千葉ロッテマリーンズvs読売ジャイアンツ 1回戦 観戦レポート 2021.6.11
【試合結果】
巨 人 000 100 040 5
ロッテ 100 000 000 1
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ロッテⓅ本前、小野、大嶺=柿沼
巨 人Ⓟメルセデス、畠、ビエイラ=大城、小林
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{勝}メルセデス2勝0敗
{敗}大嶺1勝1敗
{S}
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{本}岡本17号
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ本前、松原は左飛⇒ウィーラーは四球⇒亀井は一直併打。
{考察}
一死からウィーラーが四球で出塁するが、亀井はハードラックな一直ダブルプレー。
本前はキレの良いストレートを投げ込んでいたが、変化球の精度はイマイチな印象。
★1回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、荻野は一ゴロ⇒マーティンは三飛⇒中村は右安⇒角中は死球⇒レアードは左適安(失点1)、G0-M1⇒安田は一ゴロ。
{考察}
二死から中村のヒットと角中の死球でピンチを招き、レアードにあっさりと先取点を許してしまう。
メルセデスは角中に死球を与えた後、制球を大きく乱していた。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ本前、岡本は一飛⇒坂本は左安⇒中島は右飛⇒若林は中飛。
{考察}
一死から坂本が復帰初打席でヒットを放つが、後続が続かず無得点。
★2回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、加藤は空三振⇒藤岡は右飛⇒柿沼を空三振。
{考察}
この回のメルセデスは危なげなく打者三人で片づける。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ本前、大城は左飛⇒廣岡は二ゴロ⇒松原は空三振。
{考察}
下位打線からの攻撃は三者凡退で終える。
★3回裏★
{経過}
Ⓟメルせdス、荻野を三ゴロ⇒マーティンを空三振⇒中村を三ゴロ。
{考察}
二死から中村には粘られるが、三者凡退で討ち取る。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ本前、ウィーラーは一ゴロ⇒亀井は二ゴロ⇒岡本は左安⇒坂本は四球⇒中島は左適二(得点1)、G1-M1⇒若林は二飛。
{考察}
二死から岡本のヒットと坂本の四球でチャンスを作り、中島がタイムリーを放って同点に追いつく。
マリーンズバッテリーは明らかに坂本を警戒している。
★4回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、角中は中安⇒レアードを遊併打⇒安田は左安⇒加藤を三ゴロ。
{考察}
この回は2本のヒットを打たれたが、総じて低めにボールが集まっていたので大怪我には繋がらなかった。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ本前、大城は左飛⇒廣岡は遊ゴロ⇒松原は二ゴロ。
{考察}
大城と廣岡はキッチリと捉えた打球を飛ばしていたが、野手の守備範囲だった。
★5回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、藤岡は左安⇒柿沼は捕犠打⇒荻野を四球⇒マーティンを三邪飛⇒中村を三ゴロ。
{考察}
先頭の藤岡のヒットから一死一二塁のピンチを招くが、主軸のマーティンと中村を討ち取り無失点で切り抜ける。
メルセデスは勝負処で低めにボールを集めているので、ピンチを凌ぐことが出来ている。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ本前、ウィーラーは左安⇒亀井は左飛⇒岡本は三ゴロ⇒坂本は二飛。
{考察}
先頭のウィーラーがヒットで出塁するが、後続が倒れて無得点。
★6回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、角中を遊ゴロ⇒レアードを空三振⇒安田は中安⇒加藤を一ゴロ。
{考察}
二死から安田にテキサスヒットを打たれるが、この回は危なげなく無失点で終える。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ小野、中島は二ゴロ⇒若林は四球⇒バッテリーエラーで三進⇒大城は空三振⇒代打香月は空三振。
{考察}
一死から若林の遡及と相手のバッテリーエラーでチャンスを作るが、後続にあと一本が生まれず無得点。
★7回裏★
{経過}
