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東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 14回戦 観戦レポート 2021.8.18

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東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 14回戦 観戦レポート 2021.8.18

【試合結果】
巨  人 000 010 200 3
ヤクルト 020 000 000 2
——————————–
ヤクⓅ石川⇒石山⇒坂本⇒大西、中村
巨人Ⓟ直江⇒田中豊⇒畠⇒高梨⇒デラロサ⇒ビエイラ、大城、小林
——————————–
{勝}畠 (3勝3敗0S)
{敗}石山 (0勝5敗10S)
{S}ビエイラ (0勝0敗12S)
——————————–
{本}村上 28号(2回裏ソロ)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ石川、松原は二ゴロ⇒坂本は空三振⇒丸は四球⇒岡本は右安(一塁走者は三進)⇒ウィーラーは二ゴロ。
{考察}
二死から丸の四球と岡本のヒットでチャンスを作るが、ウィーラーが倒れて無得点。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ直江、塩見を空三振⇒青木は死球⇒山田を三ゴロ併殺。
{考察}
直江の場合、ストレートが走っていれば、キレの良い縦スラとフォークが活きてくるが、初回はとりあえず無難に立ち上がった。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ石川、大城は二ゴロ⇒中島は中飛⇒吉川は一ゴロ。
{考察}
石川のテンポ良い投球に対して下位打線は三者凡退。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ直江、村上は右本(失点1)、G0-S1⇒オスナを右飛⇒中村は左線二⇒サンタナは四球⇒元山を左飛⇒石川は中適安(失点1)、G0-S2⇒塩見を三ゴロ。
{考察}
先頭の村上にカウント球のスライダーを完璧に捉えられ先制弾を浴びる。
更に二死一二塁のピンチを招いて石川に痛いタイムリーを浴びる。
この回はスライダー系を狙い打たれていた印象が強い。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ石川、直江は空三振⇒松原は見三振⇒坂本は遊ゴロ。
{考察}
2点のリードを貰い、より大胆な投球になった石川に対して、巨人打線は簡単に三者凡退で抑えられる。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ直江、青木は右安⇒山田は右安⇒村上は右飛⇒オスナを遊ゴロ併殺。
{考察}
連打で無死一二塁の大ピンチを招いてしまうが、ここから直江が開き直り、村上とオスナの懐を攻めきって何とか凌ぎ切る。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ石川、丸は左飛⇒岡本は一邪飛⇒ウィーラーは遊ゴロ。
{考察}
クリーンナップからの攻撃だったが、アッサリと三者凡退。
ここまで巨人打線は狙い球を絞り切れていない印象。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ直江、中村を見三振⇒サンタナは死球⇒元山を二ゴロ⇒石川を空三振。
{考察}
一死からサンタナに死球を与えてしまうが、後続を何とか討ち取って無失点。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ石川、大城は右安⇒中島は右安(一塁走者は三進)⇒吉川は遊ゴロ併殺(得点1)、G1-S2⇒直江は遊ゴロ。
{考察}
無死一三塁から吉川の遊併打の間に1点を返す。
吉川のバッティングアプローチは残念ながら落第点だった。
カウント2-0からド真ん中のストレートに手を出したのは良いが、フルスイングせずに合わせたようなスイングでファールにしてしまう。
そして結局、フルカウントになって当てに行かざるをえない状況を作ってしまい、ダブルプレイの可能性が唯一あるセンター方向に打球が飛んでしまった。
非常に消極的でアグレッシブさを微塵も感じない打席だった。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ直江、塩見は左安⇒青木は四球、投手交代Ⓟ田中豊、山田を二ゴロ併殺⇒村上を敬遠気味の四球⇒オスナを右飛。
{考察}
続投の直江が無死一二塁のピンチを招いたところで田中豊にスイッチ。
その田中は山田を併殺打、オスナを右飛に討ち取り、見事に大ピンチを切り抜ける。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ石川、代打若林は見三振⇒坂本は中飛⇒丸は二ゴロ。
{考察}
5回の大ピンチを最少失点で切り抜けた石川に対して、巨人上位打線は簡単に三人で封じられてしまう。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ畠、中村は四球⇒サンタナを三ゴロ併殺⇒元山を遊ゴロ。
{考察}
三番手の畠は、先頭の中村にいきなり四球を与えてしまうが、サンタナを何とか併殺打に討ち取り無失点で切り抜ける。
畠は先頭打者に対する投球が相変わらず不安定。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ石山、岡本は四球⇒ウィーラーは右飛⇒大城は右越二(代走廣岡)⇒中島は右適安(得点2)、G3-S2⇒吉川は空三振⇒代打重信は二ゴロ。
{考察}
二番手の石山に対して、先頭の岡本が四球で出塁し、ウィーラー凡退後の大城の二塁打が非常に大きかった。
ここが勝負処と見た原監督は、二塁走者の大城に代走廣岡を送り、これが功を奏して中島のヒットが逆転打となる。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ高梨、代打内川は見三振⇒塩見を空三振⇒青木を空三振。
{考察}
四番手の高梨は先頭の内川に対していきなり3ボールとなって心配したが、結局打者三人を全て三振で討ち取るナイスピッチング。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ坂本、若林は右飛⇒坂本は中安⇒丸は空三振⇒岡本は遊飛。
{考察}
一死から坂本がヒットで出塁するが後続が続かず無得点。
何とか追加点を奪いたいところだったが。。。。

★8回裏★
{経過}
Ⓟデラロサ、山田を二飛⇒村上を空三振⇒オスナを投ゴロ。
{考察}
五番手のデラロサは、怖いスワローズのクリーンナップを完璧に封じ込める。
特に村上を討ち取った投球は見事だった。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟ大西、代打亀井は空三振⇒廣岡は三ゴロ⇒小林は死球⇒吉川は右安⇒重信は一ゴロ。
{考察}
ダメ押し点を奪いたい巨人打線だが、二死から小林が死球、吉川のヒットで一三塁のチャンスを作るが重信が倒れて無得点。

