福岡ソフトバンクホークスvs読売ジャイアンツ 1回戦 観戦レポート 2021.5.28
【試合結果】
巨 人 200 001 000 3
ソフバン 212 040 00× 9
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ソフⓅ石川=甲斐
巨人Ⓟ畠、桜井=大城、岸田
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{勝}石川 3勝3敗
{敗}畠 2勝3敗
{S}
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{本}中島2号(以上巨人、栗原5号、バレンティン1号、2号、柳田11号(以上ソフトバンク)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ石川、松原は二飛⇒ウィーラーは中飛⇒吉川は二安⇒岡本は四球⇒スモークは死球⇒一適失(失点2)⇒中島は空三振
{考察}
二死から内野安打、四球、死球という相手に貰ったチャンスで、丸の一ゴロをファーストの中村がエラーしてラッキーな2点を先取する。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ畠、牧原は左安⇒今宮を空三振(牧原は二盗成功)⇒栗原は右本(失点2)、G2-H2⇒柳田を二ゴロ⇒中村は一直。
{考察}
畠は一死二塁のピンチで栗原にアッサリと同点弾を許してしまう。
個人的にはフルカウントから畠が最も精度が低いチェンジアップを選択したバッテリーの考え方は賛同できない。
立ち上がりから変化球でかわす投球では厳しい。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ石川、若林は一ゴロ⇒大城は四球⇒松原は右安(一塁走者の大城は三塁憤死)⇒バッテリーエラーで二進⇒ウィーラーは空三振。
{考察}
一死から大城が四球で塁に出て松原が右安を放つが、一塁走者の大城が三塁を狙って間一髪のアウト。
その後、バッテリーエラーで二死二塁のチャンスを作るがウィーラーが倒れて無得点。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ畠、甲斐を遊ゴロ⇒バレンティンは左本(失点1)、G2-E3⇒上林を見三振⇒松田を中飛。
{考察}
先頭の甲斐を簡単に討ち取るが、バレンティンにはカウント球のカーブを捉えられて一発を浴びる。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ石川、吉川は三飛⇒岡本は右飛⇒スモークは空三振。
{考察}
リードされたので早めに追いつきたい巨人打線だが、クリーンナップが三者凡退で無得点。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ畠、牧原は中安⇒今宮は投犠打⇒栗原を三飛⇒柳田は左本(失点2)、G2-E5⇒中村を遊ゴロ。
{考察}
相変わらず変化球が多い畠は、この回もヒットと犠打で一死二塁のピンチを背負ってしまう。
ここで柳田に真ん中低めのカットボールをピンポン玉のようにレフトスタンドへ運ばれてしまう。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ石川、丸は三邪飛⇒中島は中越二⇒若林は四球⇒大城は空三振⇒松原は空三振。
{考察}
一死一二塁のチャンスを作るが、大城と松原の連続三振でチャンスを潰してしまう。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ桜井、甲斐を右飛⇒バレンティンは四球⇒上林を三邪飛⇒松田は左線二⇒牧原は見三振。
{考察}
二番手の桜井も二死二三塁のピンチを招いてしまうが、ここは何とか踏ん張って更なる追加点は許さなかった。
尚、この回から岸田がマスクを被った。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ石川、ウィーラーは三ゴロ⇒吉川は左安⇒岡本は空三振⇒スモークは二直。
{考察}
一死から吉川がヒットを放つが後続が倒れて無得点。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ桜井、今宮は遊安⇒栗原は遊直⇒柳田は左線二⇒中村は右線適二(失点2)、G2-H7⇒甲斐を空三振⇒バレンティンは左本(失点2)、G2-H9、投手交代、Ⓟ戸根、上林は四球⇒バッテリーエラーで二進⇒松田は右飛。
{考察}
