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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 6回戦 観戦レポート 2021.4.25

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 6回戦 観戦レポート 2021.4.25

【試合結果】
広島 100 115 001 9
巨人 000 020 060 8
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巨人Ⓟ今村、平内、高木、田中、大江、中川=大城、岸田、炭谷
広島Ⓟ野村、コルニエル、森浦、大道、塹江、栗林=磯村
——————————–
{勝}塹江1勝1敗
{敗}中川1勝1敗
{S}栗林8S
——————————–
{本}クロン2号(以上広島)、大城3号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ今村、菊池は左線二⇒羽月は犠打失敗三振⇒鈴木を遊ゴロ⇒西川は右適安(失点1)⇒一塁走者が二盗失敗。
{考察}
立ち上がりの今村は、先頭の菊池に対して甘いストレートを叩かれていきなり二塁打を打たれ、続く羽月と鈴木は抑えるが、西川には内角シュートを捉えられて先制タイムリーを許してしまう。
調子としてはイマイチという印象。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ野村、松原は空三振⇒若林は中飛⇒丸は二飛。
{考察}
カープ先発の野村は状態が良さそう。
野村の緩急を使いながらコースを丁寧に突く投球に対して、巨人打線は三者凡退で終える。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ今村、長野を三ゴロ⇒磯村は左飛⇒クロンは左線二⇒小園は死球⇒野村を二ゴロ。
{考察}
今村は変化球は低めに集まっているが、ストレート系がやや甘くなっている。
この回も磯村とクロンには甘くなったストレートを捉えられていた。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ野村、岡本は空三振⇒ウィーラーは遊安⇒梶谷は中飛⇒廣岡は左安⇒大城
{考察}
野村は相変わらず丁寧な投球。
それでも巨人は二死一二塁のチャンスを作るが、大城が倒れてこの回も無得点。
ここまでカープバッテリーの配球は、左右ともに内角を意識させておいて勝負球は外角という攻め方。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ今村、菊池を大きな中飛(松原のスーパープレー)⇒羽月は二失⇒鈴木を中飛⇒西川は四球⇒長野を二ゴロ。
{考察}
この回の今村は全体的にボールが浮いてしまっていた。
味方の好守や拙守など色々あったが、基本的には捉えられた打球が多かった。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ野村、今村は遊ゴロ⇒松原は一ゴロ⇒若林は左飛。
{考察}
何とか攻略の糸口を掴みたい巨人打線だったが、この回は三者凡退で攻撃を終えてしまう。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ今村、磯村を中飛⇒クロンは左中本(失点1)、G0-C2⇒小園は左安⇒野村は投犠打成功⇒菊池は左安(二塁走者が本塁憤死)
{考察}
今村のスライダーが甘くなっていたので嫌な予感をしていたが、クロンに一発を浴びてしまう。
試合の流れを考えると、巨人側にとっては痛い失点となった。
そして、動揺した今村は更なる失点のピンチを招いてしまうが、何とか寸前で踏みとどまる。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ野村、丸は空三振⇒岡本は中飛⇒ウィーラーは見三振。
{考察}
この回の巨人打線は岡本がセンターに大きな飛球を飛ばすが、バットの先でフェンス前で失速。
結局、更にテンポアップした野村に対して三者凡退。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ今村、羽月は中安⇒一塁走者が二盗成功⇒鈴木は四球、投手交代、Ⓟ平内、西川は右適安(失点1)、G0-C3⇒長野を空三振⇒磯村を空三振⇒クロンを空三振。
{考察}
今村は結局修正出来ないままマウンドを降りる事になる。
二番手の平内はいきなり西川にタイムリーを浴びるが、何とか後続を抑えて最少失点で凌いだ。
広島サイドとしては、この回でゲームを決められる展開まで持ってきたが、1点のみで攻撃が終わったことが、この後どう影響するのか?

