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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 13回戦 観戦レポート 2021.7.7

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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 13回戦 観戦レポート 2021.7.7

【試合結果】
中日 010 000 000 1
巨人 010 200 00X 3
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巨人Ⓟ山口、大江、デラロサ、ビエイラ=小林
中日Ⓟ福谷、祖父江、福=木下
——————————–
{勝}山口 2勝1敗
{敗}福谷 4勝8敗
{S}ビエイラ 8S
——————————–
{本}福留1号(以上中日)、岡本25号、丸10号(以上巨人)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ山口、高松は中安⇒二盗失敗⇒京田は三ゴロ⇒大島を遊ゴロ。
{考察}
山口は先頭の高松にいきなりヒットを打たれるが、小林がドンピシャの送球で二盗を阻止。
後続もしっかり討ち取って無失点で立ち上がりを終える。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、梶谷は二ゴロ⇒坂本は右邪飛⇒丸は左飛。
{考察}
福谷のストレート中心の投球に対して、巨人打線はやや押し込まれて三者凡退。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ山口、ビシエドを空三振⇒福留は右本(失点1)、G0-D1⇒高橋を空三振⇒木下を四球⇒三ツ俣を投ゴロ。
{考察}
警戒していたビシエドからアッサリと高めのストレートで三振を奪い、続く福留に対してはストレートを見せ球にフォーク勝負というバッテリーの思惑だったが、そのストレートが甘くなったところを仕留められた。
「配球の読み」には定評がある福留は、このボールをかなり意識していたと思うので、甘くなるとこうなるのはこれまで何度も見てきた。
ややバッテリーが「衰え始めた福留」を舐めてしまっていた。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、岡本は右本(得点1)、G1-D1⇒ウイーラーは遊ゴロ⇒松原は一ゴロ⇒香月は中飛。
{考察}
福留が巨人バッテリーの配球を読んだ一発を放てば、巨人の若大将・岡本和真もカウント2-0からのカウントを取りに行ったストレートを一発で仕留めた。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ山口、福谷は右飛⇒高松は遊ゴロ⇒京田は右安⇒大島は四球⇒ビシエドを右飛。
{考察}
二死一二塁のピンチでビシエドを迎えてしまうが、何とか大きなライトフライに討ち取る。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、小林は遊ゴロ⇒山口は二直⇒梶谷は空三振。
{考察}
下位打線からの攻撃は三者凡退で終わる。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ山口、福留を空三振⇒高橋を一ゴロ⇒木下は左線二⇒三ツ俣は遊ゴロ(坂本の好プレー)。
{考察}
二死から木下に二塁打を浴びてピンチを招くが、坂本の好プレーに助けられて無失点で凌ぐ。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、坂本は中安⇒丸は左本(得点2)、G3-D1⇒岡本は中飛⇒ウィーラーは二ゴロ⇒松原は遊ゴロ。
{考察}
先頭の坂本がヒットで出塁し、続く丸が低めのツーシームをレフトスタンドに運ぶ勝ち越し2ランを放つ。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ山口、福谷を空三振⇒高松を空三振⇒京田は右安⇒大島も右安⇒ビシエドを空三振。
{考察}
再び二死からピンチを招いてビシエドを迎えるが、ここもビシエドを三振に討ち取る。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、香月は二ゴロ⇒小林は捕邪飛⇒山口は遊ゴロ。
{考察}
下位打線からの攻撃は三者凡退で終わる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ山口、福留を二ゴロ⇒高橋を中飛⇒木下は四球⇒三ツ俣を遊ゴロ。
{考察}
二死から木下に四球を与えるが、三ツ俣を討ち取り無失点。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ福谷、梶谷は一ゴロ⇒坂本は空三振⇒丸は二ゴロ。
{考察}
1番から攻撃だったが、アッサリと三者凡退で終えてしまう。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ山口、代打郡司を空三振⇒高松を一ゴロ、ここで投手交代Ⓟ大江、京田を左飛。
{考察}
山口が二死を奪ったところで巨人ベンチが動いた
山口に対してタイミングが合っている左の京田に対して大江を投入する。
その大江はベンチの期待に応えて京田を左飛に討ち取る。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ祖父江、岡本は三ゴロ⇒ウィーラーは二ゴロ⇒松原は遊飛。
{考察}
二番手の祖父江の前に、この回も三者凡退で攻撃を終える。
これで4回裏途中から12人連続で凡退している。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、大島を二ゴロ⇒デラロサは右安(代走根尾)⇒福留は四球⇒高橋は遊ゴロ併打。
{考察}
三番手のデラロサは、一死一二塁のピンチを招いてしまうが、高橋を低めのツーシームで引っかけさせて併殺打に討ち取る。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ福、代打中島は空三振⇒小林は三ゴロ⇒代打北村は四球(代走湯浅)⇒梶谷は右飛。
{考察}
二死から北村が打者14人ぶりに出塁するが、梶谷が倒れて2点差で最終回を迎える。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、木下を一邪飛⇒福田を空三振⇒井領を二ゴロ(湯浅の好プレー)。
{考察}
抑えのビエイラが隙の無い投球で締めて試合終了。
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【勝負を分けたポイント】
丸の逆転弾以降、巨人打線はノーヒットが続き、試合の流れ的には全く予断を許せない状況が続いていた。
そう考えると、8回表の一死一二塁で高橋を併殺に討ち取ったところが最大のポイントになったと思う。
その前のビシエドと福留が素晴らしい内容でチャンスメイクしていただけに、高橋のバッティングは中日ベンチの士気を著しく低下させた。



