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中日ドラゴンズvs読売ジャイアンツ 10回戦 観戦レポート 2021.5.22

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中日ドラゴンズvs読売ジャイアンツ 10回戦 観戦レポート 2021.5.22

【試合結果】
巨人 013 001 000 5
中日 000 002 020 4
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中日Ⓟロドリゲス、橋本、福、藤嶋、R.マルティネス=木下、石橋
巨人Ⓟサンチェス、戸根、中川、デラロサ、高梨、鍵谷=炭谷
——————————–
{勝}サンチェス4勝2敗
{敗}ロドリゲス0勝1敗
{S}鍵谷2勝0敗1S
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{本}丸4号、岡本12号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟロドリゲス、梶谷は遊飛⇒ウィーラーは見三振⇒吉川は中安⇒岡本は中安⇒一塁走者が二盗成功⇒スモークは空三振。
{考察}
二死から吉川がヒット、そして岡本の四球と二盗で、二死二三塁のチャンスを作るが、スモークが倒れて無得点。
立ち上がりのロドリゲスはストレート系の威力を感じる。

★1回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、大島は右安⇒京田は三犠打⇒福田を二ゴロ⇒ビシエドを三ゴロ。
{考察}
先頭の大島にいきなりヒットを打たれ、続く京田に犠打を決められ、一死二塁のピンチを背負うが、福田とビシエドを討ち取る。
立ち上がりのサンチェスは、ストレートのシュート回転癖が影を潜め、まずまずの状態。
変化球の制球も上々といった内容。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟロドリゲス、丸は左中本(得点1)、G1-D0⇒廣岡は三ゴロ⇒炭谷は中飛⇒サンチェスは空三振。
{考察}
丸はフルカウントから甘めのストレートを完璧なスイング。
巨人の下位打線の顔ぶれを見ると、この形でしか点が期待出来ないので、最高の展開と言える。
更に9番で攻撃を終える事にも繋がったので、打線の巡りでも最高の形。

★2回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、高橋は右安⇒木下を遊併打⇒阿部を遊飛。
{考察}
先頭の高橋に対してストレートがシュート回転してしまい、それをキッチリと捉えられる。
しかし、続く木下を外角カットボールで引っかけさせて併殺打に討ち取り、ピンチを芽を摘み取る。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟロドリゲス、梶谷は遊安⇒梶谷は二盗失敗(牽制死)⇒ウィーラーは中越二⇒吉川は四球⇒岡本は中本(得点3)、G4-D0⇒スモークは右安⇒丸は空三振⇒廣岡は空三振。
{考察}
先頭の梶谷がヒットで出塁するが、牽制死でチャンスの芽を潰してしまう。
しかし、直ぐにウィーラーの二塁打で再びチャンスを作り、吉川が四球で更にチャンスを拡げ、御膳立てを整えた後に若大将の見事な一振り。
これで巨人は完全に試合の主導権を握る。

★3回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、根尾を二ゴロ⇒ロドリゲスを空三振⇒大島を左飛。
{考察}
味方が大量点を援護してくれたので、サンチェスはストライクゾーンでガンガン勝負していた。
キッチリと三者凡退で封じる。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟロドリゲス、炭谷は四球⇒サンチェスは三失(三犠打で送球エラー)⇒梶谷は見三振⇒ウィーラーは空三振⇒吉川は一ゴロ。
{考察}
この回も四球と相手のエラーで無死一二塁のチャンスを作るが、上位打線であと一本が生まれず無得点。
このチャンスを逃したことで、流れが変わっていくか?

★4回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、京田を見三振⇒福田を中飛⇒ビシエドは左飛
{考察}
相変わらずハイテンポな投球のサンチェスは、捉えられた打球も野手の守備範囲に飛んでアウトになる幸運ぶり。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟロドリゲス、岡本は遊ゴロ⇒スモークは二ゴロ⇒丸は四球⇒廣岡は三ゴロ。
{考察}
二死から丸が四球で塁に出るが、廣岡が倒れて無得点。

★5回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、高橋を空三振⇒木下を空三振⇒阿部は左中二⇒根尾は四球⇒代打福留を二ゴロ。
{考察}
この回は二死からピンチを招くが、福留をキッチリと討ち取り無失点で切り抜ける。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ橋本、炭谷は空三振⇒サンチェスは二ゴロ⇒梶谷は中安⇒ウィーラーは右中適二(得点1)、G5-D0⇒吉川は投ゴロ。
{考察}
二死から梶谷がヒットで出塁した後、ウィーラーが右中間を破る二塁打を放ち、一塁走者が一気にホームを駆け抜け、貴重な追加点を奪う。

★6回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、大島は右安⇒京田は遊安⇒福田を二ゴロ⇒ビシエドは中適安(失点2)、G5-D2⇒高橋は二ゴロ⇒高橋が二盗失敗(捕手が弾いた隙を突くがアウト)
{考察}
この回のサンチェスは不運な打球が続いてしまう。
京田の遊安はボテボテのゴロ、福田の二ゴロも高く跳ねていなければ併殺を取れていた。
この2失点は痛い事は痛いが、その前の攻撃で1点奪った「重さ」がクローズアップされる形となった。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ福、岡本は空三振⇒スモークは三安(代走香月)⇒丸は三邪飛⇒廣岡は左飛。
{考察}
一死からスモークがヒットで出塁するが、後続でチャンスを拡げられず無得点。

