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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 16回戦 観戦レポート 2021.8.14

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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 16回戦 観戦レポート 2021.8.14

【試合結果】
中日 100 000 000 1
巨人 300 002 01X 6
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巨人Ⓟメルセデス⇒桜井⇒鍵谷⇒デラロサ⇒畠、大城、小林
中日Ⓟロドリゲス⇒藤嶋⇒福⇒三ツ間、A.マルティネス、大野奨
——————————–
{勝}メルセデス 6勝1敗
{敗}ロドリゲス 0勝2敗
{S}
——————————–
{本}丸 11号(1回裏3ラン)、12号(6回裏ソロ)、岡本和 28号(8回裏ソロ)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、京田は四球⇒伊藤は捕犠打⇒大島は中適安(失点1)⇒ビシエドは右安⇒大島が三盗成功⇒高橋は見三振⇒A.マルティネスは見三振。
{考察}
立ち上がりのメルセデスは先頭の京田を歩かせた事でやや投球リズムを崩し、大島にタイムリーを浴びる。
更にビシエドにもヒットを打たれ、三盗も絡められて追加点の大ピンチを迎えるが、高橋から三振を奪い、続くA.マルティネスには無理にストライクゾーンで勝負せずに際どいコースを突いて連続三振を奪い、最少失点で切り抜ける。

★1回裏★
{経過}
Ⓟロドリゲス、松原は中安⇒坂本は四球⇒丸は右本(得点3)、G3-D1⇒岡本は四球⇒ウィーラーは空三振⇒大城は二ゴロ併殺。
{考察}
先頭の松原がクリーンヒットを放って流れを作り、松原の足を警戒したロドリゲスが制球を乱して坂本が四球でチャンスを拡げ、丸が低めの変化球を完璧に捉えてアッサリと逆転する。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、堂上を三直⇒加藤翔を中飛⇒ロドリゲスは右安⇒京田も右安⇒伊藤を空三振。
{考察}
まだまだ制球にバラツキを感じるメルセデス。
二死からロドリゲスと京田に連続ヒットを浴びるが、巨人バッテリーにとってはやや「安パイ感」のある伊藤を危なげなく三振に討ち取る。

★2回裏★
{経過}
Ⓟロドリゲス、北村は空三振⇒吉川は右飛⇒メルセデスは左邪飛。
{考察}
下位打線からの攻撃は三者凡退で終える。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、大島は死球⇒ビシエドを二飛⇒高橋は遊ゴロ併殺。
{考察}
先頭の大島に死球を与えてしまうが、キッチリと後続を討ち取り無失点で終える。
メルセデスの制球が徐々に良くなってきた印象。

★3回裏★
{経過}
Ⓟロドリゲス、松原は一ゴロ⇒坂本は見三振⇒丸は遊ゴロ。
{考察}
リズムに乗ってきたロドリゲスに対して、1番からの上位打線が三者凡退で封じられる。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、A.マルティネスを空三振⇒堂上は中安⇒加藤を右飛⇒ロドリゲスを見三振。
{考察}
一死から堂上に粘られ、12球投じたあげくにヒットを打たれたことで、ややストレート系が抜け始めたが、下位打線との対戦なので大きなピンチにはならなかった。

★4回裏★
{経過}
Ⓟロドリゲス、岡本は三ゴロ(高橋好プレー)⇒ウィーラーは遊ゴロ⇒大城は空三振。
{考察}
この回も三者凡退でねじ伏せられてしまう。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、京田は遊ゴロ(坂本スーパープレー)⇒伊藤を中飛⇒大島は中安⇒ビシエドを四球(敬遠気味)⇒高橋を三ゴロ。
{考察}
懸念されたこの回の守りだったが、先頭の京田の三遊間に抜けそうな打球を坂本がビッグプレーで阻止したことが非常に大きかった。
これによって二死から大島にヒットを打たれても、ビシエドに対しては真正面の勝負を避ける選択が出来たので、メルセデスに合っていない高橋と勝負して討ち取ることが出来た。

★5回裏★
{経過}
Ⓟロドリゲス、北村は遊ゴロ⇒吉川は右安⇒代打重信は左安(一塁走者は三進)⇒重信が二盗成功⇒松原は空三振⇒坂本は右飛。
{考察}
足の有る吉川と重信の連続ヒットと盗塁で、一死二三塁の大チャンスを作るが、松原が低めのフォークに手を出してしまって最悪の三振、坂本も倒れて痛い無得点に終わる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ桜井、A.マルティネスは左安⇒堂上を遊ゴロ併殺⇒加藤を一ゴロ。
{考察}
二番手の桜井は、先頭打者にヒットを浴びるが、堂上を併殺打に討ち取ってピンチの芽を摘み取る。