★9回裏★
{経過}
Ⓟビエイラ、中村は四球(代走渡邉)⇒山崎は一犠打⇒代打川端を見三振⇒坂口を一ゴロ、ゲームセット。
{考察}
先頭の中村を四球で塁に出すが、山崎の犠打で逆にビエイラは落ち着いたかもしれない。
これで一死二塁となって、川端と坂口をオールスライダーで討ち取りゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
8回裏のデラロサのピッチングが非常に大きかった。
対ヤクルト三連敗中に打たれまくった山田・村上・オスナを完璧に抑え、相手の攻撃リズムを完全に遮断してくれた。
最終回、ビエイラは得点圏に走者を置く苦しい投球にはなったが、個人的にはあまり失点しそうな雰囲気を感じなかった。



【選手雑感】
☆直江大輔☆
前回の登板時の印象と同じで、まだまだ力不足であることは否めない。
もう少しストレートで打者を押し込む投球をしていかないと、変化球が活きてこない。
大城ももっとフォークを使いたかった筈だが、ストレートとの速度差があまりないフォークが高めに浮いて長打を浴びることを懸念しての配球だと思う。

☆高梨雄平☆
久しぶりに彼らしい大胆かつ繊細な投球だった。
ストレートが走っていたので、右打者に対してもスライダーやツーシームが勝負球として機能していた。
是非ともこの投球を今後も続けて貰いたい。

☆デラロサ☆
どうしても二年前の「150キロ後半の剛速球」をイメージしたがるので、一見物足りなさを感じてしまうが、ようやく新しい投球スタイルが彼と小林の間で確立したかもしれない。
その新スタイルとは、ツーシームとスライダーを組み立ての軸に置く事。
ストレートはどちからというと見せ球の要素が強く、今はツーシームを左右どちらに対しても使い、それが相手打者には非常に効いている。
元々、メジャーでは先発をしていて、このツーシームを多投していたが、日本では抑えを任されたのでフォーシームとスライダーで投球の8割以上を占めていたが、ここ最近の割合は激変している。
今日の投球は非常に安定感抜群で、今後もセットアッパーとして十分に計算出来る内容だった。

☆ビエイラ☆
前段では「打たれる気がしなかった」と書いたが、冷静に考えると、雨が強くなった状況での登板、しかも足元はかなり荒れていたので「ビエイラ神話」が崩壊するなら、ここだったのかもしれない。
しかし、彼は崩れなかった。
最後はオールスライダーで打者を封じ込める「クレバー」な一面を見せつつ、ベースカバーも遅れなかった「集中力」も見事だった。

☆大城卓三☆
逆転に繋がった二塁打は素晴らしいバッティングだった。
キャッチャーらしく配球を読んで、石山の「走っていたストレート」に狙いを定めて完璧に捉えた。
Twitterでは触れたが、技術的にはトップを作る過程で無意識にヒッチする癖が無くなっているので、スイングの出処が良くなってストレートに差し込まれるケースが減っている。
まあ、まだまだ高めのストレートに振り負けることは多いが、少なくとも「完全に差し込まれているノーチャンスのスイング」ではなく「タイミングが合っているフルスイング」が多くなっている。
このトップを作る過程のヒッチ癖を無くすことは、逆に「力み」に繋がりバットの出が悪くなるケースもありえるが、今はそうは見えない。

☆中島宏之☆
第二打席のヒットは石川攻略のお手本のようなバッティングで、最初から何が何でも右方向に押っ付けるバッティングをするのではなく、状況をよく考えて、右方向に打ちやすいコース・球種に的を絞って一発で仕留めた。
第三打席の逆転タイムリーはバットの出方がインサイドアウトなので内野の頭を越えた。
逆に引っ張る意識が強かったらドアスイング気味になって可能性が高く、詰まってボテボテの内野ゴロに終わっていた可能性が強い。



【総評】
仮に負けていたら対ヤクルト戦の苦手意識が芽生えかねない状況で、しかも首位阪神に3ゲーム差をつけられて三位転落になっていたが、何とか逆転勝利をおさめることができた。
勿論、前述の大城と中島の連打も殊勲大だが、やはり、この試合の最大の功労者は二番手以降のリリーフ陣だった。
前日に崩壊したリリーフ投手陣は「決して本来の姿ではない」ことを証明してくれた。
5回裏無死一二塁の絶体絶命のピンチ(勝敗が決してもおかしくない状況)を無失点で切り抜けた田中豊、6回裏を無失点で抑えて次につなげた畠、味方が逆転した直後の7回裏に登板し、三者連続三振で相手に流れを渡さなかった高梨、そして8回裏、怖いクリーンナップを安定感抜群の投球で封じたデラロサ、そして最後の9回裏は、もはや「抑えて当たり前」の投手になっているビエイラがキッチリと締めて逃げ切りに成功した。
個人的には高梨の復調とデラロサが完全に計算出来る状態になったことが今後に向けて非常に大きいと思っている。
これに今日ファームで復帰登板を果たした中川が完全復活すれば、少なくともリリーフ陣で心配材料は殆どなくなる。
更に大竹も復帰時期を探っている段階なので、左右バラエティーに富んだ超強力なリリーフ陣が勝負の終盤戦に向けて大車輪の活躍をしてくれるだろう。
ふううぅぅぅぅ。。。それにしてもホント。。今日の勝ちは大きい。。。

以上 敬称略
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