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読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ 16回戦 観戦レポート 2021.9.1

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読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ 16回戦 観戦レポート 2021.9.1

【試合結果】
ヤクルト 000 000 000 0
巨  人 002 000 00X 2
——————————–
巨人Ⓟ⇒菅野⇒ビエイラ、小林
ヤクⓅ⇒高橋⇒星、中村
——————————–
{勝}菅野 (3勝5敗0S)
{敗}高橋 (2勝1敗0S)
{S}ビエイラ (0勝0敗16S)
——————————–
{本}丸 16号(3回裏2ラン)



【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、塩見を空三振⇒青木は死球⇒山田を遊ゴロ併殺
{考察}
一死から青木に死球を与えてしまうが、山田を併殺打に討ち取る。
立ち上がりの菅野は、打者の反応を見る限り、前回よりもボールのキレは感じる。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、丸は見三振⇒坂本は空三振⇒吉川は二ゴロ。
{考察}
菅野に先取点をプレゼントしたかった巨人打線だが、高橋の球威抜群のストレートを軸にした緩急のある投球の前に三者凡退。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、村上を空三振⇒オスナを空三振⇒中村を見三振
{考察}
この回は三者連続三振でほぼ完璧な投球。
ここまでの菅野は、スライダー系のキレと精度は上々、ストレート系は球威はまずまずだが制球が今一つ。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、岡本は左飛⇒中田は見三振⇒ウィーラーは遊飛。
{考察}
調子の良さを感じる高橋に対して巨人打線はこの回も三者凡退。



☆3回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、サンタナを空三振⇒元山を一ゴロ⇒高橋を見三振。
{考察}
この回は下位打線に対してフォークを試しながら三者凡退で抑える。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、松原は投ゴロ⇒小林は左越二⇒菅野は右邪飛(二塁走者は三進)⇒丸は右本(得点2)、G2-C0⇒坂本は中飛。
{考察}
一死から小林が二塁打を放ち、その後の二死三塁のチャンスで丸が先制2ランを放つ。
カウント1-1から外甘のチェンジアップを一発で仕留めた。

☆4回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、塩見を遊ゴロ⇒青木を中飛⇒山田は四球⇒村上を遊ゴロ。
{考察}
味方が先取点を奪った直後の守りなので、非常に重要なイニングだった。
しかも1番からの攻撃なので、菅野自身もかなり意識していたと思うが、山田には四球を与えただけで、内容的には完璧に近い投球だった。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、吉川は空三振⇒岡本は右線二⇒中田は左飛⇒ウィーラーは申告敬遠⇒松原は一ゴロ。
{考察}
追加点を早めに奪って菅野



☆5回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、オスナを投ゴロ⇒中村を三ゴロ⇒サンタナを空三振。
{考察}
自分のペースを思い出した菅野は、この回も決して攻め急がず、相手に的を絞らせないで三者凡退に討ち取る。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、小林は空三振⇒菅野も空三振⇒丸は投ゴロ。
{考察}
下位打線からの攻撃は三者凡退で抑え込まれる。
高橋は相変わらずキレのあるボールをズバズバ投げ込んでいる。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、元山を二ゴロ⇒高橋を遊ゴロ⇒塩見は三安⇒青木を左飛。
{考察}
二死から塩見にこの試合初めてヒットを打たれるが、青木をキッチリ討ち取り無失点。
まだまだ菅野の投球は安定感抜群。
勝負球はキッチリ低めに集めている。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、坂本は右飛⇒吉川は中安⇒岡本は右飛(一塁走者の吉川が戻れず併殺)
{考察}
一死から吉川がヒットを放つが、岡本の大飛球で吉川が戻れず併殺。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、山田を右飛⇒村上は二ゴロ(吉川好プレー)⇒オスナを三ゴロ。
{考察}
クリーンナップとの対戦で、菅野にとっては山場のイニングとなったが、吉川の好守にも助けられ、三者凡退で討ち取る。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ高橋、中田は投ゴロ⇒ウィーラーは二ゴロ⇒松原は左飛。
{考察}
何とかもう1点奪いたい巨人打線だが、高橋に崩れる兆候はなく、三者凡退で抑え込まれる。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ菅野、中村を三ゴロ(岡本のワンバン送球を中田がカバー)⇒サンタナを三ゴロ⇒元山を空三振。
{考察}
菅野はこの回も全く危なげなく、低めに丁寧にボールを集めて三者凡退に討ち取る。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ星、小林は三ゴロ⇒代打亀井は遊ゴロ⇒丸は三飛。
{考察}
この回もアッサリと三者凡退。



☆9回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、川端を空三振⇒塩見を遊ゴロ⇒青木を空三振。
{考察}
9回は絶対的守護神ビエイラが登場。
先頭の川端をボール先行ながら全く動じずに空三振、塩見を遊ゴロ、当たってる青木を力でねじ伏せて空三振、パーフェクトリリーフでゲームセット。
—————————-

