読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 13回戦 観戦レポート 2021.6.30
【試合結果】
広島 000 000 010 1
巨人 000 000 000 0
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巨人Ⓟ山口、ビエイラ=小林、炭谷
広島Ⓟ九里、バード、栗林=磯村
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{勝}九里 6勝5敗
{敗}山口 1勝1敗
{S}栗林 0勝1敗15S
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{本}野間1号(以上広島)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ山口、菊池を空三振⇒西川を空三振⇒小園を空三振。
{考察}
立ち上がりの山口はストレートの球威、フォークの落差とキレ、どちらも前回登板時よりも間違いなく良い。
そして何よりも投球に角度を感じる。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ九里、松原は遊安⇒ウィーラーは三安⇒丸は二併打⇒岡本は四球⇒ダブルスチールで松原が本塁突入憤死。
{考察}
結果だけ見ればチグハグな攻撃で先制のチャンスを逃したことになる。
丸の二併打は引っ張りの意識が裏目に出たという印象。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ山口、鈴木を中飛⇒坂倉は投失(一塁ベースカバーで山口が落球)⇒林は右飛⇒坂倉は二盗成功⇒野間を一飛。
{考察}
この回はややフォークの精度が良くなかったが、何とか二死二塁のピンチは凌いだ。
それでもストレートとフォークのコンビネーションだけではなく、カーブを使った緩急、スライダーとツーシーム系でベース盤を広く使うことが出来ていた。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ九里、坂本は中飛⇒梶谷は二飛⇒北村は遊ゴロ。
{考察}
九里のコーナーワークと緩急を織り交ぜた投球に苦戦し、この回は三者凡退。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ山口、磯村を見三振⇒九里を三ゴロ⇒菊池を空三振。
{考察}
この回はフォークの精度が再び良くなり、下位打線から始まった攻撃を危なげなく三者凡退。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ九里、小林は一飛⇒山口は投ゴロ⇒松原は左安⇒ウィーラーは左飛。
{考察}
二死から松原がヒットで出塁するが、ウィーラーが倒れて無得点。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ山口、西川を左飛⇒小園を遊ゴロ⇒鈴木を空三振。
{考察}
先頭の西川に大きな左飛を打たれるが、安定感ある投球で三者凡退で討ち取る。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ九里、丸は一ゴロ(坂倉好プレー)⇒岡本は左安⇒坂本は左飛⇒梶谷は二ゴロ。
{考察}
各打者、捉えた打球を飛ばしていたが、相手の好守もあって無得点。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ山口、坂倉を見三振⇒林を中飛⇒野間は死球⇒磯村を捕飛。
{考察}
二死から野間に死球を与えてしまうが、磯村を討ち取り無失点。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ九里、北村は二ゴロ⇒小林は左安⇒山口は投併打(犠打失敗)
{考察}
一死から小林がヒットで出塁するが、山口が犠打失敗の併殺に終わる。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ山口、九里を空三振⇒菊池は四球⇒西川を遊併打。
{考察}
一死から菊池に四球を与えるが、動揺を見せずに西川を併殺打に討ち取る。
ここまでノーヒットピッチングを続けている。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ九里、松原は四球⇒ウィーラーは見三振⇒丸は二ゴロ⇒丸は二盗成功⇒岡本は三ゴロ。
{考察}
先頭の松原が粘って四球で出塁し、その後、二死二塁のチャンスを作るが岡本が倒れて無得点。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ山口、小園を三ゴロ⇒鈴木は三ゴロ(岡本好プレー)⇒坂倉は中飛(丸好プレー)。
