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横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ 5回戦 観戦レポート 2021.4.17

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横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ 5回戦 観戦レポート 2021.4.17

【試合結果】
巨  人 100 006 000 7
DeNA 100 000 100 2
——————————–
DeNAⓅ上茶谷⇒石田⇒風張=嶺井、戸柱
巨人Ⓟ戸郷⇒鍵谷⇒高木⇒田中豊=大城、炭谷
——————————–
{勝}戸郷2勝1敗
{敗}上茶谷 0勝2敗
{S}
——————————–
{本}香月2号、吉川1号(以上巨人)、牧6号、戸柱1号(以上DeNA)


【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ上茶谷、松原は右安⇒坂本は右越二⇒梶谷は右適安(得点1)⇒岡本は右飛(二塁走者が三進)⇒亀井は二併打。
{考察}
初回から巨人は見事な攻撃で先取点を上げた。
出来れば2点目が欲しかったが、最後の亀井の併殺打は仕方がない。
亀井のバッティングアプローチにも問題はなかったし、紙一重の内容でツキがなかったとしか言いようがない。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、関根を遊飛⇒牧は左本(失点1)G1-B1⇒オースティンを遊ゴロ⇒佐野は四球⇒ソトは右安⇒宮﨑を三飛。
{考察}
戸郷は右打者のアウトコース、左打者のインコースを狙ったボール(ストレート系・スライダー系)が抜ける可能性が高い投手なので、立ち上がりの心配はそこだけ。
牧に打たれた一発はまさにそれだった。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ上茶谷、大城は中飛⇒香月は四球⇒吉川は一野選⇒戸郷は捕犠打失敗併殺。
{考察}
戸郷の犠打失敗はあまりにも情けない。
自分で勝手にジャッジして一塁に走らないのは論外である。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、倉本は左飛⇒嶺井を空三振⇒上茶谷を空三振。
{考察}
戸郷は直前の自分のミスで少なからず動揺していた筈だが、先頭の倉本が簡単に打ち上げてくれて助かった。
これで落ち着きを取り戻して下位打線を簡単に討ち取って三者凡退で終える。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ上茶谷、松原は二ゴロ⇒坂本は見三振⇒梶谷は中飛。
{考察}
リズムが良くなった上茶谷に対して、上位打線から攻撃は三者凡退。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、関根は四球⇒バッテリーエラーで二進⇒牧を空三振⇒オースティンも空三振⇒佐野
{考察}
先頭の関根への四球とバッテリーエラーで無死二塁のピンチを作った巨人バッテリーだったが、後続の主軸に対して決して攻め急がず「四球OK」という配球で三者連続三振を奪った。
ここは大城の配球が非常に光った。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ上茶谷、岡本は一飛⇒亀井は空三振⇒大城は中飛。
{考察}
巨人打線はこの回も上茶谷からチャンスを作れず三者凡退。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、ソトを三飛⇒宮﨑を中飛⇒倉本は四球⇒嶺井を空三振。
{考察}
宮﨑にはフェンス手前まで運ばれたが、球威でやや押し込んでいたので助かった。
二死から倉本に四球を与えたら後続を抑えて無失点。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ上茶谷、香月は見三振⇒吉川は空三振⇒戸郷は見三振。
{考察}
巨人の下位打線は上茶谷のベストピッチに手も足も出ず三者凡退。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、上茶谷を左飛⇒関根を空三振⇒牧を見三振。
{考察}
上茶谷に負けじと戸郷も素晴らしい投球でチャンスすら与えず。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ上茶谷、松原は中安⇒坂本は中飛⇒梶谷は右越二⇒岡本は申告敬遠⇒亀井は見三振⇒バッテリーエラーで二三塁走者が生還(得点2)、G3-B1⇒大城は四球⇒香月は右本(得点3)、G6-B1⇒吉川は中本(得点1)、G7-B1⇒戸郷は見三振。
{考察}
またもや松原が巨人打線の火をつけた。
続く坂本は凡退したが、調子を完全に取り戻した梶谷が二塁打を放ってチャンスを大きく拡げる。
ここで何とDeNAサイドは岡本を申告敬遠して一死満塁の状況を選択する。
このチャンスで亀井は惜しい当たりはあったが最後は三振に倒れ、二死満塁となる。
そして大城の打席でDeNAバッテリーが痛恨のバッテリーミスを犯してしまう。
しかも、やや緩慢な処理をしていた嶺井の隙を突いて、二塁走者の梶谷まで生還する。
これで明らかに気落ちしたDeNAバッテリーを巨人打線は一気に畳みかける。
大城が四球で歩いた後に香月と吉川の連続HRが生まれてリードを6点まで拡げた。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、オースティンは中飛⇒佐野は中越二⇒ソトを一邪飛⇒宮﨑は四球⇒倉本を遊ゴロ。
{考察}
一死から佐野に二塁打を打たれてしまうが、続くソトを懐へのツーシームで詰まらせる。
雨で足元がぬかるんでいる状況でのこの投球は高く評価したい。
次の宮﨑を四球で歩かせてしまうが、倉本を遊ゴロに討ち取ってピンチを切り抜ける。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ石田、松原は空三振⇒坂本は投ゴロ⇒梶谷は二ゴロ。
{考察}
二番手の石田に対して巨人打線は三者凡退。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、代打山下を空三振⇒代打戸柱は右本(失点1)、G7-B2⇒関根は右安⇒牧は二ゴロ⇒オースティンは四球、投手交代、Ⓟ高梨、佐野を左飛。
{考察}
久しぶりの登板となった鍵谷だったが、難しいコンディションの中で自分のピッチングが出来なかった。
三番手で登場した高梨は佐野への勝負球がやや甘くなったが、打球はレフトの正面に飛んで事なきを得た。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ風張、岡本は遊飛⇒重信は遊ゴロ⇒廣岡は左中二⇒香月は三邪飛。
{考察}
二死から廣岡が二塁打を放つが香月が倒れて無得点。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ高木、ソトは一邪飛⇒宮﨑を右飛⇒倉本を中飛。
{考察}
厳しいグランドコンディションの中、高木もやや制球に苦しんでいたが、相手打線の淡白な攻撃に助けられた。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟ風張⇒吉川は空三振⇒立岡は中飛⇒松原は左飛。
{考察}
この回の巨人打線は三者凡退で攻撃を終える。