【勝負を分けたポイント】
非常に淡々な流れでゲームが進んで行ったので、勝敗を分けたポイントを見つけるのは難しいが、やはり、7回表にヤクルトのクリーンナップを菅野が三者凡退で抑えたことが大きかった。
更に深掘りすれば、現状のヤクルト打線の中では最も青木が当たっているので、6回表に二死から塩見の内野安打で青木まで打席が回り、ここを抑えきったことが菅野にとっては大きかったと思う。
仮に塩見が凡退して、7回表のヤクルトの攻撃が青木からだとしたら、流れが大きく変わっていた可能性があるし、6回表にあのまま青木に繋げられ、二死一二塁(又は一三塁など)でクリーンナップにまわっていたら厳しかったかもしれない。
そういう意味では、菅野にとっては「ノーヒットノーランを阻止された悔しい内野安打」ではあったが「苦しみつつも常に前向きに努力してきた菅野に対する神様が与えてくれたアシスト」だったのかもしれない。



【選手雑感】
☆菅野智之☆
正直言って、今日の主審は両サイドがワイドだったので、スライダー系の出し入れが生命線の菅野にとっては相性の良い主審だった。
しかし、それを考慮に入れても今日の菅野はスライダー系の精度が抜群に良かった。
前回登板時のコラムで指摘した右打者内角へのストレート系(ツーシーム)の精度はまだまだ甘いが、今日はそこを無理に使わなくても抑えられるレベルの投球だった。
まだまだストレート系の精度に課題を残しているので手放しには喜べないが、強力打線のヤクルト相手に8回1安打無失点は決してフロックで実現出来る事ではない
本人も間違いなく手応えを感じたと思う。

☆ビエイラ☆
ここ最近の投球内容は、無失点で抑えてもそこまで良いとは感じなかったが、この日の投球はホント素晴らしかった。
先頭の川端は前日の対デラロサを見ても、非常に粘り強い厄介なヒットメーカーだが、彼をカウント2ボールにしても慌てず騒がずキッチリとストレートだけで平行カウントにして、最後はこの試合初めて投じる縦スラで空振りを奪うという圧巻の投球。
一転して勝負が早い塩見に対しては、低めのストレート2球で危なげなくショートゴロに討ち取る。
そして最後の青木は、前段で書いた通り、今最も警戒すべき打者だが、彼に対してはスライダーとストレートのコンビネーションで追い込み、最後は力を入れた163キロのストレートでねじ伏せた。

☆丸佳浩☆
まだまだバッティングの状態はハッキリ良いとは感じないが、決勝弾を放った打席に関しては、丸の読み勝ちだった。
元々「決め打ちするタイプ」だが、この打席に関しては狙いがバチっとハマった印象。
昨日の初回の一発は出会い頭の印象は否めず、それほど良化を感じなかったが、今日は凡打した打席もそれほど悪い内容ではなく、1週間前のバッティングと比べると徐々に良化すつつあることは間違いない。
弊コラムでは何度も指摘している事だが、彼の状態を見る最大のチェックポイントは、スイングの際に右ひざが早く割れる癖を元々持っている打者なので、インパクトからフォローにかけて「踵体重」に見える時は危険な兆候。
逆に状態が良くなるとストレートを左中間方向に、変化球を右中間方向にライナー性の打球が増えてくる。

☆中田翔
バッティングはまだまだ物足りなさは否めないが、ファーストの守備では非常に貢献度が高い。
彼の「巧みなグラブ捌き」と「股割り捕球」で、これまで何度も味方内野手のギリギリのプレーを好プレーに演出し、逆に味方内野手のエラー気味のワンバン送球を難なく処理してチームを救っていた。
これからも彼に対する世論は厳しさは変わらないと思うが、少なくとも筆者は、このようにひたむきにプレーしている姿がある限り、これからも彼を応援する。



【総評】
勝ち星をあげたのは菅野だったが、ぶっちゃけ内容的には相手の高橋奎の方が上だったかもしれない。
それくらい高橋の投球は素晴らしく、それだけに丸の一発は値千金だった。
一方で、久しぶりにチームに大きく貢献した菅野も、これで次戦からは平常心でマウンドに上がれると思うし、チームもエースが帰還したことで投打で落ち着いたゲーム運びが出来ると思う。
まだ、故障者の梶谷、新外国人のハイネマンは合流していないが、これでほぼ役者は揃った。
➀元日本代表エース(菅野)
➁元日本代表セットアッパー(中川)
➂外国人連続試合無失点記録保持者のストッパー(ビエイラ)
➃二冠王の不動の4番(岡本)
➄日本代表の不動のチームリーダー(坂本)、
これだけのタレントが居て、しかも彼らを指揮して束ねているのが、2009年WBC優勝監督の原辰徳なら、どう考えても三連覇を逃すはずがない。
選手は自信を持ってプレーしていけば良いだけで、ライバルチームを過度に恐れる必要は全くない。
まあ。。これはちょっとビッグマウスかなぁ。。。苦笑

以上 敬称略
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