{考察}
鈴木と坂倉には捉えられた打球を飛ばされるが、味方の好守でノーヒットピッチングを継続。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ九里、坂本は左飛⇒梶谷は中飛⇒北村は遊ゴロ。
{考察}
九里は相変わらず安定感ある投球を続け、この回も三者凡退で討ち取られる。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ山口、林を空三振⇒野間は右本(失点1)G0-C1⇒磯村は中飛⇒九里を空三振。
{考察}
一死から野間に初ヒットどころかホームランを浴びてリードを許してしまう。
前の回からややストレートが抜け気味になっていただけに、バッテリーにとっては悔いが残る一発だった。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ九里、亀井は中飛⇒大城は右安⇒松原は二飛⇒ウィーラーは四球、投手交代Ⓟバード、丸は右邪飛。
{考察}
二死一二塁のチャンスを作るが、二番手のバードを丸が攻略出来ず無得点。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、菊池を空三振⇒西川は左安(代走上本)⇒二盗失敗⇒小園を空三振。
{考察}
一死から西川にヒットを打たれるが、二盗を阻止してピンチの芽をキッチリ潰した。
☆9回裏☆
{経過}
Ⓟ栗林、岡本は空三振⇒坂本は見三振⇒梶谷は二ゴロ。
{考察}
栗林のベストピッチで主軸がチャンスすら作れずゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
まあ、強いて挙げるなら、初回の無死一二塁のチャンスで丸が併殺打に討ち取られ、更に二死一三塁でダブルスチールを仕掛けて間一髪のアウトになった場面ということになるのかもしれない。
但し、丸のダブルプレーも走者を進める意識が強かったからこそ、あのバッティングになった訳で、あそこは丸を責めるというよりも、絶妙なコースに投げ切った九里を褒めるべきだと思う。
又、ダブルスチールも間一髪のプレーだったので、個人的に責める気にはならない。
【選手雑感】
☆山口俊☆
前回登板よりも内容は段違いに良かった(ボールに角度を感じた)
前段にも書いたが、ストレートの球威、フォークの精度、その他カーブとスライダーも非常に良かった。
この投球内容を今後も続けていけるなら、彼の登板日の勝率はかなり上がってくると思う。
☆岡本和真☆
ヒット一本のみで終わったが、バッティング自体は崩れたような兆候は見られなかった。
最後の打席で栗林から三振を奪われた場面も、恐らく全盛期のバリーボンズや今の大谷でも打てなかったレベルの凄いボールなので仕方がない。
☆坂本勇人☆
今日の内容だけではなく、復帰してからのバッティング内容を評価するなら、まだまだ本調子には遠く及ばない。
少し気になるのが、インパクトの力強さをスイングから感じないことで、やや下半身の粘り強さも不足している印象が強い。
技術的には右足に重心を置く意識が強すぎて、バットのヘッドがなかなか出てこない状態。
【総評】
連勝ストップのゲームになってしまったが、内容的には納得せざるをえない敗戦だった。
というのも、九里の内容が本当に素晴らしく、試合後半の段階で1点勝負必至という読みの上で観戦していた。
しかも、巨人とカープの打者のバッティングを比較すれば、初回からカープ打線は三振が多かったが、強振しているケースが多く、逆に巨人打線は強振出来ずに合わせるようなスイングが多かった。
つまり、一発があるとすればカープ打線の可能性の方が大きいと読んでいた。
更に山口の方は試合後半でややボールが抜け始めていたので、それなりの危険信号はともっていた。
それでも最少失点で踏ん張っていた(僅か1安打)ので、彼のピッチングは称賛に値する。
まあ、打たれたボールは確かにショート回転した甘いボールではあったが、高さは間違っていなかったので、バッテリーを責める気には全くならない。
8回のチャンスは同点に追いつく可能性はあったが、実質初対戦(初対戦の昨日は石川だけ)なので、いくら調子の良い丸でもボールの見極めは難しかったということだろう。
最終回の栗林はハッキリ言ってノーチャンスだった。
登板間隔が適度に空いた休養十分の彼のストレートは、往年の「火の玉投手・津田恒美」を彷彿させる剛速球だった。
まあ、今日は仕方がないと割り切り、決して敗戦を引きずらずに明日のゲームに臨んで欲しい。
明日の試合を良い形で快勝できれば、チームはまだまだ好調を維持できるだろうし、簡単に連敗するようだと連勝の反動が一気にやってくるかもしれない。
明日のゲームは非常に大事な一戦となる。
以上 敬称略
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