★5回裏★
{経過}
Ⓟ野村、梶谷は中安⇒梶谷は二盗成功⇒廣岡は中飛⇒大城は中本(得点2)、G2-C3⇒中島は二飛⇒松原は右中二(ライトの処理ミスで三塁まで進塁)⇒若林
{考察}
この回、ややボールが高めに浮き始めた野村に対して、梶谷のヒットと盗塁でチャンスメイクし、大城が2ランを放つ。
そして松原にも長打が生まれて一気に同点のチャンスを作るが若林が倒れる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ平内、小園は遊飛⇒代打安部は右安⇒菊池は左安⇒羽月は左適安(失点1)、C4-G2、投手交代、Ⓟ高木、鈴木を四球⇒西川は中適安(失点1)、G2-C5⇒長野は左適安(失点1)、G2-C6、投手交代、Ⓟ田中、バッテリーミスで三塁走者が生還(失点1)、G2-C7⇒磯村は右犠飛(失点1)、G2-C8⇒クロンを空三振。
{考察}
この回の平内は一死から三連打であっけなく追加点を奪われてしまう。
カットボール、フォークのキレは感じるが、如何せんボールの精度が低いので良いボールと悪いボールがハッキリしている。
又、ストレート系が極端に少ないので、投球が非常に窮屈になっていた。
そして三番手の高木も制球に苦しみ、あっけなく連打を浴びて2点を奪われ、四番手の田中もワイルドピッチと犠牲フライで2点を奪われてしまい、この回だけで計5失点。

★6回裏★
{経過}
Ⓟコルニエル、丸は二ゴロ⇒岡本は四球⇒重信も四球⇒梶谷は二併打。
{考察}
二番手のコルニエルに対して、連続四球で一死一二塁のチャンスを作るが、梶谷がストレートに力負けして併殺打に倒れる。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ大江、小園を遊ゴロ⇒安部は中安⇒菊池は遊ゴロ⇒羽月を空三振。
{考察}
大江は一死後に安部にヒットを許したが、後続を抑えて無失点。

★7回裏★
{経過}
Ⓟコルニエル、廣岡は空三振⇒大城も空三振⇒中島も空三振。
{考察}
コルニエルの剛速球に対して巨人打線は完全に力負けして三者凡退。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ大江、鈴木は四球⇒西川は右安⇒代打會澤は中飛⇒磯村を右邪飛⇒堂林を一ゴロ。
{考察}
無死一二塁のピンチを背負った大江は、何とか後続を抑えて無失点で切り抜ける。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ森浦、松原は四球⇒若林は左線二⇒丸は右適安(得点1)、G3-C8⇒岡本は遊飛⇒重信の遊ゴロ(得点1)、G4-C8、投手交代、Ⓟ大道、代打坂本は四球(代走増田大)⇒代打吉川は左適安(得点1)、G5-C8、投手交代、Ⓟ塹江、代打亀井は遊適安(得点1、ショートがゴロを大きく弾く)、G6-C8⇒中島は左中二適(得点2)、G8-C8⇒松原は遊ゴロ。
{考察}
巨人は先頭の松原の四球と若林と丸の連打で1点を奪って更にチャンスを拡げていくが、岡本と重信が倒れてビッグチャンスが急激に萎んでしまっていた。
しかし、ここでカープベンチは何と森浦を我慢できずに大道を投入する。
結果的にこれが裏目に出てしまい、大道は火消しどころが種火に油をまくような投球になってしまった。
但し、これでもまだまだ巨人が同点に追いつける感じはしなかった。
そして続いてマウンドに立った塹江は、代打亀井を討ち取ったかに見えたが、この打球をシュートの小園が処理しきれずに大きく弾いてしまう。
これで2点差となって更に二死二三塁という一打同点の場面を迎える事になる。
筆者はここでようやく巨人に同点のチャンスが生まれたと見ていたが、このチャンスで中島が見事な一振りで同点に追いつく。
カープ側にとってはあの小園の一連のプレー(記録はヒット)が非常に痛かった。
その後、バッテリーエラーで二死三塁のチャンスを作るが、松原の高いバウンドのショートゴロは間一髪でアウトになる。
出来れば、ここは一気に勝ち越したかった。。。。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟ中川、代打中村奨は右中二⇒代打三好は一犠打成功⇒菊池は中犠飛(失点1)、G8-C9⇒羽月を見三振。
{考察}
まさかの同点になって登場した中川は、やはり気持ちの整理が出来ていなかったのかも。。。
殆どのボールが高めに浮いてしまっていた。
特に先頭の中村への勝負球が甘くなったのが痛かった。

