広告

読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ 15回戦 観戦レポート 2021.8.31

広告

読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ 15回戦 観戦レポート 2021.8.31

【試合結果】
ヤクルト 120 010 130 8
巨  人 200 204 20X 10
——————————–
巨人Ⓟメルセデス⇒鍵谷⇒高梨⇒デラロサ⇒中川⇒ビエイラ、大城、小林
ヤクⓅ小川⇒大下⇒坂本⇒吉田大喜⇒石山、中村
——————————–
{勝}鍵谷 (3勝0敗1S)
{敗}坂本 (1勝2敗0S)
{S}ビエイラ (0勝0敗15S)
——————————–
{本}青木 4号(1回表ソロ) 、 サンタナ 9号(2回表2ラン)、丸 15号(1回裏ソロ) 、 吉川 4号(1回裏ソロ)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、塩見を空三振⇒青木は中本(失点1)⇒山田を遊ゴロ(坂本好プレー)⇒村上は左中二⇒オスナを空三振。
{考察}
一死から青木に先制弾を許し、続く山田の遊ゴロを坂本がナイスプレーで防いで二死になるが、村上の二塁打で絶対許されない追加点のピンチを迎えてしまう。
ここでメルセデスはオスナから三振を奪って何とか凌いだ。
立ち上がりのメルセデスのデキは、ストレートの走りはまずまずだが、青木と村上にはストライクを取りに行ったボールを逃さず捉えられた。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ小川、丸は左本(得点1)、G1-S1⇒坂本は遊ゴロ⇒吉川は中本(得点1)、G2-S1⇒岡本は空三振⇒中田は見三振。
{考察}
早めに追いつきたい巨人打線は、先頭の丸が初球の外角ストレートを叩いて同点弾を放ち、坂本凡退後の続く吉川も、真ん中ストレートを完璧に捉えるソロ弾を放つ。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、中村は左安⇒サンタナは左本(失点2)、G2-S3⇒元山を空三振⇒
{考察}
先頭の中村にもカウント球の甘いスライダーをセンターに運ばれ、続くサンタナには内角を狙ったストレートが真ん中に入り、逆転弾を許してしまう。
今日の長良川球場は、風がセンターからレフトに吹いてので、この方向の打球はかなり伸びる。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ小川、大城は遊ゴロ⇒ウィーラーは中越二⇒松原は三ゴロ(三進)⇒メルセデスは投ゴロ。
{考察}
一死からウィーラーが二塁打を放つが、後続にあと一本が出ず無得点。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、青木は一ゴロ(投襲)⇒山田は四球⇒村上を空三振⇒オスナを遊ゴロ。
{考察}
先頭の青木の打球が右足に直撃するアクシデントがあったが、山田四球後の村上とオスナには完璧な投球で抑える。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ小川、丸は空三振⇒坂本は中飛⇒吉川は左安⇒岡本は三ゴロ。
{考察}
二死から吉川がヒットを放つが、岡本が倒れて無得点。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、中村を遊ゴロ⇒サンタナを空三振⇒元山は右安⇒小川は中飛。
{考察}
こちらも二死から元山にヒットを打たれるが、小川を討ち取り無失点。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ小川、中田は中安⇒大城は四球⇒ウィーラーは左安⇒松原は左犠飛(得点1)、G3-S3⇒メルセデスは犠打失三振⇒丸は右線二(得点1)、G4-S3、投手交代Ⓟ大下、坂本は一ゴロ。
{考察}
先頭の中田のヒットを皮切りに、無死満塁の大チャンスを作る。
ここで松原が犠飛を放って同点に追いつき、二死後に丸がタイムリーを放って勝ち越す。
しかし、続く坂本は二番手の大下を打ち崩せず、更なる追加点とはならなかった。



