福岡ソフトバンクホークスvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート 2022.3.8
【ジャイアンツオーダー/攻撃経過/野手短評】
1番(中)丸佳浩
➀相手が制球を乱してストレートの四球、無死一塁。
➂カウント1-2から真ん中カーブを打ち損じて左飛、二死。
➄初球の真ん中ストレートを捉えるが左飛、二死。
<短評>
ヒットこそ出なかったが、内容を見れば順調に来ていることが十分に伺われる。
踵体重にもなっていない。
⇒⇒(右)岡田悠希
➆カウント1-2から外角高めのフォークを見三振、一死一塁。
➈カウント1-2から外角低めのフォークを空三振、二死一塁。
<短評>
他の打者にはボール先行になっても、自分の時はどうしてストライク先行になるのか?
自分の時は相手が簡単にストライクを取れるのはどうしてなのか?
その答えを自分で導き出さねば、この壁を越える事は難しい。
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2番(二)吉川尚輝
➀カウント0-1から外角ツーシームを引っかけて二ゴロ(二塁封殺)、一死一塁。
➂カウント0-1から内角カーブを捉えて右安、二死一塁。
➄カウント1-2から内角低めストレートにやや押されて二ゴロ、チェンジ
<短評>
バッティングは悲観する内容ではない。
彼の場合はとにかくセンターにライナー性の打球を打ち返すことが基本になる。
無理に流そうとすればバッティングを崩すことになる。
追い込まれるまでは自分のスイングを心がけて欲しい。
⇒⇒(二)北村拓己
➆相手が制球を乱してストレートの四球、一死一二塁。
➈相手が制球を乱してストレートの四球、二死一二塁。
<短評>
ストライクは一球もなかった。
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3番(指)坂本勇人
➀カウント2-2から外角ストレートを空三振、二死一塁。
➂吉川が二盗成功、フルカウントから真ん中スライダーを打ち損じて中飛、チェンジ。
➅カウント2-0から真ん中ストレートを捉えて左安、無死一塁。
<短評>
打ち損じはまだまだ少なくないが、順調に調整していると思う。
⇒⇒代打(指)石川慎吾
➆カウント1-1から内角フォークに詰まって一飛、二死一二塁。
➈フルカウントから真ん中スライダーを空三振。
<短評>
甘いボールを打ち損じ続ける原因は北村と同じで、ライト方向を強く意識し過ぎて右肩が下がってバットがなかなか出てこないのでどうしても詰まる。
第一打席はコースは厳しくても変化していない半速球だったので、右方向ではなくセンター方向へ強い打球を飛ばす意識で打席に立てば捉えられたボールだった。
4番(三)岡本和真
➀フルカウントからカットボールが高めに浮いて四球、二死一二塁。
➃カウント1-1から内角ツーシームに詰まって中飛、一死。
➅フルカウントからカットボールが大きく外れて四球、無死一二塁。
<短評>
ボールの見極め方を見れば、彼も順調にここまで来ている事が伺われる。
⇒⇒代走(三)増田陸
➆カウント1-2から内角高めのストレートを空三振、チェンジ。
<短評>
打ちたい気持ちは理解できるが、あれだけムキになってボール球を強引に振れば良い結果は難しい。
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5番(左)ウィーラー
➀カウント1-2から内角ツーシームに詰まって中飛、チェンジ。
➃カウント3-1から外角カーブが外れて四球、一死一塁。
➅カウント1-1から内角ストレートに詰まって二飛(インフィールドフライ)、一死一二塁。
<短評>
ストレート系に差し込まれるケースが多かったが、ボールの見極め方は悪くない。
⇒⇒(左)秋広優人
➇初球の外角ストレートをバットの先で投ゴロ、一死。
<短評>
初球のストレートを振りに行くのは良いが、それがバットの先に当たっているようでは話しにならない。
一時よりは積極的にスイングに出来ているが、まだまだバッティングに「間」を感じないし、「衝突スイング」にしか見えない。
個人的にはもう少し打席数を与えて欲しいところだが。。。。
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6番(一)中田翔
