広島東洋カープvs読売ジャイアンツ 19回戦 観戦レポート 2021.9.21
【試合結果】
巨人 000 000 000 0
広島 000 002 00X 2
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広島Ⓟ床田⇒會澤
巨人Ⓟ山口⇒高梨⇒鍵谷⇒戸根、小林
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{勝}床田 (4勝3敗0S)
{敗}山口 (2勝6敗0S)
{S}
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{本}
【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ床田、吉川は中飛⇒松原は左飛⇒坂本は空三振。
{考察}
吉川、松原は甘いボールを積極的にスイングしていたが、打球にもうひと伸びがなかった。
坂本はややタイミングが合わずに空三振。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ山口、野間は四球⇒小園は捕ゴロ(犠打失敗、小林の好プレー)⇒西川は二ゴロ併殺。
{考察}
先頭の野間にいきなりストレートの四球を与えてしまうが、続く小林の送りバントを小林が素早く処理して二塁封殺。
そして西川を併殺に討ち取り無失点。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ床田、岡本は右安⇒ウィーラーは右飛⇒中田は四球⇒ハイネマンは右飛⇒小林は中飛。
{考察}
岡本のヒットと中田の四球で一死一二塁のチャンスを作るが、ハイネマンと小林にあと一本が生まれず。
両者ともに悪くないバッティング内容だったが、野手の守備範囲に打球が飛んでしまった。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ山口、鈴木を中飛⇒坂倉は右安⇒林は遊飛⇒菊池は四球⇒會澤を空三振。
{考察}
二死一二塁のピンチを招くが、會澤を討ち取り無失点。
ここまで巨人バッテリーはかなり慎重な配球を続けている。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ床田、山口は空三振⇒吉川は左安⇒松原は三安(セーフティーバント成功)⇒坂本は右飛(一三塁)⇒岡本は一飛。
{考察}
一死から1、2番のヒットでチャンスメイクするが、主軸の二人にあと一本が生まれず無得点。
岡本は高めに浮いた甘いカットボールの打ち損じ。
右方向への意識が裏目に出てしまった。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ山口、床田を空三振⇒野間は中安⇒小園を一直併殺。
{考察}
一死から野間にテキサスヒットを打たれるが、小園をラッキーな一直による併殺。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ床田、ウィーラーは左安⇒中田は空三振⇒ハイネマンは右安⇒小林は遊ゴロ併殺。
{考察}
この回も一死一二塁のチャンスを作るが小林が併殺打に倒れて無得点。
ここまで残塁の山を築いてしまっている。
ウィーラーのヒットは内容のあるバッティングで上昇傾向。
ハイネマンのヒットはバットの先ではあったが、右方向への意識があったので、ぎりぎりバットに当たった。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ山口、西川を捕邪飛⇒鈴木を左飛⇒坂倉を四球⇒二盗失敗。
{考察}
二死から坂倉に四球を与えるが無失点で終える。
鈴木には高めのツーシーム系を捉えられ大飛球を打たれるが、フェンス際で失速して難を逃れる。
ボール一個分低かったら危なかった。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ床田、山口は遊ゴロ(小園好プレー)⇒吉川は二ゴロ⇒松原も二ゴロ。
{考察}
抜け気味だった床田の変化球が低めに決まり始め、この回は打者三人がゴロアウトに討ち取られる。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ山口、林を二飛⇒菊池を中飛⇒會澤を四球⇒床田
{考察}
この回も二死から會澤の一発を警戒して四球を与えてしまうが、床田を討ち取り無失点。
ここまでの山口のデキは、制球にややバラツキが見られるが、ストレート系の走りはまずまず。
それと非常に慎重な配球で、緩いカーブを使って相手の目先を変える工夫も感じられる。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ山口、坂本は空三振⇒岡本は空三振⇒ウィーラーは死球⇒中田は空三振。
