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交流戦 読売ジャイアンツvs東北楽天ゴールデンイーグルルス 1回戦 観戦レポート 2021.5.25

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交流戦 読売ジャイアンツvs東北楽天ゴールデンイーグルルス 1回戦 観戦レポート 2021.5.25

【試合結果】
楽天 000 400 000 4
巨人 011 300 40× 9
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巨人Ⓟ戸郷、大江、鍵谷、中川、デラロサ=大城、炭谷
楽天Ⓟ岸、西口、森原、ブセニッツ、内間=下妻、田中貴
——————————–
{勝}戸郷 4勝2敗
{敗}岸 2勝4敗
{S}
——————————–
{本}島内7号(以上楽天)、スモーク5号、ウィーラー6号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、辰己を空三振⇒鈴木を一ゴロ⇒浅村を空三振。
{考察}
立ち上がりの戸郷は若干の逆球は見られたが、ストレートで打者を押し込めていたので、追い込んだ後のフォークが効いていた。
ストレート系、スライダー系、フォークのキレ・精度はまずまず。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ岸、松原は二安⇒ウィーラーは二併打⇒吉川は遊安⇒吉川が二盗成功⇒岡本は右飛。
{考察}
先頭の松原がヒットで出塁するが、ウィーラーが併殺打に倒れてチャンスの芽を潰してしまう。
しかし、続く吉川のヒットと盗塁で、二死から先制のチャンスを作るが岡本が倒れて無得点。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、島内は中飛⇒岡島は右安⇒茂木は空三振(二盗失敗)
{考察}
一死から岡島にヒットを打たれ、茂木には粘られてフルカウントになってしまうが、最後は三振ゲッツーで切り抜ける。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ岸、スモークは右本(得点1)、G1-E0⇒丸は見三振⇒若林は左安⇒大城は右安⇒戸郷は右安(バスター、二塁走者は本塁憤死)⇒松原は空三振。
{考察}
先頭のスモークが一発を放って先取点を奪い、更に一死一二塁のチャンスを作ったものの、戸郷の右前安で二塁走者が本塁に突っ込んで憤死する。
この場面、タイミング的に完全にアウトだっただけに、三塁コーチの判断ミスを問われても仕方がない。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、小深田は遊ゴロ⇒下妻は三ゴロ⇒岸は空三振。
{考察}
下位打線をテンポ良く三人で片づける。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ戸郷、ウィーラーは見三振⇒吉川は右安⇒岡本は見三振(吉川は二盗成功、しかも悪送球で三進)⇒スモークは左適安(得点1)、G2-E0⇒丸は左飛。
{考察}
一死から吉川はヒットで出塁し、岡本の打席に盗塁を仕掛け、相手の送球ミスも絡んで三塁に進む。
ここでスモークが外角のチェンジアップを上手く拾い、左前に落とすタイムリーヒットで追加点を奪う。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、辰己は左中二(丸は追いつくが捕球出来ず)⇒バッテリーエラーで三進⇒鈴木は右中適二(これも丸は追いつくが捕球出来ず、打者走者は三塁進塁)、G2-E1⇒浅村は四球⇒島内は右中本(失点3)、G2-E4⇒岡島は二ゴロ⇒茂木は右安⇒二盗失敗⇒小深田は右安⇒下妻は四球⇒岸は投ゴロ。
{考察}
丸の二つのミスと大城の捕球ミス(バッテリーエラー)は論外にしても、戸郷は二廻り目の相手打者に芯で捉えられていたことも事実だった。
まあ、それでも打たれたのは仕方がないが、浅村の四球と下妻の四球は戸郷の若さ(投げ急ぎ)がモロに出てしまっていた。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ岸、若林は左安⇒大城は右安⇒戸郷は投犠打失敗⇒松原は二飛⇒ウィーラーは左中本(得点3)、G5-E4⇒吉川は中安⇒岡本は三ゴロ。
{考察}
逆転された直後の攻撃で非常に大事なイニングだった。
巨人側としては最高の形で若林と大城が出塁するが、戸郷の犠打失敗と松原の二飛でチャンスの芽が急速に萎みかけてしまう。
しかし、この嫌な流れの中で登場したウィーラーは、岸が投じた甘いスライダーを一発で仕留めて逆転弾を放つ。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ戸郷、辰己は四球⇒鈴木を中飛⇒浅村は中飛(丸のスーパープレー、一塁走者は戻れず憤死)
{考察}
逆転してもらった戸郷だが、なかなか自分のリズムを取り戻せなかった。
先頭の辰己に四球を与えてしまい、再び試合の流れが楽天側に行きそうな状況になるが、浅村のセンターへの大飛球を丸がビッグプレーで阻止し、更に飛び出していた一塁走者までもアウトにする。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ西口、スモークは中飛⇒丸は中安⇒若林は空三振(二盗失敗)
{考察}
一死から丸がヒットで塁に出るが、若林の打席でエンドランが失敗して三振ゲッツーに終わる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ大江、島内を右飛⇒岡島を死球⇒茂木を見三振⇒小深田を遊ゴロ(若林が好プレー)
{考察}
二番手の大江は一死から岡島に死球を与えてしまうが、若林の好プレーにも助けられて何とか無失点で切り抜ける。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ森原、大城は空三振⇒香月も空三振⇒松原は中安⇒ウィーラーは中飛(センターの好プレー)
{考察}
二死から松原がヒットで出塁し、続くウィーラーがセンターへ大飛球を飛ばすが、ここは辰己のビッグプレーに阻まれる。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、代打田中和を見三振⇒代打横尾を中飛⇒辰己は一ゴロ。
{考察}
三番手の鍵谷は相手の代打攻勢に屈せず、テンポよく打者三人で片づける。

