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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 11回戦 観戦レポート 2021.5.19

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 11回戦 観戦レポート 2021.5.19

【試合結果】
広島 000 019 000 10
巨人 000 101 000 2
——————————–
巨人Ⓟ高橋、大江、田中豊、井納、ビエイラ=炭谷、大城
広島Ⓟ九里=中村奨
——————————–
{勝}九里5勝3敗
{敗}高橋5勝1敗
{S}
——————————–
{本}クロン4号(以上広島)、岡本11号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、田中を二ゴロ⇒羽月を投ゴロ⇒長野を空三振。
{考察}
高橋は無難な立ち上がりを見せる
特に長野を三振に討ち取ったスクリューは素晴らしかった。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ九里、梶谷は遊ゴロ⇒ウィーラーは三邪飛⇒丸は二ゴロ。
{考察}
巨人打線は三者凡退で終えてしまうが、ウィーラーに対しての広島バッテリーの配球が印象的で、九里の主導でインサイド攻めを徹底していた。
九里も無難な立ち上がりだった。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、鈴木は左線二⇒クロンを三ゴロ⇒堂林を二直⇒野間は四球⇒中村を三ゴロ。
{考察}
高橋は先頭の鈴木を簡単に追い込みながら、そこから攻めきれずにフルカウントになり、最後は甘くなったスライダーを捉えられてしまう。
続くクロンと堂林にもやや制球が甘くなっていたが、ここは相手の打ち損じに助けられる。
だが、野間にはあっさりとストレートの四球を与えてしまいピンチを拡げてしまう。
それでも中村を最後は三ゴロに討ち取ってピンチを切り抜ける。
アウトはいずれも甘いボールで相手のミスショットに助けられた印象が強い。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ九里、岡本は中飛⇒スモークは空三振⇒若林は一ゴロ。
{考察}
九里の緩急を使った投球に対して巨人打線はこの回も三者凡退。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、九里を空三振⇒田中を見三振⇒羽月を三ゴロ。
{考察}
この回は危なげなく三人で片づける、

★3回裏★
{経過}
Ⓟ九里、吉川は左安⇒炭谷は遊ゴロ(一塁走者は二進)⇒高橋は空三振⇒梶谷は一直。
{考察}
先頭の吉川が出て、その後一死二塁のチャンスを作るが後続にあと一本が出ずに無得点。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、長野を一ゴロ⇒鈴木は遊失⇒バッテリーエラーで一塁走者が二進⇒クロンを空三振⇒堂林は四球⇒野間を空三振。
{考察}
一死から遊失とバッテリーエラーで得点圏に走者を置いてしまうが、ここもクロン以下で二死を奪ってピンチを切り抜ける。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ九里、ウィーラーは遊ゴロ⇒丸は二ゴロ⇒岡本は右中本(得点1)、G1-C0⇒スモークは遊ゴロ。
{考察}
二死から岡本がやや甘くなったスライダー系を仕留める。
打球は右中間中断に突き刺さった。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、中村は左安⇒九里は投犠打成功⇒田中は四球⇒羽月は右適安(失点1)、G1-C1⇒長野を三直(バットの先)⇒鈴木を左飛。
{考察}
先頭の中村にヒットで出塁を許し、その後、犠打と四球で一死一二塁のピンチを背負ってしまう。
そして羽月に甘くなったスライダーを右前に運ばれて同点にされる。
しかし、その後の長野と鈴木は討ち取り、逆転は許さなかった。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ九里、若林は見三振⇒吉川は右安⇒バッテリーエラーで二進⇒炭谷は遊飛⇒高橋は空三振。
{考察}
一死から吉川のヒットと相手のバッテリーエラーでチャンスを作るが、炭谷と高橋が倒れて無得点。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ高橋、クロンは四球⇒堂林は中安⇒野間を四球⇒中村は左適安(失点2)、G1-C3、投手交代、Ⓟ大江、田中は右越適二(失点2)、G1-C5⇒羽月は遊安、投手交代、Ⓟ田中豊、長野は四球、投手交代、Ⓟ井納、鈴木は右適安(失点1)、G1-C6⇒クロンは左本(失点4)、G1-10⇒堂林は一ゴロ⇒野間を三ゴロ。
{考察}
再び高橋の悪癖が顔を覗かせてしまった。
どう考えてもカープ打線の中で最も討ち取りやすいクロンと野間に対してアッサリと四球を与えてしまい、一死満塁で中村にタイムリーを浴びてしまう。
更に二番手の大江もカープ側の勢いを止められず田中にタイムリーを打たれる。
それ以降については詳しく触れない。。。
田中がアクシデントで降板した後、井納が試合を完全に壊してしまった。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ九里、梶谷は左線二⇒ウィーラーは三ゴロ⇒丸は右適安(得点1)、G2-C10⇒岡本は三併打。
{考察}
梶谷の二塁打と丸のタイムリーで1点返す。
九里はストライクをどんどん投げていた。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ井納、中村は右飛⇒九里を見三振⇒田中を四球⇒羽月は左安⇒長野を遊ゴロ。
{考察}
二死一二塁のピンチを背負うが、ここは無失点で切り抜ける。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ九里、スモークは右飛⇒代打廣岡は左飛⇒吉川は右飛。
{考察}
この回はアッサリと三者凡退で終える。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、鈴木を四球⇒クロンは遊飛⇒堂林は右安⇒野間は遊ゴロ⇒中村を空三振。
{考察}
五番手のビエイラも一死一二塁のピンチを招くがここは何とか切り抜ける。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ九里、大城は二ゴロ⇒香月は二飛⇒梶谷は遊ゴロ。
{考察}
この回は九里に対して三者凡退。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、九里は見三振⇒矢野を空三振⇒羽月を空三振。
{考察}
この回のビエイラは三者三振で討ち取る。

