読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 22回戦 観戦レポート 2021.9.11
【試合結果】
中日 230 000 000 5
巨人 000 002 200 4
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巨人Ⓟメルセデス⇒桜井⇒畠⇒デラロサ⇒鍵谷⇒高梨⇒中川、大城、岸田、小林
中日Ⓟ柳⇒福⇒祖父江⇒又吉⇒R.マルティネス、木下
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{勝}柳 (9勝5敗0S)
{敗}メルセデス (7勝2敗0S)
{S}R.マルティネス (0勝2敗17S)
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{本}渡辺 2号(2回表3ラン)、松原 9号(6回裏2ラン)
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、京田は右安⇒渡辺を見三振⇒大島は右安⇒ビシエドを見三振⇒福田は中越適二(失点2)⇒高橋は空三振。
{考察}
連敗中のチームにとって、相手に先取点を与える展開だけは避けなければならなかったが、アッサリと初回に奪われてしまった。
メルセデスの立ち上がりは、ストレート、スライダー系、ともにキレは感じた。
しかし、京田と大島に対してはカウント球は抜群でも勝負球が甘くなってしまった。
そして福田に対しては、逆に初球にド真ん中へストレートを投げてしまい、それを確実に仕留められてしまった。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ柳、吉川は一ゴロ⇒坂本は一邪飛⇒亀井は中安⇒岡本は空三振。
{考察}
一死から亀井がヒットで出塁するが、岡本が倒れて無得点。
柳はキッチリと低めにボールを集め、安定感抜群の立ち上がり。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、堂上を二ゴロ⇒木下を中飛⇒柳は右安⇒京田は左安⇒渡辺は右本(失点3)、G0-D5⇒大島は死球⇒ビシエドは二ゴロ。
{考察}
この回は簡単に二死を奪うが、そこから落とし穴が待っていた。
初回の反省が全く活かされず、柳に対して安易に真ん中にストレートを集めてヒットを打たれ、京田にも繋げられ、渡辺には一転して慎重な配球でフルカウントになり、最後はド真ん中のストレートを捉えられてしまった。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ柳、中島は右飛⇒松原は空三振⇒ハイネマンは右中二⇒大城は中飛。
{考察}
二死からハイネマンが来日初打席初ヒットとなる二塁打を放つが、大城が倒れて無得点。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟメルセデス、福田を空三振⇒高橋は二ゴロ⇒堂上を二ゴロ。
{考察}
この回は下位打線を三人で片づけた。
メルセデスの投げているボールの質は悪くないだけに、非常に勿体ない序盤の5失点。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ柳、代打立岡は中飛⇒吉川は右越二⇒坂本は四球⇒亀井は中飛⇒岡本は中飛。
{考察}
一死一二塁のチャンスを作るが、亀井と岡本が倒れて無得点。
バッティングカウントにはなっても、合わせにいくようなスイングになっている。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ桜井、木下を四球⇒柳は投犠打⇒京田は一ゴロ⇒渡辺は四球⇒大島は四球⇒ビシエドは三ゴロ。
{考察}
二番手の桜井もピリッとしない。
三つの四球を与えてしまい、二死満塁のピンチを招くが、何とかビシエドを討ち取る。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ柳、中島は右邪飛⇒松原は左安⇒ハイネマンは左飛⇒大城は四球⇒代打陽は空三振。
{考察}
この回も二死一二塁のチャンスを作るが代打陽が倒れて無得点。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ畠、福田を中飛⇒高橋を中飛⇒堂上を右飛。
{考察}
三番手の畠はこの回をリズムよく三者凡退で抑える。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ柳、吉川は中飛⇒坂本は四球⇒亀井は二ゴロ(併殺崩れ)⇒岡本は遊ゴロ。
{考察}
一死から坂本が出塁するが、後続が倒れて無得点。
ここまで柳は決して良いとは思わないが、巨人打線が打ち損じている印象が強い。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ畠、木下は二直(吉川の好プレー)⇒柳を見三振⇒京田を空三振。
{考察}
畠は下位打線から始まった攻撃を簡単に三振で片づける。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ柳、中島は左線二⇒松原は右本(得点2)、G2-D5⇒ハイネマンは二ゴロ、投手交代Ⓟ福、代打廣岡は捕邪飛⇒代打岸田は一ゴロ。
{考察}
ようやく中島の二塁打と松原の2ランで2点を返したが、二番手の福に対してチャンスを作れずこの2点で終わってしまう。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟデラロサ、渡辺を四球⇒大島は遊ゴロ(併殺崩れ)⇒ビシエドは右安⇒福田を中飛⇒高橋を空三振。