Ⓟメルセデス、藤岡を一ゴロ⇒代打高濱を空三振⇒荻野は三安⇒マーティンを見三振。
{考察}
二死から荻野に内野安打を許したが、マーティンを三振に討ち取る。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ大嶺、松原は左越二⇒ウィーラーは左中適二(得点1、代走湯浅)、G2-M1⇒亀井は捕犠打⇒岡本は中本(得点2)、G4-M1⇒坂本は右安(ライトの処理ミスで二進)⇒中島は空三振⇒若林は右適安(得点1、ライトの処理ミスので二進)、G5-M1⇒大城は捕邪飛。
{考察}
三番手の大嶺に対して、先頭の松原がいきなり二塁打を放ち、試合の流れを大きく巨人側に傾ける。
ここで勝負強いウィーラーがキッチリとタイムリーを放ち、続く亀井も犠打を決めて一死三塁のチャンスを再び作る。
ここで岡本が試合を決定づける超特大の一発を放ち、リードを3点に拡げる。
更に坂本のヒットと相手のミス絡みでチャンスを作り、若林がダメ押しの追加点を奪う。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ畠、中村を一邪飛⇒角中は中安⇒レアードを空三振⇒安田は左飛。
{考察}
二番手の畠は一死から角中にヒットを打たれるが、後続を抑えて無失点で終える。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ成田、代打北村は右飛⇒松原は空三振⇒湯浅は左中二⇒亀井は二ゴロ。
{考察}
二死から湯浅がプロ初ヒットを放ち、巨人ベンチは大いに盛り上がる。
☆9回裏☆
{経過}
Ⓟビエイラ、加藤は右三(立岡の処理ミス)⇒藤岡は投直⇒代打菅野を空三振⇒荻野を二ゴロ(湯浅の好プレー)、ゲームセット。
{考察}
抑えのビエイラはいきなり加藤に三塁打を打たれるが、後続をしっかり抑えて無失点で締める。
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【勝負を分けたポイント】
7回をメルセデスが投げ切ったことが非常に大きかった。
しかもここ最近、先発投手はそれまで良い投球をしていても6~7回が鬼門になっていたので、ここを危なげなく投げ切った投球は巨人ナインに勇気を与え、試合の流れを大きく巨人側に傾けた。
それが8回表の先頭松原の長打に呼び水になったし、その回のビッグイニングに繋がった。
【選手雑感】
☆メルセデス☆
初回に2アウトからアッサリと先取点を許してしまったので、彼の負けるパターン(故障前の頃)の投球かと心配したが、そのころと比べると球威が断然に上がっているので、その心配は杞憂に終わった。
以前と比べると「積んでいるエンジン」がパワーアップしてる印象で、特にストレートのスピードと球威が間違いなく上がってる。
そして、そのストレートで打者を押し込んでいけるので、スライダー系が少々甘くなっても打者は打ち損じてくれる。
又、怪我する前は球数が80球~90球に入ると、ストレートの球威がガクッと落ちていたが、この試合ではそんな印象は微塵も感じさせなかった。
☆坂本勇人☆
復帰初試合でいきなりの2安打は流石というほかない。
しかも、その強烈な存在感は相手バッテリーに有形無形のプレッシャーを与えていること、そして味方には精神的な支柱であることをまざまざと感じさせられた。
特に前者に関しては、彼への配球を見ていれば明らかだった。
以前、今の巨人は岡本のチームになりつつあると書いたが、今日の試合を見ると、まだまだ「坂本勇人のジャイアンツ」であることを改めて感じた。
☆岡本和真☆
坂本勇人の復帰を誰よりも待ち望んでいたのは彼だったのかもしれない。
ここ数試合、チームの負けとともに明るさが消え、一人でチームの命運をしょっている「悲壮感」が漂っていたが、この試合はまさに「後ろ盾」があったので、無駄な力みが減ってミスショットせずにボールを捉えることが出来た。
又、後ろに「脂がのり切った名球会打者」が控えているからこそ、彼に対して自然とストライクゾーンで勝負せざるをえない状況が増えてくるし、それが8回の勝負を決める一発に繋がった。
【総評】
前々回のコラムでは坂本の復帰は、丸と梶谷を含めた三人同時にした方が良いと書いたが、前言撤回したいと思う。
私が思っている以上に、坂本勇人のキャプテンシーは絶大な力を持っていることを痛感した。
無理に三人同時復帰をさせなくても、坂本一人で現状のチームの停滞感を打ち破ることが出来た訳である。
もしかしたら、今の坂本勇人は昭和40年代(V9当時)の長嶋茂雄のような存在なのかもしれない。
私は長嶋茂雄の現役時代のプレーで記憶に残っているのは引退試合のホームランだけだが、私の上の世代が長嶋茂雄の偉大さを熱く語っていたように、私も20年後、坂本勇人の偉大さを孫の世代に語っているかもしれない。
今日の彼のプレー、あの何ともいえない爽やかな笑顔、私は一生忘れないだろう。
以上 敬称略
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