★9回裏★
{経過}
Ⓟ田中豊、蝦名を二飛⇒戸柱は四球⇒関根は四球⇒牧を二併打、ゲームセット。
{考察}
田中は一死後に連続四球を与えてしまうが、牧を併殺打に討ち取ってゲームセット。



【勝負を分けたポイント】
結果論であることを前提に言わせてもらえば、筆者の視点では岡本の申告敬遠が試合の流れを大きく変えたと思う。
筆者は地元民なので分かるが、急激に雨が弱まることはほぼ考えられなかったので、イニングが重なる毎にグランドコンディションが悪化することが十分に予想された。
つまり、1点や2点のリードでは雨天コールドにならない限り、全くセーフティーリードとは言えなかった。
そんな中でまだまだ悩んでいる岡本を申告敬遠するということは、当たっている香月や調子が明らかに上がってきた吉川まで打順をまわすことになりかねず、巨人側にとってはビッグイニングを作るチャンスを貰った事になる。
その結果、大城のワイルドピッチで2点入り、香月と吉川の連続HRで巨人絶対優位は揺るがないところまで来た(絶対に勝つという姿勢なら、大城を歩かせた時点で左投手を投入すべきでもあった)
DeNAは1点を嫌がった事が裏目に出てしまった。
——————————–

【選手雑感】
☆香月一也☆
勝敗を決する見事な一発を放った。
技術的に進化している点については過去記事やtwitterで記しているので割愛する。
あらためてこの試合を振り返ると、二回の第一打席でファーストストライクを紙一重のフルスイングを見せた事で、相手バッテリーは彼の状態の良さを肌で感じ取ったと思う。
その打席は結局、その後にボールが3球続いて四球を選ぶことになったが、この一打席が今の彼の調子の良さを物語っている。
甘くなったらヒットではなくホームランの可能性がある打者は、相手バッテリーに大きなプレッシャーを与える。
左右で併用されている廣岡の状態も良いので、今はこの二人で恐怖の下位打線の軸として、巨人の得点力を大幅に上げる原動力になっている。

☆梶谷隆幸☆
1番松原が絶好調で、2番坂本も相変わらず状態が良い。
この状態で3番を任せられた梶谷の状態が上がれば当然ながら打線の繋がりが良くなって得点力は上がる。
彼についても技術的な点は過去記事で触れているので割愛するが、今の状態は甘いボールを一発で仕留める形になっている。

☆戸郷翔征☆
調子としては良くもなく悪くもないという印象だった。
ストレートには角度を感じたが、フォーシームが勝負処でシュート回転してしまう悪癖が見られ、それを痛打されていた。
フォークもまずまず良かったが、浮いてしまうケースも決して少ないとは言えず、正直言って相手打者の打ち損じに助けられていた印象は拭えない。
但し、右打者の懐へはツーシームでしっかりと攻め込んでいたので、相手のミスショットに繋がったという見方も出来る。
まあ、悪天候の中での投球だったので、そこを割り引いて評価すれば、合格点を与えられる内容ではあった。



【総評】
オースティンとソトの状態を見てると、同じく隔離期間が明けて二軍で調整しているテームズとスモークの早期合流は見送った方が良いかもしれない。
特にテームスはバッティングの形がメジャー在籍時と比べると違っているので、もう少し調整期間が必要だと思う。
さて、試合の方は6回表の集中打が効いて巨人が6連勝を飾った。
この6連勝では先発投手陣がしっかりとゲームを作って勝ち星を稼ぎ、打線も各打者の振りが鋭くなり、長打も生まれ始めてるので破壊力が出てきたので、間違いなくチーム状態は良い(デラロサ不在は必ずどこかで響いてくると思う)
一方で「下位チーム相手だから勝てている」という声も聞かれるが、その下位チーム(調子が悪いチーム)から取りこぼしているようでは優勝は難しいとも言える。
また、多くの巨人ファンは「阪神や広島相手にどうなんだ?」と思うかもしれないが、まだまだセリーグ各球団の戦力が出揃った状況ではないので、阪神の独走云々を語るのは早計だと思う。
そう。。。まだまだ勝負はこれから。。。
今年はオリンピックによる長めの中断期間があるので、通常のペナントレースとは違い、下位に沈んでいるチームも立て直せるチャンスはある。
しかも今年は交流戦もあるので、チームの順位はここで大きく変わる可能性も十分に考えられる。
まだまだこれから、多少の浮き沈みはあっても、地に足をつけた野球を続けていく事の方が今は大事である。

以上 敬称略
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