☆9回裏☆
{経過}
Ⓟ栗林、若林は空三振⇒丸は空三振⇒岡本は空三振、ゲームセット。
{考察}
最後にマウンドに立った栗林は集中していた。
巨人打線はなすすべなく三者三振に討ち取られて試合終了。



【勝負を分けたポイント】
9回表、先頭の中村に対してヒットではなく二塁打を許した事が本当に痛かった。
これで送りバントを決められると、勝負強い菊池を一死三塁の状況で迎えなければならず、ハッキリ言ってゼロに抑える事は限りなく低かったと言わざるをえない。
あれが二塁打ではなくヒットでおさまっていれば、一死二塁で菊池を迎える事になり、カープ側が勝ち越すにはタイムリーヒットが必要になっていた。
まあ、中川のデキを考えると、それでもかなり危うかったが、まだまだ無失点で切り抜けられる可能性は残されていたと思う。
——————————–

【選手雑感】
☆今村信貴☆
ストレートが走らず、変化球に頼る投球だったが、これではどうしても早い段階で手詰まりになる。
その変化球も前回良かったカーブ・スライダー・フォークの精度がイマイチで、相手打者に捉えられてしまうケースが多くなっていたので、巨人ベンチは早めの交代を決断したということだろう。
このまま例年通りズルズルと自分の投球に自信を無くしてしまうのか?
それともここで踏ん張って「違い」を大いにアピールするのか?
次回の登板が彼にとっては非常に大事になる。



【総評】
またまた弊コラムではお馴染みのスポーツの格言通りになってしまった。
「劣勢から追いついても追いこさなければ結局負ける可能性が高い」
まあ、ホント打線はよく追いついたと思うが、最後の松原の遊ゴロが大きく明暗を分けてしまった。。。。
まあ。。シャーナイ。。。
さて、この試合を冷静に振り返りたいと思う。
まず、やはり前日の試合で「西川を起こしてしまった」ことが痛かった。
弊コラムでは三連戦の初戦の論評のなかで、彼のバッティングの状態が悪い事を指摘していたが、昨日の最終打席でビエイラが彼に一発を浴びて「蘇ってしまった」
そして、この試合は第一打席から彼本来のバッティングされてしまった。
又、この試合は開幕前に感じていた巨人投手陣の不安要素が露呈してしまった。
ここまでは先発陣が予想以上に頑張ってくれたので、巨人リリーフ陣の「層の薄さ」がクローズアップされなかったが、終盤の勝ちゲームに起用する投手(中川、デラロサ、ビエイラ、高梨)と、それ以外の投手の力量にかなり落差があることが大きな弱点になっている。
今日の試合のようなビハインドゲームでも、まだまだ流動的な状況の試合中盤で、しっかりとゲームメイク出来る投手の層、特に右投手が決定的に薄い(現状は鍵谷くらいしかいない)
この試合は平内、田中、高木が試合中盤で登板したが、特に右の平内と田中は常に制球難がついてまわり「でたとこ勝負の投手」なので安定感が決定的に不足している。
現状、首位阪神とはこの部分で大きな差を感じざるをえない。
チームの士気を鼓舞させてくれるような、右のリリーフ投手の台頭を切に願いたいところだが、現状、ファームを見渡しても人材不足は否めない。
もしかしたら編成部はトレードを模索しているかもしれないが。。。

以上 敬称略
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