☆5回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、塩見を空三振⇒青木は右線二⇒山田をは左安⇒村上は投安(失点1)、G4-S4⇒オスナを一飛⇒中村は四球、投手交代Ⓟ鍵谷、サンタナを空三振。
{考察}
この回は非常に重要なイニングだったが、一死後からの三連打で同点を許してしまう。
しかし、その後の二死満塁の大ピンチは、二番手鍵谷がベストピッチでサンタナを封じる。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ大下、吉川は中飛⇒岡本は右飛⇒中田は左飛。
{考察}
二番手の大下をなかなか捉えきれない巨人打線。
クリーンナップからの攻撃だったが、三者凡退で終わってしまう。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、元山は遊ゴロ(坂本好プレー)⇒代打坂口を空三振⇒塩見を中飛。
{考察}
イニング跨ぎの鍵谷はベテランらしい落ち着いたマウンド捌きで三者凡退に討ち取る。
ストレートに勢いがあった。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ坂本、大城は空三振⇒ウィーラーは中安(山田捕球出来ず)⇒松原は左安⇒代打中島は三失(得点1、二三塁、代走陽)、G5-S4⇒丸は四球⇒坂本は空三振⇒吉川は中越適三(得点3)、G8-S4⇒岡本は捕飛。
{考察}
三番手の坂本に対して、一死から打線が繋がり、中島の三塁線の打球を村上が弾いて勝ち越し点を奪う。
そして、続く二死満塁のチャンスで吉川が走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、リードを4点に拡げる。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、青木は左中二⇒山田は左適安(フェンス直撃の打球もスタートが遅れて一塁ストップ、失点1)、G8-S5⇒村上は二ゴロ併殺⇒オスナを投ゴロ。
{考察}
ヤクルトも流石の粘りを見せる。
先頭の青木の二塁打と山田のタイムリーで直ぐに1点を返す。
しかし、山田のフェンス直撃のシングルヒットは、山田が打球の行方を目視してスタートが遅れたことによるミス。
これによって続く村上の二ゴロは併殺打となった。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ吉田大喜、中田は左中二(代走増田大)⇒大城は空三振⇒ウィーラーは空三振⇒バッテリーミスで三進⇒松原は右線適二(得点1)、G10-S5⇒丸は四球⇒坂本は見三振。
{考察}
先頭の中田が二塁打を放つが、大城とウィーラーが倒れて二死二塁となってしまう。
しかし、バッテリーミスで代走の増田大が三進した後、松原が見事なバットコントロールでタイムリーを放つ。
そして廣岡も続いてリードを一気に5点に拡げる。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、中村は中安⇒サンタナは右安⇒元山は中安⇒川端は右線適二(失点2)、G10-S7⇒塩見は中適安(失点1)、G10-S8、投手交代Ⓟ中川、青木を投ゴロ(ホーム挟殺アウト、一二塁、一塁走者は代走渡邉)⇒山田を中飛⇒村上を中飛。
{考察}
決まったかに見えた試合だったが、四番手デラロサが大誤算だった。
何と5連打、3失点、一死も奪えずに中川にスイッチされてしまう。
デラロサのボールのキレが本来のデキではなかったこともあったが、個人的にはヤクルト打線のしぶとさを称賛したい。
そして絶体絶命の場面で登場した五番手の中川は、ここから完璧な投球でヤクルトの主力を討ち取り、何とか2点のリードを守った。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ石山、吉川は左飛⇒重信は見三振⇒増田大は二飛。
{考察}
主力を下げていた巨人打線は三者凡退で終わる。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、オスナを三ゴロ(三塁廣岡、一塁若林の好プレー)⇒中村は左安(代走古賀)⇒サンタナを右邪飛⇒元山を左飛。
{考察}
一死から中村にヒットを打たれるが、後続をしっかり抑えてゲームセット。
ビエイラは制球重視の投球だった。
尚、ビエイラはこれで外国人投手の連続試合無失点のタイ記録となった。
——————————

【勝負を分けたポイント】
本来なら7回の2点で勝敗が決していた筈だが、ヤクルト打線の脅威の粘りで8回表に大きな山場を迎えてしまった。
ここで大きかったのは、中川が青木を投ゴロに討ち取った場面で、その際の完璧な挟殺プレー(下手な挟殺プレーだと二三塁にしてしまう事もあり得た)も非常に大きかった。
これで一死一二塁の状況となり、中川も怖い山田と村上に対して腕が振れるようになった。



【選手雑感】
☆メルセデス☆
投げていたボールの質は、ストレート系もスライダー系もそれほど悪いようには見えなかった。
しかし、狭い球場、しかもライトからレフト方向に強い風が吹く中、長打を警戒せねばならない状況だったが、序盤はやや不用意な投球が多かった。
それでも3回からは右打者の外角、左打者の内角を中心に配球して立ち直りを見せたが、5回は逆にそこをヤクルト打線に見透かされて同点に追いつかれてしまった。

☆鍵谷陽平☆
厳しい状況での登板だったが、ヤクルト側に傾きかけていた流れを見事に一度は止めてくれた。
ややスライダーは浮いていたが、ストレートに球威があり、打者を押し込めていた。

