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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 14回戦 観戦レポート 2021.7.1

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 14回戦 観戦レポート 2021.7.1

【試合結果】
広島 103 000 000 4
巨人 002 620 00X 10
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巨人Ⓟ菅野、戸根、大江、田中豊、直江=小林、大城
広島Ⓟ高橋昂、島内、高橋樹=磯村
——————————–
{勝}戸根 2勝1敗1S
{敗}高橋昂 2勝4敗0S
{S}直江 1S
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{本}西川7号、鈴木11号(以上カープ)、松原8号、ウィーラー8号、坂本10号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、菊池は中安⇒西川は投犠打⇒小園は中適二(失点1)⇒鈴木を一邪飛⇒坂倉は二ゴロ。
{考察}
いきなり一死二塁のピンチを背負い、小園にアッサリと先取点を許してしまう。
しかし、後続を抑えて追加点は何とか許さなかった。
立ち上がりの菅野のデキは、ストレートが全体的に抜け気味で、球威・スピード感もイマイチ、スライダーもやや真ん中に集まっていた。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ高橋昂、松原は左飛⇒ウィーラーは空三振⇒丸は右安⇒岡本は中飛。
{考察}
二死から丸がヒットを放つが、岡本が倒れて無得点。
高橋昂の立ち上がりはストレートの球威は感じるが、制球は全体的にアバウトな印象。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、林を空三振⇒野間を二ゴロ⇒磯村は左安⇒高橋は二ゴロ。
{考察}
先頭の林に対してはフォークで三振を奪うが、後続打者にはカウント球のスライダーを狙われていたように感じた。
ストレートも投手の高橋に簡単に捉えられたように相変わらずスピード感が無い。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、坂本は一邪飛⇒中島は右飛⇒北村は三失⇒小林は三ゴロ
{考察}
二死から相手のエラーで北村が出塁するが、小林が倒れて無得点。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、菊池は左飛⇒西川は右中本(失点1)、G0-C2⇒小園は中安⇒鈴木は中本(失点2)、G0-C4、投手交代Ⓟ戸根、坂倉を左飛⇒林を空三振。
{考察}
やはりというか、Titterで指摘したように二廻り目の主軸打者には通じなかった。
あのストレートの球威ではストライクゾーンで勝負出来る配球は無理筋ということだろう。
スライダーを中心とした「かわす投球」も厳しかった。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、大城は二安⇒松原は右中本(得点2)、G2-C4⇒ウィーラーは空三振⇒丸は中飛⇒岡本も中飛。
{考察}
高橋に対して、二廻り目の巨人打線は松原が2ランを放って2点差となる。
相手に大量リードを許した直後だったので、直ぐに2点返せたことは非常に大きい。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ戸根、野間を二ゴロ⇒磯村は左安⇒高橋は三犠打⇒菊池は四球⇒西川を遊ゴロ。
{考察}
イニング跨ぎの戸根は二死一二塁のピンチを招くが、何とか西川を討ち取って無失点で終える。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、坂本は四球⇒中島も四球⇒北村は左中適二(バントの構えを見せながらも強攻策、得点1)、G3-C4⇒代打廣岡は右線適二(得点2)、G5-C4⇒大城は投犠打(二塁走者は三進)、投手交代Ⓟ島内、松原は一野選(三塁走者が生還、得点1)、G6-C4⇒ウィーラーは中本(得点2)、G8-C4⇒丸は空三振⇒岡本は左飛。
{考察}
やはりというべきか、高橋も二廻り目は厳しかった。
球威が無くて捕まった菅野(この試合は制球も悪かった)、高橋の場合は制球がアバウトなので打者がスピード感に慣れてくると、打者が捉える確率は高くなる。
それを察知してバッテリーは変化球を織り交ぜ始めるが、これが落とし穴となって連続四球を与えてしまう。
相手がくれた形にはなったが、巨人が大チャンスを迎える。
そして、このチャンスで北村は難しいコースの変化球をキッチリと捉え、続く廣岡は追い込まれながらも右線に打ち返して逆転する。
更にカープにミスが生まれて巨人側に傾いた流れが加速し、ウィーラーが2ランを放って6点のビッグイニングとなった。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ大江、小園は中安⇒一塁走者が牽制死⇒鈴木は死球⇒坂倉は二ゴロ⇒林は左失(二三塁)⇒野間は左飛。
{考察}
三番手の大江はいきなり小園にヒットを許し、相手のミス(牽制死)や自身の与死球、そして味方のミス(落球)など、色々騒がしい展開が続いていたが何とか無失点で凌ぐ。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ高橋樹、坂本は左本(得点1)、G9-C4⇒、中島は空三振⇒北村は四球⇒廣岡は中安⇒大城は中飛(二塁走者は三進)⇒松原は左適安(得点1)、G10-C4⇒代打梶谷は四球⇒丸は見三振。
{考察}
三番手の高橋樹に対して、いきなり坂本が一発を放ち、その後の四球と三連続安打で更にリードを拡げる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ田中豊、磯村を右飛⇒代打宇草を一ゴロ⇒菊池を中飛。
{考察}
四番手の田中豊は、ややボールが高めに浮いていたが、相手の打ち損じにも助けられて三者凡退。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ森浦、岡本は中飛⇒代打若林は三ゴロ⇒中島は中安⇒北村は三ゴロ。
{考察}
二死から中島がヒットで出塁するが、北村が倒れて無得点。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ直江、西川を遊ゴロ⇒小園を中飛⇒鈴木を空三振。
{考察}
五番手の直江は、落ち着いたマウンド捌きで主軸三人をキッチリ抑える。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ森浦、廣岡は一邪飛⇒大城は二ゴロ⇒松原は左安⇒梶谷は左飛。
{考察}
二死から松原がヒットで出塁するが梶谷が倒れて無得点。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ直江、坂倉を一ゴロ⇒林を一ゴロ⇒野間を一ゴロ
{考察}
2イニング目となった直江は、この回もテンポ良くカープ打線を三人で討ち取る。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ塹江、丸は左安(代走湯浅)⇒岡本は遊併打⇒若林は中飛。
{考察}
先頭の丸がヒットで出塁するが、岡本の併殺打で更なる追加点には繋げられず。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟ直江、安部を中飛⇒田中広を左飛⇒代打松山を二ゴロ。
{考察}
3イニング目の直江は、先頭の安部にはフルカウントからストライクを取りに行ったストレートを捉えられるが何とか中飛に討ち取り、後続打者には自分のバッティングをさせずに、3イニングをパーフェクトリリーフで締めて試合終了。
尚、直江はこれがプロ初セーブとなる。
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【勝負を分けたポイント】
4回裏、北村のタイムリーで1点を返し、更に無死二三塁の場面での廣岡の逆転タイムリー二塁打が大きかった。
その直前の甘いボールを廣岡が見逃した直後の原監督の悔しがる表情を見れば、この打席が非常に大きなポイントだったことが良く分かる。
追い込まれた状況で、やや内角寄りの高めのストレートを強引にならずに逆方向に打ち返したバッティングは素晴らしかった。
仮に彼が三振してしまうと、次が左の大城だっただけに凡退する可能性が高く、そうなると当たってる松原とは言え、大きいなプレッシャーの中で打席に立たねばならないのでタイムリーを打つことは容易ではなく、この回を北村のタイムリー1点のみで終わることも十分に考えられた。
逆に、ここでタイムリーが出た事で、大城に犠打をさせる余裕も生まれたし、松原の打席でギャンブルスタートを仕掛けて相手のミスを誘発させることも無かっただろう。



