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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 練習試合レポート 2022.2.19

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読売ジャイアンツvs 練習試合レポート 2022.2.19

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右⇒左)八百板卓丸
➀カウント1-0から真ん中ストレートを捉えるが左飛(レフト好プレー)、一死。
➂カウント1-2から真ん中低めのストレートを空三振、二死一二塁。
➅カウント1-2から内角高めストレートを空三振、一死。
➆カウント1-1から真ん中チェンジアップを引っかけて二ゴロ、チェンジ。
<短評>
そこまで悲観する内容ではないが、一軍定着を目指すならまだまだ物足りない。
左投手のストレート系にタイミング的に差し込まれるケースが多かった。
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2番(指)坂本勇人
➀カウント2-2から外角チェンジアップを空三振、二死。
➂カウント0-1から真ん中ストレートに詰まって投直、チェンジ。
<短評>
緩急を使われるとまだまだついていけないが、第二打席ではストレート系に対してしっかりとタイミングを合わせていた。
順調に仕上がっている。
⇒⇒代打(指⇒捕)大城卓三
➅フルカウントから外角カットボールを空三振、二死。
➇フルカウントから外角ストレートに合わせただけの遊ゴロ。
<短評>
下半身主導のバッティングではなく、やや上体でボールを追っかけてしまっている。
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3番(中)丸佳浩
➀カウント1-0から真ん中低めのストレートに詰まって左飛、チェンジ。
➃初球の内角高めのストレートにやや詰まって中飛、一死。
<短評>
坂本以上に実戦初登場の割にはタイミングをしっかりと取れている。
コンディションの良さを感じた。
⇒⇒(三)増田陸
➅カウント2-2から真ん中高めのストレートを空三振、チェンジ。
➇カウント1-0から外角ストレートをややバットの先で右飛、二死。
<短評>
久しぶりに彼のバッティングを見たが、強く振るのは良いのだが、振り出した直後に右肩が大きく落ちてしまう癖は直した方が良い
力みが原因だが、もう少し構えの段階でゆったりして欲しい。
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4番(三)岡本和真
➁カウント0-2から外角低めのチェンジアップを空三振、一死。
➃真ん中低めのストレートをバットの先で捉えるが中飛、二死。
<短評>
第一打席は坂本と同じように緩急について行けず、第二打席はストレートに反応して合わせに行くがバットの先だった。
彼も順調な調整と言える。
⇒⇒(中)秋広優人
➆カウント2-2から外角高めのストレートを逆らわずに左安、無死一塁。
➇カウント0-1から内角ストレートに詰まって捕邪飛、チェンジ。
<短評>
ストレート系に対する反応は悪くないが、低めに落とされるとまだまだ空振りしてしまう確率は高い。
個人的にはもう少し左足に重心を置く時間を長くして欲しい(その為には右足の使い方が重要)
現状は、やや体重移動するのが早い。
テイクバックの問題よりも、そこの方が気になった。



5番(左)ウィーラー
➁フルカウントから外角高めのチェンジアップを引っかけて遊ゴロ、二死。
➃カウント1-0から真ん中ストレートを打ち損じて左飛、チェンジ。
<短評>
テイクバックを小さめ、フォロースルーを大きめにとる新スタイルを去年で完成させた。
以前はストレート系に脆さを見せていたが、始動が速く、バッティングがコンパクトになっているので対応出来ている。
⇒⇒(右)松原聖弥
➆カウント0-1から外角ストレートをバットの先で遊安、無死一二塁。
➈カウント1-0から外角ストレートを引っかけて二ゴロ、一死。
<短評>
外目のストレート系を強引に引っ張り、バットの先で引っかけるようなバッティングで凡打するケースがあまりにも多い(第一打席のヒットはラッキーなだけ)
しかもバッティングカウントでこの形になってるので、これを公式戦で見せてしまうと味方の士気にも関わってくるので、チームのリードオフマンとしては非常に拙い。
少なくともバッティングカウントでは体に真ん中から内寄りのボールは引っ張っても良いが、外寄りのボールに関しては狙っていないのなら無理にケンカせずに見送ることが賢明であり、狙っているならセンターから左方向にライナー性の打球を飛ばす意識を持って欲しい。
残念ながら、現状の彼のバッティングからはそれを感じない。
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6番(一)中田翔
➁カウント0-1から外角高めのチェンジアップを打たされて遊飛、チェンジ。
➄カウント1-2から真ん中高めのチェンジアップを捉えて中安、無死一塁。
<短評>
第二打席はストレートを見せられた後の甘いチェンジアップだったが、簡単にセンターへ弾き返した。
又、相変わらず一塁守備は抜群の安定感で、初実戦ながらも動きが非常に良かった。
⇒⇒代走(一⇒左)北村拓己
➆カウント1-0から真ん中ストレートにやや差し込まれて遊直、一死一二塁。
➈カウント2-2からワンバウンドフォークを空三振、二死。
<短評>
彼の課題であるストレート系への対応は、現段階では改善されていない。
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7番(遊⇒一)廣岡大志
➂カウント2-2から外角低めのチェンジアップを引っかけて投ゴロ、一死。
➄カウント1-2から外角カットボールを捉えるが中飛、一死一塁。
➆カウント0-1から真ん中ストレートを捉えて右安、一死満塁。
➇初球の外角ストレートを捉えるが中飛。
<短評>
今日は非常に中身のあるバッティングだった。
狙い球の絞り方も良く、課題だったバッティングアプローチに進歩を感じる。
勿論、まだまだ日毎の内容の良し悪しの差は大きいが、間違いなく去年よりも進歩を感じる。
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8番(捕)岸田行倫
➂カウント2-2から内角高めのストレートを詰まりながらも左安、一死一塁。
➄カウント2-0から真ん中低めのストレートを引っかけて三ゴロ(エンドランで一塁走者は二進)
<短評>
前回までの打席よりも何とかしようとする姿勢は感じた。
⇒⇒代打(二) 吉川尚輝
➆カウント0-2から真ん中低めのフォークを引っかけて一失(得点1)一死満塁。
<短評>
初球、2球目は、いずれも甘いボールで最低でもどちらかを仕留めねばならなかった。
彼にはこういう場面での集中力(ファールにすることなく一発で仕留める)のレベルアップが必要。
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9番(二⇒遊)中山礼都
➂カウント2-1から内角ストレートに詰まりながらも左安、一死一二塁。
➄カウント0-1から真ん中高めのストレートにやや差し込まれて中飛、チェンジ。
➆カウント0-2から真ん中フォークにタイミングが合わずに空三振、二死満塁。
<短評>
第一打席はまたも技ありの素晴らしいヒット。
以降の打席は結果が出なかったが、バッティングアプローチは悪くなかった。