☆中川皓太☆
デラロサの大乱調により、大逆転を許してかねない厳しい状況での登板だったが、ベストピッチで期待に応えてくれた。
久しぶりに「スイッチが入った彼の投球」を見たが、ホント素晴らしかった。
怖い青木、山田、村上に対して、自分のバッティングを全くさせていなかった。

☆吉川尚輝☆
これ以上ない大活躍で、地元に錦を飾った。
特に6回裏・満塁の場面での走者一掃の三塁打は、ゲームの流れの中では非常に大きな一打だった。
技術的に良くなったのは、早めに始動して左足に重心をしっかりとりつつテイクバックの形を作れているので、見た目以上にヘッドの走りが良く、インパクトが力強い。
悪くなると、テイクバックが浅くなって左足に重心を置く時間が極端に短くなり、一塁方向に体が流れながら手打ちのスイングが多くなる。
彼が調子が上がってくる目安は、センター方向にライナー性の強い打球が多くなった時で、中日戦辺りからその兆候はあった。

☆ウィーラー☆
彼もようやく復調の兆しを感じる内容だった。
今まではステイバック出来ずに、打ちたいという気持ちが先行して上体が突っ込みながらスイングしていたので、バッティングが衝突させるだけの中身だったが、少しづつステイバックの形が見え始め、バッティングに「間」を感じるようになってきた。
1週間前の彼のバッティングと、今日のバッティングを見比べると、ボールを見送る時の形が全然違う。

☆松原聖弥☆
彼もウィーラーと似たような状態で、打ちたいという気持ちが先行して、上体が突っ込んでしまうケースが多かったが、ようやく「間」を感じるバッティングに戻った。
誰からのアドバイスかは分からないが、意識的に早めに始動し、右足を高く上げつつ左足に重心を置く時間を長く作り、ボールをなるべく長く見ようとしていた。
彼もボールの見送り方が劇的に変わり、打つべきボールと手を出すべきではないボールのセレクトが出来ていた。
本来ならボールの見極めを要求するなら、ノーステップ打法(又はすり足打法)も一つの考え方だが、彼のバッティングスタイルでは逆効果だと思う。
彼に大事なのは始動をとにかく早く取って、トップの形を作る時間をつくること。
トップを自分の理想形にすれば、ボールを長く見る時間も作れる筈である。

☆坂本勇人☆
逆に今日の坂本勇人は全くタイミングを取れていなかった。
小川の変則投球に狂わされたかもしれないが、後続投手に対しても又くタイミングが合わず、始動が遅れてしまっていた。
明日はキッチリ修正してくれるのか?
それとも。。。。



【総評】
ヤクルトはホントしぶとい。。。
勝ちはしたが、それを再認識するゲームでもあった。
まさかの8回の大反撃は、もう心臓がバクバクで、仮に中川も捕まって逆転されていたら、優勝の行方を大きく左右しかねない痛い敗戦になっていた。
まあ、兎にも角にも巨人は勝ち、ヤクルトとの直接対決三連戦で先勝し、阪神も中日に負けて首位の座をガッチリとキープした。
但し、試合前にTwitterで発信した事だが、これからはカード三連勝はいらない。
常に2勝1敗を目指し、最悪の流れになっても1勝2敗にしないといけない。
三つ巴の戦いの鉄則は、大波を作らず、小波をしっかりと乗り越えながら、一歩一歩着実に勝ちを拾ってくことが重要になる。
しかも、ここのところの下位三球団は前半戦よりも間違いなく戦力を整えているので、決して簡単に勝てる相手ではない。
大型連勝は嬉しい反面、実力差が相当開いていないと必ず反動があることは、オリンピックの様々な競技で見てきたと思う。
勢いに乗った大型連勝はラスト15試合までお預けで良い。
まずは確実に自分の足元を見つめながら勝ちを拾うことが重要になる。

以上 敬称略
超激辛ジャイアンツコラムはTwitterでも活動しています。(超激辛ジャイアンツコラムTwitterはこちらをクリック)
Twitterではblogで書ききれなかった事や、ファームの試合雑感、G以外他チームの試合雑感、注目選手の評価、ブログ更新情報など、様々な発信をしております。
又、ブログについての感想やご意見もこちらで受け付けております。
このブログを読んで気に入った方は是非ともフォローしてください。
尚、フォローバックにつきましては、基本的にコメントのやり取りをした方に対してのみ行いますのでご了承ください。(超激辛ジャイアンツコラムTwitterはこちらをクリック)
にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となりますので、是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!