読売ジャイアンツvs北海道日本ハムファイターズ 3回戦 観戦レポート 2021.6.6
【試合結果】
日ハム 110 000 020 4
巨 人 001 000 01X 2
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巨人Ⓟ菅野、大江、畠、中川、ビエイラ=小林、大城
ハムⓅ伊藤、B.ロドリゲス、堀、杉浦=石川亮、清水
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{勝}伊藤 3勝4敗
{敗}菅野 2勝3敗
{S}杉浦 1敗11S
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{本}王5号(以上日本ハム)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、五十幡は右安⇒二盗成功⇒渡邉は右飛(二塁走者は三進)⇒近藤は二ゴロ(失点1)⇒中田を右フライ。
{考察}
久しぶりの登板となった菅野は、先頭の五十幡にヒットと二盗を許していきなりピンチを迎え、渡邉の右飛で走者を三塁に進められ、近藤の二ゴロで失点を許す。
立ち上がりの菅野はストレートの走り、スライダーの精度ともにイマイチの印象。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ伊藤、松原は左飛⇒ウィーラーは四球⇒吉川は空三振⇒岡本は遊ゴロ。
{考察}
一死からウィーラーが四球で出塁するが、後続が倒れて無失点。
伊藤の立ち上がりはウィーラーに対して抜けたストレートが一球有ったが、全体的にストレート系、変化球ともに低めにキレのあるボールが集まっていた。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、王は左中本(失点1)、G0-F2⇒野村を空三振⇒石井を遊ゴロ⇒石川を空三振。
{考察}
先頭の王に甘くなったスライダーを左中間スタンドに運ばれ、痛い追加点を早々に許してしまう。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ伊藤、スモークは二ゴロ⇒亀井は二ゴロ⇒若林は右飛。
{考察}
スモーク、若林は捉えた打球を飛ばしていたが、野手の守備範囲に飛んでしまって三者凡退。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、伊藤を投ゴロ⇒五十幡を二飛⇒渡邉を二飛。
{考察}
この回は三者凡退で抑えるが、まだまだボールの質は上がっていない。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ伊藤、小林は中飛⇒菅野は空三振⇒松原は左二(王の捕球ミス)⇒ウィーラーは左適安(得点1)、G1-F2⇒吉川は左邪飛。
{考察}
二死から松原が相手のミス(記録は二塁打)でチャンスを作り、ウィーラーが甘くなった変化球を捉えてタイムリーを放つ。
この1点は非常に大きい。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、近藤を空三振⇒中田を遊ゴロ⇒王は右中二⇒野村を二飛。
{考察}
二死から王に二塁打を浴びるが野村を討ち取って無失点で終える。
この回は抜けていたストレートがようやく制御出来るようになっていた。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ伊藤、岡本は三飛⇒スモークは四球⇒亀井は左飛⇒若林は四球⇒小林は空三振。
{考察}
二つの四球で二死一二塁のチャンスを作ったが、小林が倒れて無得点。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、石井を見三振⇒石川を空三振⇒伊藤を空三振。
{考察}
下位打線を三者連続三振に討ち取る。
この回は、スライダーとフォークの精度がかなり良くなり、投球に安定感がかなりあった。
菅野は当初の予定通り?に、ここでマウンドを降りる。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ伊藤、代打大城は二ゴロ⇒松原は中飛⇒ウィーラーは空三振。
{考察}
何とか菅野に勝ちを付けたかった巨人打線だったが、三者凡退で攻撃を終えてしまう。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ大江、五十幡を遊ゴロ⇒渡邉を中飛⇒近藤は左安⇒中田を中飛。
{考察}
二番手の大江は二死から近藤にヒットを打たれるが、中田を内角ストレートで詰まらせる。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ伊藤、吉川は空三振⇒岡本は空三振⇒スモークは四球⇒亀井は空三振。
{考察}