★7回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、木下を空三振⇒阿部は中安⇒根尾は中安⇒石橋を二併打。
{考察}
一死から連打を許すが、石橋を併殺打に討ち取ってピンチを脱する。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ藤嶋、炭谷は右飛⇒大城は四球(代走湯浅)⇒松原は遊ゴロ⇒松原が二盗成功⇒代打亀井は空三振。
{考察}
二死二塁のチャンスを作るが亀井が倒れて更なる追加点は奪えず。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ戸根、大島は遊ゴロ(湯浅、香月のナイスプレー)⇒京田を右飛⇒福田を四球(代走滝野)⇒ビシエドは右適二(失点1)、G5-D3、投手交代、Ⓟ中川、高橋は四球⇒三ツ俣は右適安(失点1)、G5-D4⇒阿部
{考察}
二番手の戸根は二死からのストレートの四球が余計だった。
直後にビシエドにタイムリー二塁打を打たれて2点差に詰め寄られる。
そして三番手の中川も制球に苦しみ、三ツ俣にもタイムリーを打たれて1点差になる。



☆9回表☆
{経過}
ⓅRマルティネス、吉川は二ゴロ⇒岡本は見三振⇒香月は空三振。
{考察}
クリーンナップで何とかマルティネスを攻略したかったが、アッサリと三者凡退で終わってしまう。

★9回裏★
{経過}
Ⓟデラロサ、根尾を四球(代走高松)⇒一塁走者が二盗成功⇒石橋は三犠打、投手交代、Ⓟ高梨、大島を空三振、投手交代、Ⓟ鍵谷、代打武田を中飛。
{考察}
デラロサは先頭の根尾に対してアッサリと四球を許し、しかも二盗を決められ、更に送りバントも決められて一死三塁という絶体絶命のピンチを招いてしまう。
ここで巨人ベンチは昨日と同じで「一人一殺」の継投策に出て、高梨が大島からこれ以上ないベストな結果である「三振」を奪い、更に最後に登場した鍵谷も武田を中飛に討ち取って何とか逃げ切る。
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【勝負を分けたポイント】
何と言っても9回裏の一死三塁の状況で、高梨が大島から三振を奪ったことが巨人勝利の最大の要因であることは間違いない。
あの場面、三塁走者が代走のスペシャリスト高松なので、野手の正面に打球が飛ばない限り、高い確率で本塁生還を許してしまう状況であり、巨人バッテリーとしては是が非でも三振を奪いたい場面だった。
しかし、迎えた打者はバットコントロールに長けてる大島なので、いくら左打者に強い変則の左腕の高梨とはいえ、外角を狙ったボールが少しでも甘くなるとバットに当てられてしまう可能性が高い。
このような状況で、百戦錬磨のベテラン炭谷は思い切った配球を実行した。
なんと追い込むまでは勝負球のスライダーを使わず、ここしかないというところで初めて使って大島を三振に討ち取る。
しかも、2球連続ボールでカウントが悪くなった状況で、思い切って内角へのツーシームを使ってカウントを整えるという常識では考えられない配球でもあった。
恐らく「四球もやむなし」という配球だったと思うが、四球を出すと逆転まであり得る展開だったので、あのツーシーム2球でカウントを平行カウントに戻した配球は驚きを禁じ得ない。
大島もストレート一本で待っていたところを曲げられたので、バッティングカウントでも狙いを完全に外された格好になった。
こうしてカウント2-2になり、ここまで全く見せていなかったスライダーを要求し、それに対して高梨もキッチリ投げ切って三振を奪った。
それでもまだ二死なのでピンチであることに変わりはなかったが、実質的にはこの三振で「勝負あり」だった。



【選手雑感】
☆サンチェス☆
広いナゴヤドーム仕様のピッチングとして評価するなら文句なし。
但し、同じ投球を狭い球場で行うことは許されない。
もう少し勝負球は厳しいコースに投げて欲しいし、打線の強いチームが相手でも同じように討ち取れる可能性は低いと思う。
但し、ストライク先行のピッチングは今後も続けて欲しいし、問題は勝負球で投げ急がない事。
ここさえ修正出来ればローテの柱として機能すると思う。

☆岡本和真☆
ロドリゲスから放った一発は凄まじかった。
やや甘くなったとはいえ、150キロオーバーの内角ストレートを一発で仕留めるスイングは見事としか言えない。
しかも、ナゴヤドームの右中間中段に叩き込むパワーにも驚きを禁じ得ない。
今は下半身と上半身の動きに連動性が有り、下半身の力がしっかりとバットに伝わっているということだろう。
これで現時点でホームラン数でもトップタイとなり、二年連続二冠が有力になってきたが、今年は3割も是非とも達成して欲しい。



【総評】
やはり、8回裏二死から1点追加した事が、結局最後はモノをいった。
それまで原監督は終始厳しい表情を崩していなかったが、この1点でかなり柔和な表情になった。
しかし、それでもこの試合はもつれてしまった現実は、交流戦に向けて不安を感じざるをえない。
デラロサに関しても、今日の内容を見る限りでは明らかに調整不足は否めないし、一人一殺の継投をいつまでも続けるわけにはいかない。
どこかでこの流れを止める強力なリリーフが一枚出て来て欲しいが、なかなか難しいと言わざるをえない。
そうなるとやはりデラロサの復調を待つほかない・・・・。
デラロサが復調してくれれば、中川も心理的な負担は軽減される筈なので、この二枚看板を軸にして去年のような安定したリリーフ陣を構築できる筈だ。。。いや出来なければ三連覇は厳しいだろう。
寛ちゃん。。。カムバック。。。

以上 敬称略
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