{考察}
デラロサは相変わらずピリッとしないが、何とか一死一二塁のピンチを切り抜ける。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ祖父江、吉川は中安⇒坂本は四球⇒亀井は左飛⇒岡本は二飛⇒中島は左適安(得点1)、G3-D5⇒松原は中適安(得点1)、G4-D5⇒ハイネマンは空三振。
{考察}
無死一二塁から亀井と中島が倒れ、チャンスが潰れかかった
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、堂上を二ゴロ(吉川の好プレー)⇒木下は三ゴロ⇒代打加藤は中安⇒京田は右安(一三塁)、投手交代Ⓟ高梨、渡辺を空三振。
{考察}
鍵谷もピリッとせず、二死一三塁のピンチを招いてしまうが、替わった高梨が渡辺を討ち取りピンチを切り抜ける。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ又吉、代打若林は四球⇒代打丸は空三振(エンドラン失敗併殺)⇒吉川は遊ゴロ。
{考察}
先頭の若林が四球で出塁し、球場の期待が一気に高まるが、丸の三振ゲッツーで傾きかけた流れが遮断されてしまう。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ中川、大島を遊ゴロ⇒ビシエドを中飛⇒福田を見三振。
{考察}
何としてでも無失点で抑えて最終回の「奇跡」に繋げたい中川は、クリーンナップを完璧に抑える。
☆9回裏☆
{経過}
ⓅR.マルティネス、坂本は左中二(代走増田大)⇒亀井は遊ゴロ⇒岡本は空三振⇒中島は死球(代走ウィーラー)⇒松原は空三振。
{考察}
先頭の坂本の二塁打で球場は再び大いに盛り上がるが、負の流れを変えるまでには至らずゲームセット。
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【勝負を分けたポイント】
昨日と同様に相手先発が超難敵の柳なので、初回の失点だけなら僅かながら可能性は残されていたが、2回2死からの3失点は巨人ベンチに絶望感を与えた。
それでも相手に拙攻にも助けられて、3回以降の追加点を許さなかったことが、中盤以降の反撃に繋がったが、8回裏の丸の三振ゲッツーでジエンド。
それでも最終回にもうひと山チャンスを作ったが、この負の流れは変わらなかった。
【選手雑感】
☆メルセデス☆
投げているボール自体は5失点するような質ではなかった。
しかし、テンポの良い投球は、上手くハマると相手が受け身になって凡打の山を築けるが、一方で、どうしてもストライクゾーンにボールが集まりやすくなるので、一つのミスが「蟻の一滴」になってしまう可能性も高い。
連勝中の彼にとっては、初回の対京田が蟻の一滴になってしまった。
☆ハイネマン☆
MLB在籍時は右脇を開けた上段気味の構えだったが、今はファームでの調整期間中からオーソドックスな構えに変化している。
ファームで見た時の印象は、上手くタイミングを取ることが出来ずに、始動が遅れてテイクバックが十分に作れないケースが見られ、その結果、バッティングに「間」を感じなかった。
その結果、ストレート系に差し込まれ、ボールゾーンの外スラには手を出す悪循環になっていた。
この試合に関しては、中日バッテリーは変化球中心の配球だったので判別は難しいが、ファームでの印象よりも「始動の遅れ」は感じなかった。
しかし、最後の打席での中日バッテリーの攻め方(内角ストレートを意識させてボール球の変化球を振らせる)が基本になってくると思う。
【総評】
今日の柳は決して状態が良いとは思わなかったが、序盤の5失点があまりにも重かった。
打線の方は連敗とともに消極的な姿勢に変化しているのが気がかり。
球数が100球を大きく超えて疲れを見せ始めた柳を試合中盤でようやく捉えたが、試合序盤はバッティングカウントになっても強く叩きに行くのではなく、合わせに行くようなスイングになっているので、平凡なフライを量産していた。
又、打線以上に深刻な投手陣については、受けているキャッチャーも含めて、非常に攻めが窮屈になっている(これも自チームの得点力低下の影響とも言える)
例えば今日のメルセデスの場合、京田に対して内角に突っ込んだ後は、高い確率で外角に投げてくるなど、組み立てがパターン化してしまって、安易に配球を予測されてしまっていた。
第1打席は内角に突っ込んだ後は外角にカーブ・スライダー系、第2打席は内角に突っ込んだ後は外角に今度はストレート系で攻めていたが、京田の立場で配球を考えたら、ある程度予測出来る範疇なので、そんな見え見えの配球で攻めるなら、ボールを振らせるような「明確な共通の意思」がバッテリーに必要だった(意識が低かった)
さて、今の巨人はぶっちゃけ上位2球団の動向を気にしている場合ではない。
下手したら、このまま泥沼にハマって大型連敗を喰らってしまう雰囲気すら感じる。
以前、投打ともに筆者が優勝に向けたキー選手(松原、菅野)を挙げた事があるが、その選手の状態云々以前に、ビエイラ離脱、先発投手陣総崩れ、そして打線は焦りからくる「狂い」が生じていて、攻撃の歯車が上手くかみ合っていない。
首脳陣も手を変え品を変え、様々な策を打っているが、完全に空回りしている。
明日も中4日の菅野が完封するくらいの快投を見せないと勝てないのか。。。
う~~ん マンダム。。。
以上 敬称略
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