【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆戸田懐生
ストレート系の平均球速は150キロ台中盤
変化球はスライダー、カットーボール、フォーク、カーブ
<雑感>
初回、先頭の宇草を一ゴロ⇒中村奨は中安⇒中村健を三ゴロ(二進)⇒末包も三ゴロ。
中村奨には外甘高めのストレートを弾き返されたが、ストレートに関しては左右問わず内角と外角どちらのコースでもライン出しが出来ていた。
特に末包のバットをへし折った内角一杯のストレートは見事だった。
二回、先頭の小園は中安⇒堂林は左安⇒林を遊飛⇒石原を空三振(三盗失敗)。
この回はカウント球のストレートが連打されるが、勝負処で打者の懐へキッチリと投げ切って無失点で切る抜ける。
ここまで打者の外角を狙ったストレートはやや甘くなる傾向があるが、内角への制球は上々で気持ちの強さを感じた。
三回、先頭の羽月は遊失⇒二盗成功、宇草を二ゴロ⇒中村奨を中飛(二塁走者が飛び出して憤死)
この回は先頭打者を味方の拙守で出塁を許すが、後続打者にいずれも強い打球を飛ばされるが野手の正面に飛んで難を逃れる。
残念ながら二廻り目でカープ打線に捉えられてしまっていた点はマイナス評価になる。
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☆山田龍聖
ストレート系の平均球速は140キロ超、最速は147キロ
変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ
<雑感>
四回、先頭の中村健を遊飛⇒末包は左安⇒小園を一ゴロ、3-6-3併殺。
ストレート八割、カーブ2割の投球だったが、制球にバラツキがあり、ボール先行のやや苦しい投球になっていた。
正直言って相手の打ち損じに助けられた印象が強い。
五回、先頭の堂林を中飛⇒林は中安⇒石原を右飛⇒羽月を遊ゴロ。
ここまで変化球がストライクゾーンに決まったのは1~2球のみ、確かにストレート系で打者を押し込む投球は出来ていたが、もう少し変化球の精度が上がってこないと先発を安心して任せることは出来ない。
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☆沼田翔平
ストレート系の平均球速は140キロ弱
変化球はスライダー、ツーシーム
<雑感>
六回、先頭の宇草を左飛⇒中村奨は四球⇒中村健は左安⇒末包は左飛⇒小園は右適安(失点1、一三塁)⇒ダブルスチール失敗(三塁走者憤死)
全体的に制球に苦しみ、ストレート系・スライダー系ともに逆球になるケースが多かった。
主な登板機会となる対右打者に対して簡単に四球を与えるようでは厳しい評価をせざるをえない。