★6回裏★
{経過}
Ⓟロドリゲス、丸は右本(得点1)、G4-D1⇒岡本は四球⇒ウィーラーは死球、投手交代Ⓟ藤嶋、大城は投犠打エラー⇒代打若林は左適安(得点1)、G5-D1⇒吉川は左飛⇒重信は左飛(三塁走者が本塁憤死、併殺)
{考察}
先頭の丸が重苦しい空気を打ち破る一発を放って待ちに待った追加点を奪う。
その後、更にチャンスを作って若林がタイムリーを放ち、リードを4点に拡げる。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、代打福田を左飛⇒京田は右安⇒伊藤は右邪飛⇒大島を遊ゴロ。
{考察}
三番手の鍵谷は本来のデキには見えなかったが、相手のミスショットにも助けられて無失点で切り抜ける。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ福、松原は右安⇒坂本は右飛⇒松原は牽制死⇒丸は空三振。
{考察}
先頭の松原がヒットで出塁するが、牽制死もあってチャンスを拡げられず無得点。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、ビシエドは四球⇒高橋は二ゴロ併殺⇒A.マルティネスは中飛。
{考察}
四番手のデラロサも状態はイマイチだったが、ここも相手のミスショットに助けられて無失点で終える。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ三ツ間、岡本は左中本(得点1)、G6-D1⇒代打亀井は右飛⇒大城は一ゴロ⇒若林は右安⇒吉川は遊ゴロ。
{考察}
先頭の岡本が豪快な一発を放ってダメ押し点を奪う。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟ畠、堂上は左安⇒加藤は二直⇒福田は三飛⇒京田は四球⇒大野奨は遊飛。
{考察}
五番手の畠もやや制球に苦しんでいたが、ここも中日打線の打ち損じに助けられてゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
5回表中日の攻撃、二死一塁の場面で、巨人バッテリーはあえて大量失点のリスクを犯してでもビシエドとの真正面の勝負を避け、5番の高橋との勝負を選択し、見事に討ち取った場面が非常に大きかった。
ここは2点差なので、走者を溜めない事がセオリーだが、あえてそれを破ってでも「メルセデスに全く合っていない高橋との勝負」を選択した巨人ベンチ、そして冷静にリードしていた大城の大殊勲だった。
逆の見方で語るなら、高橋にとっては屈辱的な場面となった訳で、ここでやり返せなかったことがチームの士気を大きく下げる事に繋がった。



【選手雑感】
☆メルセデス☆
正直言って状態はあまり良いとは感じなかった。
右打者の内角を狙ったストレート系が逆球になるケースが多く、スライダーの精度もイマイチだった。
それでも5回1失点で纏めたのは、自身のメンタル的な成長もあるだろうし、何よりも中日打線の拙攻に助けられたのが最大の要因だと見る。

☆丸佳浩☆
エキシビジョンマッチで状態の良さを感じていたので、良い結果が生まれるのは時間の問題だと見ていたが、丸以外の各打者がロドリゲスに苦戦する中で、最高の形で爆発してくれた。
ボールの見逃し方の内容から完璧で、非常に自然体でボールを待つことが出来ているし、トップからインパクトの過程で無駄な力みを一切感じない。
当然ながら体の開きを我慢しつつ、左肩の壁が壊れないのでミスショットも減っている。

☆松原聖弥☆
トップバッターとして2本のヒットを放ち、特に初回の先制点では口火となったので、大いに称賛したいところだが、5回裏のチャンスでのバッティング内容が最悪だったので、大きく評価を下げざるをえない。
彼に対しては台頭してきた頃から「バッティングアプローチ」「状況判断」などで必要になる「野球脳」を最大の課題にあげていたが、まだまだ道半ばのようである。
バッティングの技術的な部分は大きく向上しているだけにホント勿体ない。。。。

☆岡本和真☆
最後の打席の一発については、バッティングフォームの横からの映像を見る限り、100点満点で文句のつけようがない。
構えからトップ、そしてインパクトからフォロースルーまで頭の位置が全く動かず、しかも両肩も上下動が全く無く、地面と平行の状態を保ったままスイングしていた。
しかも、彼の悪癖でもあるトップを作る過程の無駄な動きも無く、自然な形でトップを作ってインパクトへと向かっていた。
打球自体はやや差し込まれた気味ではあったが、スイングの内容が完璧だったので、左中間中段まで運ぶことが出来た。
彼はこれまでもっと印象的な特大ホームランを数多く打っているが、個人的には最も美しいバットスイングによる見事なアーチという感想を持った。



【総評】
投手陣は先発のメルセデスを含めて総じて「低調のデキ」ではあったが、中日打線の打ち損じ、拙攻に助けられて何とか初回の1失点で凌いだ。
中日ファンには申し訳ない言い方だが「2番の伊藤」はどう考えても「安パイ」だった。
それに加えて5番の高橋も低調だったので、仮に3番の大島に出塁を許しても、4番のビシエドに長打を打たれなければ複数失点は避ける事が出来たので、リードする大城も窮屈な思考にはならなかった。
打線の方は、前日に続きまだまだ課題の残る攻撃が多かったが、勝負処で効果的な一発が生まれているのでそれが目立っていない。
まあ、前日のコラムにも書いたが、今は投打が絶好調で快勝するよりも、課題が見えつつ勝ちを拾う事の方が良いと思っている。
強いチームが調子が良い時に勝つのはある意味必然だが、そうとは言えない状態でも勝ちを拾う事がチームの勝率を上げていく事に繋がってくる。
それを可能にしているのが、昨日と今日の試合で随所に見られた巨人二遊間コンビ(坂本、吉川)を中心にした硬い守りにある。
ここがズバリ、巨人の大きなアドバンテージだと思っている。
まだまだ勝負はこれからではあるが、苦しい試合を勝ちに繋げていくことが今は重要だと思う。

以上 敬称略
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