二死からスモークが四球で出塁するが、亀井が倒れて無得点。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ畠、王を遊飛⇒野村は中安⇒石井を中飛⇒石川を遊ゴロ。
{考察}
三番手の畠は一死から野村にヒットを打たれるが、後続を討ち取って無失点。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ伊藤、若林は投直⇒代打立岡は三ゴロ⇒大城は捕邪飛。
{考察}
何とか早く追いつきたい巨人打線だったが、三者凡退で終えてしまう。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ中川、西川は中越二⇒五十幡は一犠打(スモークの送球エラー、失点1)、G1-F3⇒渡邉は一犠打(二塁走者は三進)⇒近藤は見三振⇒中田は左適安(失点1、代走谷内)、G1-F4⇒淺間は二ゴロ。
{考察}
四番手の中川が捕まってしまった。
先頭の西川に二塁打を打たれ、スモークのミス絡みで失点し、中田にもタイムリーを許してしまう。
★8回裏★
{経過}
ⓅB.ロドリゲス、松原は四球⇒二盗成功⇒ウィーラーは四球⇒吉川は中適安(得点1)、G2-F4⇒岡本は中飛(二塁走者は三進)、投手交代Ⓟ堀、スモークは遊併打。
{考察}
ロドリゲスの制球難でチャンスを作り、吉川のタイムリーで1点返すが、岡本とスモークが倒れて追加点ならず。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、野村を空三振⇒石井を空三振⇒代打高濱は四球(代走杉谷)⇒二盗成功⇒西川は四球⇒五十幡を空三振。
{考察}
五番手のビエイラは二死からピンチを招くが、最後は五十幡を討ち取ってピンチを切り抜ける。
☆9回裏☆
{経過}
Ⓟ杉浦、亀井は左安(代走廣岡)⇒若林は左邪飛⇒代打香月を空三振⇒大城は四球(代走湯浅)⇒松原は中飛、ゲームセット。
{考察}
最終回は粘りを見せたが、最後は松原が討ち取られてゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
8回表のスモークの送球ミスによる失点が痛かったが、日ハムのリリーフ陣には不安があるので、中田のタイムリーは防いで欲しかった(2点差で止めておきたかった)
その前の近藤をベストピッチで抑えただけに、バッテリーには細心の注意を払って勝負して欲しかったが。。。
【選手雑感】
☆菅野智之☆
肘の故障が癒えて久しぶりの登板だったが、やはり立ち上がりはストレート・変化球ともに制御出来ていなかった。
しかし、先にストレートが良くなり、最後のイニングとなった5回はスライダー・フォークともに精度が上がっていた。
まあ、ぶっつけ本番で手探り状態でマウンドに上がっていただけに、今度に向けて目途が立つ投球は出来たと思う。
☆岡本和真☆
この三連戦の内容を総括すると、バッティングの状態は下降線に入ったと思う。
先週まではバットの軌道がインサイドアウトになっていたが、相手バッテリーの内角攻め(意識付け)で左肩が早く開いてドアスイング気味になってしまい、ボールを見逃す形も間違いなく良くない。
まあ、どんなに良い打者でも調子をずっと維持出来ないので、これから大事になるのは「悪い状態の時に悪いなりのバッティングが出来るのか?」であり、そして「いかにして早く状態を再び上げる事が出来るのか?」が大事になる。
前回の絶不調時と同じような状態なので、修正するポイントは理解しているはず。。。。
今度は早く調子を上げくれると信じたいが。。。
【総評】
まあ、痛い連敗となってしまったが、この三連戦でメルセデスと菅野に目途が立ったので、今後に向けてポジティブに考えたい。
打線も相手投手が良ければそう簡単には打てなので、ある程度仕方がないと割り切ることは出来る。
但し、上手に試合を運ぶことが出来たら、もしかしたら三連勝出来た可能性もあっただけに悔しさは残る。
投手は「ここを踏ん張れば」という局面で踏ん張り切れなかった事、打線も相変わらず「二の矢、三の矢」が出ずに、ズルズルとイニングを重ねて言ってしまった事が敗因と言える。
又、現状の巨人はセンターラインに故障者や不調選手が続出し、明らかにグラついてしまっているので、ここがガチっと固まらないと本来の地に足を付けた野球は難しい。
初回の五十幡の二盗も坂本ならあのような甘いタッチはしなかったのでアウトになっていた可能性が高いし、あそこがアウトだったらその後の展開は大きく変わっていた。
そして8回の西川の二塁打も、VTRを見ると松原の打球判断は一瞬遅れていた。
現状、巨人の外野手では最も守備範囲が広い松原だが、去年以降はライトを守る事が多いので、あのような判断が難しい打球には慣れていない。
これもセッターが本職の丸なら処置していたかもしれない。。。。
こういう記録に残らないミスが減らしていかないと、勝ちを拾っていく確率は減っていくし、その為には強固なセンターラインを早く復活させたい。
以上 敬称略
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