【選手雑感】
☆菅野智之☆
前回の内容から良くなった点が殆どなかった。
唯一、フォークはまずまず良かったが、そのボールを有効球にするには、ストレートでもう少し打者を押し込めないと厳しいし、カウント球でも使いたいスライダー系の精度を上げて打者を追い込んでいかないと機能しない。
相手各打者は良かった時の彼のピッチングをイメージして打席に立っているので、今回のように、それと比べようがないほどレベルが落ちるピッチングをすると、つるべ打ちを喰らうケースが多くなる。

☆直江大輔☆
去年のプロ初登板よりも緩急がかなり使えるようになっている。
以前は追い込んだらチェンジアップで仕留めにかかるイメージだったが、この試合では縦に割れるカーブ系(又は縦スラ)が良くなっているので、打者は対応が難しくなっているように感じる。
又、このボールはカウント球としても使えるので、投球の組み立てにも好影響を与えている。
但し、解説の宮本も指摘していたように、ストレート系がまだまだ抜けるケースが多いので、競った展開(僅差の展開)でのリリーフは厳しいかもしれない。
現段階では、先発、又はロングリリーフとしての方が持ち味は発揮でいると思う。

☆松原聖弥☆
この試合も猛打賞でチームの勝利に大きく貢献した、
2点差に詰め寄る2ランは、エースが撃沈した直後の一発で、味方の士気を大いに高めた。
個人的に最も高く評価しているのは、第三打席の一ゴロ(相手の野戦を誘う)で、去年から今年春までの彼なら、もしかしたら三振していたかもしれない。
しかし、今はカウントが追い込まれてからのバッティングアプローチが格段に進歩してるので簡単には三振しない。
そのバッティングアプローチも、最初はノーステップ打法を徹底していたが、今は投手によってノーステップと通常の大きなステップ、または小刻みなステップと使い分け、相手投手の特徴や傾向に合わせて対処している。
つまり、非常に野球脳を感じさせるバッティングアプローチが出来ていると思う。



【総評】
実はこの三連戦前の段階では、密かに負け越しも十分にあり得ると思っていた。
漠然とではあるが、投手陣、野手陣ともに数年前の「カープアレルギー」が残っている印象が強い。
投手陣は菊地、西川、鈴木、松山に痛打を許すケースが多く、野手陣は必ず当ててくる九里をどうしても攻略出来ないので、ここで調子を落として悪い流れになることを何度も繰り返してきた。
それでも、會澤不在だったので「何とかなるかな?」という淡い期待も持っていたが、二戦目に磯村を起用してきたのには驚いた。
彼も経験豊富で、過去に巨人打線は何度もやられている捕手だっただけに。。。。
昨日の試合はほぼ完璧に抑え込まれたので、今日の試合もそれを引きずって切り替えられないと危ないと見ていたが、相手のミスにも助けられて何とか形成を逆転させることに成功した。
今日の勝利は非常に大きい。
昨日は完封され、今日はエースが無残にも序盤でKOされ、普通ならチームがおかしくなって仕方がない状況だったが、そうはならなかった。
序盤の巨人打線とは一味も二味も違う事をチーム内外に示せたと思う。
さて、これで阪神が敗れたのでゲーム差は2となった。
まだまだゲーム差云々は早いが、出来る事なら最低でもこのゲーム差を維持して前半戦を終えたい。

以上 敬称略
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