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福岡ソフトバンクホークスvs読売ジャイアンツ 2回戦 観戦レポート 2021.5.29

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福岡ソフトバンクホークスvs読売ジャイアンツ 2回戦 観戦レポート 2021.5.29

【試合結果】
巨  人 200 001 000 3
ソフバン 020 231 00X 8
——————————–
ソフⓅマルティネス、嘉弥真、泉、岩嵜=甲斐
巨人Ⓟサンチェス、沼田、大江、桜井=炭谷、岸田
——————————–
{勝}マルティネス 4勝1敗
{敗}サンチェス 4勝3敗
{S}
——————————–
{本}ウィーラー7号(以上巨人)、柳田12号、長谷川1号、2号、甲斐5号、松田6号(以上ソフトバンク)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟマルティネス、松原は中安⇒ウィーラーは中本(得点2)⇒吉川は空三振⇒岡本は左飛⇒スモークは一ゴロ。
{考察}
先頭の松原が中安で出塁した後、すかさずウィーラーが2ランを放って先制する。
マルティネスはウィーラーに一発を浴びたが、それほど立ち上がりの内容は悪くない。

★1回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、牧原を空三振⇒中村を二ゴロ⇒栗原を三邪飛。
{考察}
サンチェスは抜群の立ち上がりだった。
ストレートは走っていたし、カット・スライダー。フォークを制球良く低めにキッチリ集めていた。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟマルティネス、中島は三ゴロ⇒丸は見三振⇒若林は遊ゴロ。
{考察}
この回の巨人打線はほぼ完璧に抑えられてしまう。

★2回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、柳田は左本(失点1)、G2-H1⇒長谷川は右中本(失点1)、G2-H2⇒バレンティンを中飛⇒甲斐は二ゴロ⇒松田は四球⇒髙田を空三振。
{考察}
サンチェスらしいというか、初回抜群の内容だったにも関わらず、この回は急にストレートがシュート回転し、変化球が高めに浮いてしまっていた。
その甘いボールを柳田と長谷川に叩かれて同点にされてしまう。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟマルティネス、炭谷は空三振⇒松原は空三振⇒ウィーラーは中安⇒吉川は空三振。
{考察}
二死からウィーラーがヒットで塁に出るが、吉川が三振に倒れて無得点。
マルティネスの投球は更に安定感が増してきた。

★3回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、牧原が投安(セーフティーバント成功)⇒中村を一ゴロ(エンドランで二進)⇒栗原を三直⇒柳田は遊飛。
{考察}
先頭の牧原にいきなりセーフティーバントを決められ嫌なムードが漂うが、ここはサンチェスが後続をしっかり討ち取って無得点で切り抜ける。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟマルティネス、岡本は二飛⇒スモークは二ゴロ⇒中島は一ゴロ。
{考察}
この回も巨人打線はマルティネスにねじ伏せられて無得点。

★4回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、長谷川を四球⇒バレンティンを中飛⇒甲斐は左本(失点2)、G2-H4⇒松田は見三振⇒髙田を一ゴロ。
{考察}
この回もサンチェスは突然制球が乱れる。
先頭の長谷川にストレートの四球を与えてメンタルバランスを崩してしまい、ボールが高めに浮き始める。
続くバレンティンはミスショットで助けられるが、甲斐には甘いボールをキッチリ捉えられて2ランを浴びてしまう。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟマルティネス、丸は四球⇒若林は空三振⇒炭谷は二ゴロ(一塁走者は二進)⇒松原は左邪飛。
{考察}
先頭の丸が四球で塁に出るが、後続でチャンスを拡げられず、またも無得点に終わる。

