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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 12回戦 観戦レポート 2021.6.29

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 12回戦 観戦レポート 2021.6.29

【試合結果】
広島 220 040 000 8
巨人 204 010 04X 11
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巨人Ⓟサンチェス、戸根、畠、田中豊、鍵谷、大江、高梨、ビエイラ=大城、炭谷
広島Ⓟ大瀬良、高橋樹、塹江、コルニエル、バード、森浦、フランスア=坂倉
——————————–
{勝}高梨 2勝0敗1S
{敗}森浦 2勝3敗
{S}ビエイラ 6S
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{本}鈴木10号(以上広島)、岡本22号、23号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟサンチェス、菊池を左飛⇒西川は二安⇒小園を二ゴロ⇒鈴木は左本(2失点)⇒坂倉を中飛。
{考察}
二死一塁から鈴木に先制2ランを浴びてしまう。
立ち上がりのサンチェスはストレートが抜け気味で、スライダー系、フォークの精度も良くない。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ大瀬良、松原は見三振⇒ウィーラーは死球⇒丸は中飛⇒岡本は右本(得点2)、G2-C2⇒坂本は遊ゴロ。
{考察}
大瀬良の立ち上がりは悪くなかったが、二死一塁で岡本が技ありの同点2ランを放つ。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟサンチェス、林は四球⇒安部は二失(北村の一塁送球がやや高い、ウィーラーとの呼吸合わず)⇒野間は右安⇒大瀬良は二安(失点1)、G2-C3⇒菊池は三併打⇒西川は二失(失点1)、G2-C4⇒小園は中飛。
{考察}
味方打線の援護で直ぐに同点に追いついただけに、この回のサインチェスの投球は非常に大事だったが、先頭打者にストレートの四球を与えてしまい、その後は拙守が重なって2点を再び奪われてしまう。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ大瀬良、梶谷は空三振⇒北村は三飛⇒大城も三飛
{考察}
下位打線からの攻撃は打者三人で終えてしまう。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟサンチェス、鈴木を空三振⇒坂倉は中安⇒林は四球、投手交代Ⓟ戸根、安部を二ゴロ⇒バッテリーエラーで一塁走者が二進⇒野間を投ゴロ。
{考察}
サンチェスは一死一二塁のピンチを再び招いたところで交代を告げられる。
二番手に戸根は後続をしっかり討ち取って無失点で切り抜ける。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ大瀬良、若林は中安⇒松原は四球⇒ウィーラーは一飛⇒丸は中適安(得点1)G3-C4⇒岡本は左適安(得点1)、G4-C4⇒坂本は左適安(得点1)、G5-C4⇒梶谷は一ゴロ(二三塁に進塁)⇒戸根は中適安(得点1、二塁走者は本塁憤死)
{考察}
投手交代の関係で9番に入っていた先頭の若林がヒットを皮切りに、上手く打線が繋がり一気に4点を奪う。
特に最後の戸根のタイムリーは、今後のゲームの流れを考えると非常に大きな追加点。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ戸根、代打中村を四球⇒菊池は中飛⇒西川を中飛⇒小園を二ゴロ。
{考察}
回跨ぎとなった戸根は、先頭の中村に対して簡単に四球を与えてしまうが、後続を何とか抑えて無失点で切り抜ける。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ高橋樹、大城は投ゴロ⇒若林は空三振⇒松原は中安⇒ウィーラーは見三振。
{考察}
二死から松原が粘ってヒットを放つが、ウィーラーが倒れて無得点。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ戸根、鈴木を四球⇒坂倉は左越二⇒林を四球⇒代打長野に対してカウント1-2になったと事で投手交代Ⓟ畠、長野を空三振⇒野間は左適安(失点1)G6-C5⇒松山を右中適二(失点2)、G6-C7、投手交代Ⓟ田中豊、菊池を四球⇒西川は一ゴロ(失点1)、G6-C8⇒小園を右飛。
{考察}
三イニング目の戸根だったが、二度目の先頭打者への四球(戸根は二度目、チームとしては三度目)をキッカケに無死満塁の大ピンチを迎えてしまう。
長野の打席の途中で交代した(カウント1-2)三番手の畠は、長野を三振に討ち取るが野間と松山に連続タイムリーを許し、逆転されてしまう。
四番手の田中も内野ゴロの間の1点を奪われ、リードを2点に拡げられてしまう。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ塹江、丸は二ゴロ⇒岡本は四球⇒坂本は四球⇒梶谷は遊ゴロ(二塁封殺で一三塁)⇒代打中島は右適安(得点1)、G7-C8⇒大城は遊ゴロ。
{考察}
この回は試合の流れの上では重要な攻撃だったが、何とか1点を返してまだまだ試合がもつれていく事を予感させる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、鈴木を一ゴロ⇒坂倉を右飛⇒林を空三振。
{考察}
五番手の鍵谷はカープの中軸を相手に三者凡退で抑える。

★6回裏★
{経過}
Ⓟコルニエル、若林は一ゴロ⇒松原は空三振⇒ウィーラーは空三振。
{考察}
コロニエルのパワーピッチに屈して三者凡退。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、コルニエルを見三振、投手交代Ⓟ大江、野間を投ゴロ⇒松山を遊飛。
{考察}
この回も鍵谷、大江の継投で三者凡退に抑える。