☆鈴木優
ストレート系の平均球速は140キロ超、最速で145キロ
変化球はフォーク、カーブ、ツーシーム
<雑感>
七回、先頭の大盛を一ゴロ⇒林を四球⇒持丸は右安⇒羽月を投ゴロ(二塁封殺、一三塁)⇒二俣は左適安(失点1)⇒正隋を遊ゴロ。
なかなか良いフォークを投げるが、この程度の球威で勝負するなら制球がアバウト過ぎる。
もう少し変化球を使ってカウントを整えるなり、ツーシーム気味のストレートの出し入れを磨くなり、投球にもっと幅が生まれてこないと一軍では通用しない。
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☆鍬原拓也
ストレート系の平均球速は150キロ弱、最速150キロ
変化球はカットボール、カーブ、シンカー
<雑感>
八回、中村健を捕邪飛⇒末包は左安⇒韮澤を左飛⇒大盛を空三振。
非常に中身の濃い投球だった。
ストレートの球威、制球に関しては文句なし。
課題だった体が早く開いてしまう悪癖も修正されていて、ボールが抜けるシーンがかなり減っていた。
又、変化球の制球も上々で、特にカットボールは右打者の外角低めにキッチリと集めていた。
久しぶりに彼の良い投球を見る事が出来たし、この内容を今後も高確率で維持出来れば再昇格(支配下)だけではなく、一軍のセットアッパーとしても計算出来る内容だった。
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☆平内龍太
ストレート系の平均球速は150キロ弱
変化球はカーブ、ツーシーム、カットボール、フォーク
<雑感>
九回、先頭の上本を遊ゴロ⇒持丸は中安⇒羽月を二ゴロ(併殺崩れ、中山の送球ミス)⇒二盗、二俣は四球⇒正隋を空三振。
時折見せる低めのストレートは惚れ惚れするが、これだけストライクを取るのに窮しているようでは厳しい。
殆どのケースで変化球でカウントを稼げずボール先行になり、苦し紛れに投じたストレートを投げ、結果的に打ち損じを待つ投球しか出来ていない。
どちらかというと、体が早く開くタイプなのでボールの出処が見やすく変化球の見極めも難しくないので、打者目線ではタイミングを合わせやすい。
よって、一軍のマウンドで好結果を残すにはビエイラのような圧倒的なストレートを投げるか、左右にボールを散らす制球力を身に付けていかないと通用しない。
つまり、打者が嫌と感じる(脅威と感じる)ような投球をしないと厳しい。



【広島東洋カープ先発オーダー】
1番(中)宇草
2番(指)中村奨
3番(右)中村健
4番(左)末包
5番(遊)小園
6番(一)堂林
7番(三)林
8番(捕)石原
9番(二)羽月
——————————–
【スコア】
広島 000 001 100 2
巨人 000 000 100 1
<P>戸田(1~3回)山田(4~5回)沼田(6回)鈴木(7回)鍬原(8回)平内(9回)
<P>床田(1~3回)島内(4回)松本竜(5回)黒原(6回)遠藤(7~9回)



【総評】
<野手>
1回~2回に関しては特に右打者が床田のチェンジアップに対応出来ていなかった。
3回は床田のストレートに詰まりながらも連打でチャンスを作るが、後続にあと一本が出ずに無得点。
床田に対しては中山のみタイミングが合っているように感じた。
4回は島内のストレートに対して、各打者がやや差し込まれていた。
5回は中田翔にヒットが生まれるが、松本竜のストレートに後続の各打者がやや差し込まれていた。
6回は黒原のストレートに完全に力負けで、三人の打者がフェアゾーンに打球を飛ばせなかった。
7回は遠藤に対して相手野手陣のミス絡みで1点奪うが、もう一押しが無かった。
全体的にはここでも遠藤のストレートに押されていた。
8回は落ち着きを取り戻した遠藤に緩急を上手く使われて抑えられる。
9回も遠藤のストレートとフォークのコンビネーションで捻られる。
纏めると、主力組が実戦初登場となったが、各自まだまだ調整途上なので論ずる段階ではない。
但し、解説の井端と同じ意見で、中田と丸の状態の良さは感じた。
若手中堅組では中山と廣岡以外は残念な内容で終わってしまっていた。
相手カープの若手と比べると、同じようにファーストストライクを積極的にスイングしても、広島の若手は一発で仕留めようとする集中力の感じるスイング、巨人の若手中堅はファールOKと感じるイマイチ集中力を感じないスイングに見えてしまった。
勿論、失敗(ミスショット)することをとやかく言うつもりはないが、全集中での失敗は許されても、安易な失敗は絶対に許されない。
練習試合で集中できない選手が、公式戦で結果を残せるはずがない。
—————————-
<投手>
今日登板した中では鍬原が最も良かった。
わずか1イニングではあるが、前段で触れたように基本となる外角低めに150キロ弱のストレートをビシビシ決め、課題の変化球も悪くなかった。
先発の戸田に関しては、彼の持ち味である強気に打者の懐を攻める投球は出来ていたが、一方で外角を狙ったボールが甘くなるケースが散見され、ここを修正しないと一軍の先発マウンドを安心して任せられない。
次回の登板ではそこを修正して欲しい。
山田はまだまだ良いボールと悪いボールがハッキリしているので、一軍でバリバリ結果を残しにはもう少し時間と経験が必要かもしれない。
そして、沼田、鈴木、平内に関しては、現状、一軍戦力として計算出来るレベルには達していない。

以上 敬称略
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