{考察}
二死からウィーラーが死球で塁に出るが、中田が倒れて無得点。
巨人の右打者が床田の落ちるボールに翻弄されている。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ山口、野間を右飛(ハイネマン好プレー)⇒小園は一襲安⇒西川は四球⇒鈴木は中適安(失点1)、G0-C1⇒坂倉は右適安(失点1)、G0-C2、投手交代Ⓟ高梨、代打長野を空三振⇒菊池を空三振。
{考察}
一死から小園にヒットを打たれ、その後の西川に与えた四球が非常に拙かった。
これで試合の流れが大きく変わり、鈴木と坂倉に連続タイムリーを浴びてしまう。
しかし、更なるピンチは二番手の高梨が踏ん張る。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ床田、ハイネマンは二ゴロ⇒小林は左安⇒代打北村は空三振⇒代打中島は右飛。
{考察}
一死から小林がヒットで出塁するが、代打攻勢が不発に終わって無得点。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、會澤を遊ゴロ⇒床田を左飛⇒上本を遊ゴロ。
{考察}
三番手の鍵谷は下位打線からの攻撃を危なげなく三者凡退で抑える。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ床田、松原は捕ゴロ⇒坂本は空三振⇒岡本は中飛。
{考察}
実質的にはこの回が反撃のラストチャンスだったが、あえなく三者凡退で封じられる。
ここまで床田に対してタイミングが合っているのはウィーラーと小林だけ。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ戸根、小園を捕ゴロ⇒西川は三ゴロ⇒鈴木は左中二⇒坂倉を中飛。
{考察}
四番手の戸根は小園と西川を討ち取るが、鈴木に二塁打を浴びる。
明日以降の試合を考えると、鈴木にこれ以上打たれたくなかったが。。。
相手の四番に対して、二死走者なしで簡単にド真ん中にストレートを投げてしまう戸根には失望しかない。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ床田、ウィーラーは遊失⇒中田は中飛⇒ハイネマンは中飛(上本の好プレー)⇒小林は空三振。
{考察}
先頭のウィーラーが遊失で出塁するが、後続でチャンスを拡げられず完封負け。
最後まで床田の緩急を使った投球を攻略出来なかった。
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【勝負を分けたポイント】
6回裏、一死一塁の状況で西川に与えた四球が非常に痛かった。
エンドランを過剰に警戒してアッサリと四球を与えてしまい、これで流れがカープ側に傾いてしまう。
こうなると、ここまで打ち損じてくれていた鈴木と坂倉に連続タイムリーが生まれるのは自明の理。
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【選手雑感】
☆山口俊☆
ストレートはそれなりに走っていたが、全体的にボールがバラついていて、ストライクとボールがハッキリしていた。
それでも序盤から様々な球種を使ってカープ打線に的を絞らせていなかったが、6回で行き詰ってしまう。
残念ながら、彼も他の先発陣と同様に、僅差の投手戦で投げ勝つほどの能力は感じない。
☆中田翔☆
久しぶりの一軍で気合が入っていたと思うが、四球だった第1打席で相手バッテリーに再び内角を意識付けされてしまい、第2打席以降は逆にそこを見せ球に使われ、勝負球の落ちるボールや、カウント球の緩いボールを振らされてしまった。
【総評】
試合前、前回の床田との対戦内容を振り返れば、彼の調子が余程悪くない限り、3点以上得点するのは無理筋という見方をしていた。
それでもカープ打線の状態もそれほど良いとは思っていなかったので、先取点を奪ってしまえば勝つチャンスは有ったと思う。
つまり、勝利の絶対条件は山口が先取点を許さないことだったが。。。。
まだ1点なら前回の小林のようにソロ弾で同点になるので、バッテリーのプレッシャーもキツくなるが、2点差だと余裕を持たれてしまう。
しかも、巨人打線の中軸が全くタイミングが合っていないので、走者を出しても得点を奪いそうな雰囲気がなかった。
それでも序盤は四球絡みでチャンスを作れたが、調子が上がってきた後半はほぼノーチャンスだった。
前回のコラムでも触れたが、このカープとの三連戦は勝ち越しは最低限で、優勝争いの中で巨人が優位に立つには三連勝が必要だった。
週末の阪神との対戦を「大勝負」にするには、残りの二試合は絶対に落とせない。
以上 敬称略
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