★7回裏★
{経過}
Ⓟコルニエル、丸は右飛⇒岡本は死球⇒坂本は空三振⇒梶谷は中安⇒代打香月、投手交代Ⓟバード、代打の代打石川は右飛。
{考察}
イニング跨ぎのコルニエルから二死一三塁のチャンスを作るが、代打の石川が五番手バードに封じられて無得点。
石川はファーストライクの甘いストレートに対して、合わせにいくバッティングをしてしまって勿体ない。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、菊池を遊ゴロ⇒西川を空三振⇒小園を三ゴロ。
{考察}
六番手の高梨は1番からの攻撃を三人で抑える。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ森浦、大城は遊ゴロ⇒若林は遊飛⇒松原は死球⇒ウィーラーは四球⇒丸は中適安(得点1)、G8-C8⇒岡本は左中本(得点3)、G11-C8、投手交代Ⓟフランスア、坂本は左飛。
{考察}
二死からの松原の死球(今日3つ目)で潮目が変わる。
続くウィーラーがボールをキッチリ見極めて四球を選び、丸が同点タイムリーを放ち、仕上げは岡本がまたも3ランを放って勝負を決める。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、鈴木を遊ゴロ⇒坂倉は空三振⇒林を四球⇒代打宇草を空三振。
{考察}
抑えのビエイラは二死から林に四球を与えるが、パワーピッチでカープ打線を封じて試合終了。
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【勝負を分けたポイント】
序盤から両チームの投手陣がピリッとせず、どう転んでもおかしくない状況が続いていた。
全く試合展開を読むことが出来ない状況だったので、やはり勝敗を決めたという事で、試合のポイントはやはり岡本の決勝3ランになる。
筆者が岡本の立場なら、追い込まれるまではインサイドのストレート系かスライダー系をイメージして打席に立つので、あの初球のチェンジアップは見送っていたと思う。
しかし、彼はそれに反応してやや体勢を崩されながらもキッチリと芯で捉えて左中間スタンドへと叩き込んだ。
ホント。。。「驚き」という言葉しか浮かばない



【選手雑感】
☆サンチェス☆
立ち上がりからストレートが抜け気味で、変化球の精度も良くなかった。
又、制球も定まらず、簡単に先頭打者を歩かせてしまうなど、終始リズムが悪かった。
確かに味方の拙守、アンラッキーなヒット、微妙は判定の影響も少なからずあったとは思うが、内容的にも許容できるモノでは無かった。

☆戸根千明☆
打者として執念のタイムリーを放った事は評価したいが、本業のピッチングはお粗末だった。
2回表途中からマウンドに登ったが、まずまず合格点を与えられるのは2回表の投球だけで、それ以降の投球は先頭打者に簡単に四球を与えるなど、折角の良い流れを壊してしまった。

☆岡本和真☆
第一打席の一発だけでは「本調子に戻った」という印象は受けなかったが、第二打席のタイムリーは久しぶりにストレート系をキッチリ捉えたので、これで本人も「手応え」を掴んだと思う。
第三打席以降は上半身の力みが消え、余裕たっぷりで打席に立ち、それを相手バッテリーも察知したので、内角の厳しいコースを攻めざるをえない状況になった(それが四球と死球につながる)
2本目の決勝ホームランの打席については前段で考察したが、あらためてもう一度考えると、伏線はその前の打席の死球にあったのかもしれない。
しかも、この試合だけでチームとして3つ目の死球だっただけに、若い捕手の坂倉が再び初球に内角ストレートで胸元を突いてくるとは考えなかったと思う。
勿論、ある程度のケアはしていたと思うが、思い切って踏み込んで外角のボールを打ちに行ったという見方も出来る。



【総評】
ハッキリ言って、試合中盤までは不細工な試合だった。
投手陣の出来不出来は仕方が無いが、無駄な四球や守備の破綻で余計な得点を与えていただけに通常なら早い段階でゲームが壊れてもおかしくなかった。
更に言えば、ここまで折角良い流れで連勝を重ね、チームとして手応えを感じていただけに、最悪の形で勢いを止めることに「怒り」を感じてさえいた。
しかし、そんな嫌な雰囲気を一掃させたのはやはり若大将だった。
しっかりと追加点を防いだ鍵谷・大江・高梨の好リリーフ、そして岡本の決勝弾前のウィーラーの四球、丸の同点タイムリーも素晴らしいが、同点で終わらせずに勝利に導いた彼の一発は、シーズン終了後に「あのホームランは優勝に向けて非常に大きかった」と振り返るかもしれない劇弾だった。
何とか勢いを止めずに済んだので「明日は先発がしっかりとゲームを作り、守備陣もミスなくプレーし、主軸がキッチリとゲームを決めるタイムリーを放つ」そんな「王道の野球」でカープを粉砕して欲しい。
まだまだ先は長いので、地に足を着けた野球でこれからのペナントを戦って欲しい!!
阪神との9月の大勝負の前に、つまらない「凡ミス」で失速する事態だけは避けたい!!

以上 敬称略
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