★5回裏★
{経過}
Ⓟサンチェス、牧原を二ゴロ⇒中村は左安⇒栗原は右安⇒柳田は遊ゴロ(三塁封殺)⇒長谷川は右中本(失点3)、G2-H7、投手交代、Ⓟ沼田、バレンティンを捕邪飛。
{考察}
高めにボールが集まっているサンチェスは、当然のようにソフトバンク打線に捕まる。
二死一二塁の場面で浮いたカットボールを長谷川に仕留められて決定的な追加点を奪われる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟマルティネス、ウィーラーは空三振⇒吉川は一安⇒岡本は左安⇒スモークは左安⇒中島は右適安(得点1)、G3-H7⇒丸は空三振⇒若林は投ゴロ。
{考察}
一死から四連続ヒットで1点を返すが、丸と若林が倒れてビッグイニングとはならなかった。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ沼田、甲斐を見三振⇒松田は中本(失点1)、G3-H8⇒髙田を空三振⇒牧原を左飛。
{考察}
イニング跨ぎとなった沼田は松田に一発を浴びてしまう。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟマルティネス、代打重信は空三振⇒松原も空三振⇒ウィーラーは三ゴロ。
{考察}
再び、自分のリズムを取り戻したマルティネスに対して巨人打線は三者凡退。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ大江、中村を遊ゴロ⇒栗原は投直⇒柳田を三ゴロ。
{考察}
三番手の大江はホークス打線を三人で抑える。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ嘉弥真、代打廣岡は三ゴロ⇒岡本は左安、投手交代、Ⓟ泉、スモークは見三振⇒中島は死球(代走湯浅)⇒丸は遊ゴロ。
{考察}
二死一二塁のチャンスを作るが丸が倒れて無得点。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ桜井、上林を遊飛⇒バレンティンは四球⇒甲斐を遊併打。
{考察}
一死からバレンティンに四球を与えてしまうが、甲斐を併殺打に討ち取る。


☆9回表☆
{経過}
Ⓟ岩嵜、若林は一ゴロ⇒大城は見三振⇒松原は左飛、試合終了。
{考察}
最終回も岩嵜の投球にねじ伏せられて試合終了。
———————–
【勝負を分けたポイント】
この試合も前日と同じで、2回裏にアッサリと同点に追いつかれた時点で巨人側は劣勢に立たされてしまった。
マルティネスの投球は既に2回で立ち直っており、ここから加点していく事はかなり厳しかった。
逆にサンチェスは制球が相変わらずアバウトなので、いつ失点を許してもおかしくない状況だった。



【選手雑感】
☆サンチェス☆
もう少し冷静に、そして丁寧に投球して欲しい。
今日もかなり厳しい判定が多かったが、それは相手のマルティネスも同じことで、彼は常に冷静さを保ち、逆にサンチェスは「冷静さを装っているだけ」だった。
又、非常にテンポが早い投球だったが、打たれたときこそ一呼吸置き、今一度ボールを散らして相手の反応を探るなり、緩いボールを使うなりして目先を変える工夫をして欲しい。
いつも同じ投球リズムで、それほどスピード差がない130キロ台後半の変化球と150キロ前後の変化球を投じているれば、高めに浮きだすと打者に捉えやすくなってしまう。

☆沼田翔平☆
ストレートで押し込む投球は今回も出来ていた。
まだまだ変化球の精度が甘いので、松田にストレートを狙われて仕留められたが、今後の可能性を感じさせるという球だった。
フォーク系を決め球として使えるようになれば、近い将来セットアッパーとして台頭するかもしれない。



【総評】
両チームの差は、野手以上に投手陣の方が大きい。
この試合で言うなら、サンチェスの投球内容とマルティネスの投球内容を比べると、残念ながらレベル差を感じざるをえない。
彼の投球は好不調の差が激しく、完璧な投球を見せたかと思えば、急にストレートの四球を出したり、ボールが浮き始めるので、全く安心感がない。
しかも、主軸ではなくやや力落ちする打者に対してもアッサリ四球を与えてしまうところを見ると感情の起伏がそのまま投球に表れてしまっている。
セリーグの打力が低いチーム相手ならミスショットしてくれるかもしれないが、打線のレベルが高いチームには通用する可能性は低い。
恐らく、巨人打線がサンチェスを相手にしても、5回までに4~5点奪っていた可能性が高いと見る。
逆にマルティネスは技術的なレベルも高いが、それ以上に感じるのは常に冷静で、自分の投球を続けていたこと。
彼は思惑通りに打者を仕留めているし、タマタマ抑えている訳では決してない。
又、残念ながらリリーフ陣も絶望的な戦力差を感じる。
今日、巨人が繰り出したリリーフ投手(沼田、大江、桜井)は果たしてソフトバンクでは一軍登録されるレベルなのか?
左キラーの大江はギリギリ登録されるかもしれない(大江よりもレベルが高い同タイプの嘉弥真が居るので可能性は低い)が、他の二投手に関してはどう贔屓目に見ても難しい。
まあ、前段で書いた通り、沼田はかなり良くはなってはいるが、変化球の質がまだまだなので、ホークスだったら当面はファームでジックリ育成すると思う。
今年のドラフトは全員投手を指名しても良い。

以上 敬称略
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