先頭の今宮のヒットを皮切りに、アッサリと4点を奪われてしまう。
桜井は勝負球が相変わらず甘い。
1打席の中で最低でも2球甘いボールがあるので、打者の立場で言うならプレッシャーを感じない。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ石川、丸は一ゴロ⇒中島は左本(得点1)、G3-H9⇒若林は空三振⇒岸田は空三振。
{考察}
一死から中島が一発を放って1点を返す。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ戸根、牧原を空三振⇒今宮は中飛⇒栗原は右安⇒柳田は空三振。
{考察}
二死からヒットを許すが柳田を討ち取り、この回は無失点で終える。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ石川、松原は右飛⇒石川は投ゴロ⇒吉川は四球⇒岡本は右飛。
{考察}
二死から吉川が出塁するが岡本が倒れて無得点。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ戸根、中村を中飛⇒甲斐を空三振⇒バレンティンは右飛。
{考察}
3イニング目となった戸根は、この回を打者三人で片づける。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ田浦、スモークは左邪飛⇒丸は中飛⇒中島は右中二(代走重信)⇒代打廣岡は投ゴロ。
{考察}
二死から中島が二塁打を放つが廣岡が倒れて無得点。
★8回裏★
{経過}
Ⓟビエイラ、上林を中飛⇒松田を空三振⇒牧原を空三振。
{考察}
ビエイラは完璧な投球で打者三人をねじ伏せる。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ田浦、岸田は空三振⇒代打炭谷は遊ゴロ⇒石川も遊ゴロ、ゲームセット。
{考察}
最終回も打者三人で簡単に終わってゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
1回表に相手のミス絡みで2点を先取するも、その裏に簡単に同点弾を浴びて同点を許してしまう。
ソフトバンクに対して苦手意識がある巨人は、まだ同点でしかないのに、バッテリー、ベンチの雰囲気を見ると、明らかに「今日もダメか・・。」と感じてしまう負けムードが漂っていた。
【選手雑感】
☆畠世周☆
そんなに自身の調子は悪くなかったと思うが簡単に攻略されてしまった。
「何でソフトバンク打線に打ち込まれたのか?」
恐らく自分でもよく分かっていないと思う(恐らく受けていた大城も同じ)
逆に「何で石川が巨人打線を調子が悪いなりに抑える事が出来たのか?」
ここに畠がステップアップするヒントが隠されていると思う。
☆桜井俊貴☆
特別凄いストレートや変化球を持っている訳でもないのに、これだけ制球がアバウトなら打たれて当然と言える。
しかも打者目線ではタイミングが合いやすい投げ方なので、なかなか失投をミスショットしてくれない。
少なくとも外角への出し入れの精度をもっと上げないと一軍レベルでは難しいと言わざるを得ない。
☆ビエイラ☆
この試合の投球内容も素晴らしかった。
筆者の評価ではこれで2試合連続完璧な投球内容で、評価が1ランクアップしている。
勿論、まだプレッシャーのかかる場面で好投していないので不安は残っているが、少なくとも以前よりは投球に安定感が出てきたことは間違いないだろう。
【総評】
1回裏、先頭の牧原に初球の外角ストレートを狙われ、レフト前へのクリーンヒットを打たれるが、結果的にこの後は極端な変化球中心の配球に変わってしまう。
これがキッカケでストレート中心の配球に行けなかったのか?
それとも、当初から変化球を中心の組み立てを考えていたのか?
これはバッテリーコーチや大城、畠に聞いてみないと何とも言えないが、一つだけ言えるのは、これだけ序盤から変化球が多くなると、遅かれ早かれ必ず配球的に手詰まりになる。
ちなみに、畠が安打されたボールは初回先頭打者の牧原を除いて全て変化球だった。
それともう一つ気になる点があり、それは内角への見せ球の使い方が、相手の甲斐と比べると大城と岸田は上手いとは言えないこと。
それは柳田に初球に内角ストレートを見せた後に踏み込まれて外スラを叩かれてレフトスタンドへ運ばれた場面、そしてバレンティンにも初球に内角シュートを見せた後に踏み込まれて一発を浴びた場面を見れば良く分かる。
まだまだ彼らの配球は甘さを感じざるを得ない。
以上 敬称略
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