☆9回裏☆
{経過}
Ⓟ九里、ウィーラーは三ゴロ⇒丸は右安⇒岡本は遊ゴロ⇒代打重信は右飛。
{考察}
一死から丸がヒットで塁に出るが、後続が倒れてゲームセット。
九里に完投勝利を許してしまう。
尚、ウィーラーの連続試合安打はこの試合で途絶えた。
—————————-

【勝負を分けたポイント】
6回表の先頭打者クロンへの四球がゲームの流れを大きく変えた。
失礼ながら、広島打線の中では最も穴の多いクロンに対して、簡単に四球を与えてしまうことは「エラー」に等しいと言える。
勿論、長打力があるので一発を警戒するのは分かるが、走者の居ない先頭打者ではゾーンを広く使えるので、討ち取ることはそう難しい事ではなかった。
そして、無死一二塁で同じくタイミングが合っていなかった野間にも四球を与えてしまい、極端に言えば、これが致命傷になってしまった。



【選手雑感】
☆高橋優貴☆
立ち上がりの投球を見る限り、調子の良さを感じたが、結局、三者凡退で終えたイニングは初回と3回だけだった。
技術的には右打者の内角へのストレート系、スライダー系の精度が甘い事、
低めに集めることには長けているが、四隅を突くような高性能の制球力はない。
ストライク先行になれば魔球のスクリューが効いてくるが、ボール先行だとボールゾーンに外れるケースが多いこのスクリューは使いづらい。
しかし、彼の場合、やはり最大の課題はメンタルのセルフコントロールだと思う。
こうもアッサリ四球を与えてしまうとキツイ。

☆岡本和真☆
惨敗の中で唯一の明るい材料は、彼が好調をキープしている事。
今季は、ここまで九里と対戦してバッティングを崩されてしまい、そこから調子を落とすパターンが続いていたが、この対戦ではほぼバッティングを崩されることは無かったので、次の中日戦も上げ潮状態で迎える事になると思う。



【総評】
菅野、デラロサ、メルセデスが不在の投手陣が苦しいのは間違いないのだが、何気に最も痛いのは、ここ二年大車輪の活躍を見せていた大竹が離脱している事。
彼の不在は、ある意味デラロサ不在以上にリリーフ陣のバランスを失わせている要因と言える。
そして、彼の役目を代わりに担っていた野上の離脱も、これからボディーブローのように効いてくるだろう。
又、野手の方は、坂本不在の今のメンバーでも打撃力に関しては極端な低下は感じないが、守備力についてはかなり心もとない。
ショートの若林(又は吉川、廣岡)の球際の弱さは緊迫した場面では怖いし、センター丸、ライト梶谷、レフト・ウィーラーの弱肩も相手に突かれているケースが多い。
スモークの加入は打撃面ではプラスだが、リーグ屈指の外野守備力を誇る松原を外すことに繋がるので、守備ではチームのバランスを大きく損なっている。
まあ、交流戦はスモークをDH、ウィーラーを一塁で使うことになれば守備力ではプラス面が大きくなるが、リーグ戦再開後はこの辺りの匙加減は今後も監督を悩ませるだろう。

以上 敬称略
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