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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 15回戦 観戦レポート 2021.8.24

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 15回戦 観戦レポート 2021.8.24

【試合結果】
広島 000 100 000 1
巨人 001 100 10X 3
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巨人Ⓟメルセデス⇒デラロサ⇒ビエイラ、大城、小林
広島Ⓟ森下⇒島内、石原
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{勝}メルセデス (7勝1敗0S)
{敗}森下 (6勝6敗0S)
{S}ビエイラ (0勝0敗13S)
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{本}坂本 13号(3回裏ソロ)、大城 10号(4回裏ソロ)、大城 11号(7回裏ソロ)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、野間は二安⇒堂林は中安⇒小園を遊ゴロ併殺。
{考察}
メルセデスは先頭の野間に内野安打を許し、続く堂林に対しては足攻めを警戒してボール先行の苦しい投球になったが、その堂林を中飛に討ち取った事で落ち着きを取り戻し、小園に対しては初球の内角ツーシームで詰まらせ併殺打に討ち取る。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ森下、松原は遊ゴロ⇒坂本は三ゴロ⇒丸は一ゴロ。
{考察}
森下の立ち上がりは特別良いとは感じなかったが、巨人打線はチャンスも作れず三者凡退。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、鈴木を空三振⇒松山を右飛⇒林を見三振。
{考察}
この回のメルセデスはややストレートにバラツキはあったが、全体的に力強いストレートを低めに集め、三者凡退に討ち取る。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ森下、岡本は中飛⇒中田は中安⇒ウィーラーは二飛⇒大城は中安⇒吉川は左安⇒メルセデス
{考察}
中田、大城、吉川のヒットで二死満塁のチャンスを作るがメルセデスが倒れて無得点。
森下は去年の良かった時のボールのキレは感じない。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、菊池を中飛⇒石原を右飛⇒森下を見三振。
{考察}
下位打線をテンポ良く三者凡退に討ち取る。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ森下、松原は二ゴロ⇒坂本は左本(得点1)、G1-C0⇒丸は左飛⇒岡本は見三振。
{考察}
一死から坂本が肩口から曲がってきた甘いカーブを逃さず先制弾を放つ。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、野間は四球⇒堂林は右安⇒小園は一犠打⇒鈴木は敬遠気味の四球⇒松山は一ゴロ併殺崩れ(失点1)、G1-C1⇒林を空三振。
{考察}
一死満塁からの松山の一ゴロで、中田は3-4-3の併殺を狙うが、セカンドへの送球がやや逸れて併殺を奪いきれずに同点を許してしまう。
先頭の野間への投球(四球)は、本人にとってはベストピッチだったが、主審のジャッジが辛かった。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ森下、中田は空三振⇒ウォーラーは遊ゴロ⇒大城は中本(得点1)、G2-C1⇒吉川は空三振。
{考察}
二死から大城がやや甘いストレートをこれ以上ない完璧なバッティングでバックスクリーンに叩き込む。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、菊池を一飛⇒石原を二飛⇒森下を遊ゴロ。
{考察}
再びリードしてもらったメルセデスは、下位打線をハイテンポで三者凡退に抑える。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ森下、メルセデスは空三振⇒松原は左邪飛⇒坂本は空三振。
{考察}
何とか追加点を奪いたい巨人打線だが、チャンスすら作れず三者凡退。
リードを許しても、森下の落ち着いたマウンド捌きは変わらない。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、野間を右飛⇒堂林を中飛⇒小園を空三振。
{考察}
1番からの攻撃だったが、メルセデスは危なげなく三者凡退に討ち取る。
ここまで左打者には捉えられた打球を飛ばされていない。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ森下、丸は空三振⇒岡本は二ゴロ⇒中田は空三振。
{考察}
前の回からチェンジアップを勝負処で多投してきた森下に対して、クリーンナップは完璧に封じ込められてしまう。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、鈴木は右安⇒松山を空三振⇒ボークで二進⇒林を空三振⇒菊池を申告敬遠⇒石原を左飛。
{考察}
先頭の鈴木にヒットを打たれ、ボークや申告敬遠もあって二死一二塁のピンチを招くが、石原を左飛に討ち取る。
最後の石原へ投じたスライダーは非常に甘いボールだったが、打ち損じに助けられた。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ森下、ウィーラーは左飛⇒大城は右本(得点1)、G3-C1⇒吉川は一ゴロ⇒代打重信も一ゴロ。
{考察}
一死から大城がまたも一発を放つ。
今度は森下の勝負高であるチェンジアップをキッチリと捉えた。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、代打田中を中飛⇒野間は二安⇒代打西川を空三振(エンドランで二盗成功)⇒小園を左飛。
{考察}
デラロサは一死から内野安打を許すが、後続を落ち着いたマウンド捌きで討ち取る。
多彩な変化球で相手打者に狙い球を絞らせていなかった。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ島内、松原は右飛⇒坂本は三失(代走増田大)⇒丸は捕邪飛⇒岡本は空三振。
{考察}
一死から坂本がエラーで出塁するが、後続が倒れて無得点。
2点差で守護神ビエイラに勝利を託す。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、鈴木は四球⇒松山も四球⇒林を左飛⇒代打坂倉を空三振⇒代打安部を空三振。
{考察}
前回登板と同様に制球が乱れていたビエイラだったが、何とか力でねじ伏せてゲームセット。
個人的には、菊池に代打坂倉を送らず、そのまま打席に立たせられた方が嫌だった。
どんなに状態が良くなくても、菊池は「決め打ち」するタイプなので、球種が少ないビエイラが「運悪く合ってしまう可能性」が高いと見ていた。
確かに坂倉は伸び盛りの素晴らしい打者だが、こういう場面では幾多の修羅場をくぐっている菊池の方が怖い。
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【勝負を分けたポイント】
7回裏の大城の二本目のホームランが非常に大きかった。
あのまま1点差で終盤を迎えると、8回のデラロサと9回のビエイラは、一人でも走者を出すと足を絡めた攻撃を仕掛けられてしまうので、両者にとっては大きなプレッシャーを背負ってマウンドに上がるところだった。