【選手雑感】
☆山口俊☆
前回よりもやや制球に苦しんでいたが、それでも全ての球種が高いレベルなので打者は的を絞り切れていなかった。
甘いボールも少なくなかったが、打者はどうしてもフォークをイメージするのでカウント球をミスショットしてしまう。
菅野の調子がなかなか上がらない中、彼の存在感はチームの中で日増しに大きくなっている。
この投球レベルを今後も維持出来れば、2019年シーズンのように間違いなく菅野の代理エースとしてチームを引っ張ってくれると思う。

☆デラロサ☆
復帰後、登板を重ねる毎にボールのキレが出てきた印象は確かにある。
まだまだストレートの球威は本来のデキには遠く及ばないが、150キロそこそこのストレートでも低めにキッチリ決めれば、そう簡単にヒットコースの飛ばせることは出来ないので、そういう意識が今後の活躍のキーポイントになる。
又、今日は左打者に対して外角低めのツーシームを多投していたが、これも低めに決めれば有効球になるので、そこも上手く投球の中で織り交ぜていきたい。

☆丸佳浩☆
バッティングは少なくとも昨年後半の状態には戻っている。
まあ、カープ時代のような、年間でホームランを40本近く打ちそうな感じのスイングではないが、タイミングを取るのに全く苦労していないし、右ひざの割れ、右肩の壁も我慢出来ているので、逆方向にもしっかり叩いた打球を飛ばせる形になっている。

☆坂本勇人☆
前日の試合からようやくバットスイングのインパクトに力強さが出てきた。
それまでは緩い変化球を巧みなバットコントロールでヒットゾーン、又はスタンドに運ぶことは出来ていたが、ストレート系にはどうしても負けてしまっていた。
しかし、今日の第二打席のヒットは、甘いコースではあるが140キロ中盤のストレートをキッチリ捉えてセンター前に運んでいた。
このバッティングを見せられると、相手バッテリーは坂本相手に真っ向から勝負する投球は出来ないので、おのずと四球の数が増え、出塁率も上がってくると思う。



☆ウィーラー☆
梶谷、丸、坂本の状態が上昇傾向に入る中で、逆にウィーラーは明らかにバッティングを崩している。
これまで弊コラムでは何度も指摘している内容だが、現状のバッティングはテイクバックが浅くなってトップで「間」を作れないので、体重移動よりも先にグリップが出てしまう状態で、自分からボールを追っかけてバットを衝突させるだけのスイングになっている。
これは右打者特有の「崩れ方」で、特に逆方向に軽打しようとする打者が陥りやすい状態。
こういう時は、ケースバッティングは勿論、打球方向を最初から決めずに、自分の得意なポイントでスイングする意識を徹底した方が良い。
当面は三振の数がやや増えるかもしれないが、続けていけばバッティングの状態は必ず上がってくると思う。

☆ビエイラ☆
自信満々に剛速球とスライダーを投げ込む姿に、去年の春先のイメージ(ノーコン投手)は完全に消えた。
先頭打者の木下に対して、初球のド真ん中のストレート1球で討ち取る投球はまさに守護神。
筆者の考えでは「相手がストレートを狙っているところに、あえてストレートで勝負出来る投手」が絶対的守護神の条件の一つだと思っているので、彼もその域に入りつつあると思う。



【総評】
前日の敗戦が内容もあまり良くなかったので、原監督は思い切って打線を弄ってきた。
1番松原を動かすことには個人的には反対だが、2番に坂本、5番にウィーラーを置くオーダーは大賛成で、その理由は前段の選手雑感に書いたことになる。
まず2番坂本を推す理由は「強振出来る状態に戻っている事」「状態が間違いなく上がっている事」「状態が上がった坂本なら相手は警戒して四球が増える事」の3つ。
次に5番ウィーラーを推す理由は「繋ぎのバッティングを求められる2番に、このまま彼を置くと調子が上がらないままシーズンを終える可能性が高い事」「5番は打点を求められるので、ある程度自分のスイングを出来る事」
彼の場合は、バッティングの状態が良くないので、状態を上げるためには2番に置くよりも5番の方が良いという事が筆者の見立てだが、意外と原監督も同じ考えを持っていたのかもしれない。
ウィーラーが最終打席で凡退した後に、原監督がウィーラーのバッティングを元木ヘッドにジェスチャーを交えて語っているシーンが映っていたが、今の彼のバッティングの状態を監督もやはり理解していた。
5番ウィーラー起用は、彼に対しての「調子を早く戻して欲しい」というメッセージだと思う。

以上 敬称略
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