★7回裏★
{経過}
Ⓟブセニッツ、吉川は遊安⇒岡本は遊飛⇒スモークは左安(エンドランで一塁走者が三進、スモークの代走湯浅)⇒湯浅が二盗成功⇒丸は四球⇒若林は一ゴロ⇒大城は四球(押し出し、得点1)、G6-E4⇒亀井は四球(押し出し、得点1)、G7-E4⇒松原は中適安(得点2)、G8-E4、投手交代、Ⓟ内間、ダブルスチールを試みるが三塁走者が飛び出して憤死。
{考察}
この回は二死満塁から大城と亀井の連続押し出し四球で2点を加点し、更に松原にもタイムリーが生まれて5点差までリードを拡げた。
特にスモークのヒット(エンドラン成功)と丸の四球が大きかった(追い込まれた後に粘りを見せて四球を奪い取る)
そして大城が打ちたい気持ちをグッと抑え、ボール球をキッチリ見極めたことも称賛に値する。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ中川、鈴木を遊直(湯浅の好プレー)⇒浅村は左安⇒島内は遊ゴロ⇒岡島は中安⇒茂木は死球⇒代打ディクソンを見三振。
{考察}
中川はやや制球に苦しんでいた。
特に勝負処でストレートが抜けたり、スライダーが高めに浮いてしまい、彼本来の投球とは言えなかった。
しかし、それでも最後はディクソンを三振に討ち取って満塁のピンチを切り抜ける。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ内間、ウィーラーは中飛⇒吉川は左飛⇒岡本は見三振。
{考察}
上位打線からの攻撃だったが三者凡退で終える。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、代打内田を右邪飛⇒田中貴を一ゴロ⇒辰己を四球⇒二塁進塁(盗塁は記録されず)⇒鈴木を遊ゴロ、試合終了。
{考察}
二死から四球を出してしまうが、鈴木を討ち取って試合終了。
デラロサはストレートの勢い、スライダーのキレなどはまだまだ本調子には程遠い。
打者の反応を見ると空振りしそうな雰囲気がない。
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【勝負を分けたポイント】
4回裏のウィーラーの逆転弾が巨人側の負の連鎖を完全に払しょくし、更にミスしてしまった選手たち(丸、松原、大城)を救ったことが大きかった。
その後、丸は攻守でチームの勝利に貢献し、松原も貴重なダメ押し打を放ち、大城も押し出し四球でチームの勝利に大きく貢献した。
特に丸は彼らしくないミス(球際の強さが彼の特徴)を連発してしまったので、メンタル的にもかなりキツイ状況だったが、この一発で再び前向きな姿勢でプレー出来るようになったと思う。
それが次の回のビッグプレーに繋がったと言っても決して過言ではない。



【選手雑感】
☆戸郷翔征☆
味方の拙守に足を引っ張られてはいたが、前段で指摘したように、二廻り目以降の楽天打線に芯近くで捉えられた打球が多かった。
特に左打者には、ほぼカウント球も勝負球もストレートかフォークの二択なので、狙い球が絞りやすい。
しかも、同じく左打者は比較的ボールの出処が見やすいので、戸郷の投球を嫌がっている様子を感じない。
それでもスライダー・カット系の精度が高ければ、もっと幅のある投球が出来るが、残念ながら今の彼にはそこまでの精度が無いので、キャッチャーからすればサインを出しにくいと思われる。
やはり、どうしてもストレートとフォークだけでは「ギリギリのコースに決めないと討ち取れない」という心理になるので、ボール先行になるケースが多くなってしまう。
そうなると最後は甘いコースにストレートを投げるか、ストライクゾーンの落差を抑えたフォークで勝負することになるので厳しい。
この状況を打破するには、スライダー・カット系のレベルアップが必要だろう。

☆ウィーラー☆
日曜日の中日戦と、この試合の第二打席でかなりインサイドを攻められ、調子落ちを予感させたが、第3打席の逆転弾でそれが杞憂であることがハッキリした。
その後の第3、第4打席も厳しくインサイドを攻められるが、少しでも甘くなるとそれをキッチリ捉えて大飛球を飛ばしていた。
インサイドを意識させられても左肩の壁が壊れていないし、テイクバックをしっかり取っているので、トップから振りだす際に「間」を感じるバッティングが出来ている。

☆スモーク☆
かなり体のキレが出てきた印象。
スイング軌道のインサイドアウトが徹底出来ているのは、バッティングが下半身主導になっている証拠であり、スイングスピードも来日当初と比べると間違いなく上がっている。
又、守備でもかなり足が動くようになってきた(あくまでスモーク基準だが。。苦笑)ので、グラブ捌きも余裕が生まれてきた。



【総評】
ヒットメーカーで出塁率の高い梶谷と坂本が不在の中、17安打を放った打線は素直に称賛したい。
しかも、4番の岡本は無安打でこのヒット数なので、両外国人を筆頭とした脇役たちの頑張りなくしてはこの勝利は語れない。
特にバッティングの状態が上昇傾向に見えたのは、ウィーラー、スモーク、若林、大城の四名。
投手陣も二番手以降の投手がとりあえず無失点で抑えたことは明るい材料かもしれない。
「投壊」と揶揄されているなか、投手コーチもホッとしているだろう。
但し、まだまだ安心出来る状況ではない。
高いレベルの投球を求めるなら、今日登板したリリーフ投手全員が結果オーライの内容(制球ミスが少なかった)で、ギリギリ合格点を与えられるのは鍵谷くらいで、まだまだ決して本調子とは言えない。
特にデラロサが状態をもっと上げてくれないと接戦では勝負にならない。

以上 敬称略
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