【選手雑感】
☆メルセデス☆
前回よりもストレートの球威はあった。
全体的にボールのバラツキ感は多少あったが、勝負処でのミスは少なかった。
ぶっちゃけ、カープ打線に助けられていた面も少なくは無いが、連戦の頭を任せられる投手としては合格点の内容だった。
又、去年までは対左打者に課題を残していたが、今年はここまでの投球内容を見ると、左打者への懐にツーシーム気味のストレートをタイミングよく織り交ぜているので、以前のように簡単に打者に踏み込ませていない。

☆デラロサ☆
今日も安定感抜群だった。
特に左打者にはツーシームでカウントを稼ぎ、胸元へのスライダーとストレートを意識させつつ、チェンジアップで空振りさせる投球は見事だった。
彼はビエイラに守護神の座を奪われても、決して腐ることなくナイスピッチングを続け、巨人のブルペンを支えてくれている。
個人的に印象に残ったのは、最後にチームが一塁側スタンドに向けて整列し、ファンに一礼するときに、何とも言えない笑顔でメルセデスと共にビエイラを労っていた姿で、彼の人間性の良さを伺わせた一場面だった。

☆ビエイラ☆
前回同様に今日もビエイラは投球のバランスが良くなく、表情からもやや焦った様子が伺えた。
又、二連続四球後の対林の途中までは、久しぶりにフォームが緩んで「ボールを置きに行く」ような投球モーションになっていたが、林を左飛に討ち取ってからはようやく落ち着いたマウンド捌きに変わった。
まあ、ぶっちゃけかなりヒヤヒヤしたが、それでも最後までマウンドに立ち続け、そして投手コーチが間を取ることなく投げ続けたことは、逆に言えば彼のメンタルが非常にタフであることを証明した。

☆坂本勇人☆
決して調子が良いとは感じないが、ボールを捉えた瞬間(インパクト)の力強さを感じるので、バッティングのメカニズムに大きな問題はない。
かなり疲れは残っている筈で、今後はそれと上手く向き合いながら出場することになると思う。
今のバッティングフォームでは特に脇腹、腰のケアを忘れずに。。。

☆大城卓三☆
よほど森下にはタイミングがあうのか?
それともバッティングの状態が良いのか?
個人的には前者も勿論あると思うが、後者が大きいと見ている。
18日と21日のコラムや、その近辺のtweetで彼の状態が上がっていることを指摘していたが、ようやくそれが結果に繋がった。
技術的には18日のコラムで詳細を書いたことが全て。
更に付け加えるなら、トップがバチっと決まるので、テイクバックで余裕を持ちながらボールを待てるので、バットの出が非常に良くなっている。
キャッチャーなので、なかなか状態の良さをバッティングに繋げることが難しいが、今日のように先発投手が頑張って集中力を失わずに出来れば、もっと彼の数字は上がってくると思う。



【総評】
長いシーズン、チーム状態が良くない時期は必ずある。
しかし、そういう状態でも勝ちを拾っていくことが後々効いてくる。
今日のゲームはまさにそうだった。
打線は相変わらず重苦しく、試合運びも決して褒められる内容ではないが、この試合はまさに大城が救世主だった。
前段でも触れたが、特に大城の二発目が生まれてなければ、試合終盤でカープにひっくり返されていた可能性が高かった。
まあ、今のカープ打線なら、それでも何とか逃げ切っていたかもしれないが、ここ数年のカープとの試合は終盤もつれると、結局最後はカープに勝ち切られてしまうケースが多かったので、個人的には大城の一発までは「8回以降どういう継投策をとるべきか?」ここ一点しか考えていなかった。
それは恐らく原監督や投手コーチも同じだったと思う。
1点差なら中川とデラロサを小刻みに繋げる継投も考えていたかもしれない。
ナイバッチ!! ナイスリード!! あんたがヒーロー卓三ちゃん!!

以上 敬称略
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