➁カウント1-2から外角カーブを引っかけて三ゴロ、一死。
➃カウント0-2から外角カットボールを空三振、二死一塁。
➅初球の真ん中低めのストレートにやや差し込まれるが中適安(得点1)、一死一二塁。
<短評>
三打席目のタイムリーはぶっちゃけラッキーヒット。
北海道遠征には帯同しなかったので、現在の状態を測るのは明日の試合を見てから。。。
⇒⇒(一)中島宏之
➇カウント2-0から真ん中高めのストレートに詰まって二ゴロ、二死。
<短評>
まだまだストレート系に差し込まれている。
7番(捕)大城卓三
➁カウント1-2から外角フォークを見三振、二死。
➃初球の真ん中ストレートを捉えて左中二、二死二三塁。
➅カウント0-1から真ん中低めのフォークを引っかけて二ゴロ(セカンド捕球ミス、二塁封殺)、二死一三塁。
<短評>
相変わらずバッティングに「間」があるので、甘いボールを捉える確率は上がっている。
この状態で開幕を迎えたいところだが、まだまだ開幕までは時間があるので一度調子をリセットさせておくのも一つの考え方ではある。
⇒⇒(捕)山瀬慎之助
➇カウント2-1から内角ストレートに詰まって二飛、チェンジ。
<短評>
内角への強いストレートを捌く技術はまだまだ身に付けていない。
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8番(右⇒中)松原聖弥
➁カウント3-1から内角スライダーが外れて四球、二死一塁。
➃カウント2-2から真ん中スライダーを見三振、チェンジ。
➅カウント1-1から真ん中高めのフォークを捉えて左適安(得点1、二塁走者が三塁憤死)、チェンジ。
➈カウント2-1から真ん中低めのストレートを引っかけて二ゴロ、一死。
<短評>
第一打席の四球、それと第三打席は高めに浮いたフォークを逆方向へタイムリーを放ったので結果を見れば合格点。
しかし、厳しい言い方をすれば第二・第四打席の内容がいただけない。
この二打席を見てしまうとあのタイムリーは「偶然」という結論になってしまう。
吉川と彼の場合は、期待値が他の中堅よりも大きいので、求める内容もハイレベルになる。
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9番(遊)若林晃弘
➁松原が二盗失敗、チェンジ。
➂カウント1-2から内角フォークにやや詰まって二ゴロ、一死。
➄カウント0-1から外角ストレートに押されて一邪飛、一死。
➆フルカウントからストレートが大きく外れて四球、無死一塁。
<短評>
第一第二打席は残念な内容だったが、第三打席の四球は価値がある。
勝敗がかかっている本番なら高く評価される四球だった。
⇒⇒代走(遊) 増田大輝
➈カウント1-1から真ん中スライダーを捉えて左安、一死一塁。
<短評>
少ないチャンスだが、甘くなった変化球を何とかヒットゾーンに運んだ。
【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆山口俊
ストレート系の平均球速は140キロ強
変化球はスライダー、カーブ、ツーシーム、フォーク
<雑感>
初回、先頭の三森を中飛⇒佐藤直を空三振⇒牧原大を二ゴロ。
三森、佐藤に対してはボールが浮き気味で相手の打ち損じに助けられた感が強いが、牧原には丁寧な投球でゴロアウトを奪った。
二回、先頭のリチャードは中安⇒真砂を空三振⇒中谷を中飛⇒井上は左本(失点2)⇒髙田は死球⇒海野を一飛。
上手くボールを散らして右打者を討ち取っていたが、井上には高めに浮いたフォークを捉えられてしまった。
この回も全体的にボールが浮いていた。
三回、三森は中安⇒佐藤は投犠打(二進)⇒牧原は左安⇒リチャードを見三振⇒真砂を右飛。
ストレートに往年の球威が無いので、決め球のフォークだけではなく他の変化球にも対応されていた。
まだ春先なのでこれから調子を上げてくると思うが、もう少しストレートのスピード感が欲しい。
まあ、彼も35歳になったので、新しい投球スタイルを模索しているようには感じる。
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☆堀岡隼人
ストレート系の平均球速は140キロ超
変化球はフォーク
<雑感>
四回、先頭の中谷は四球⇒井上を三ゴロ⇒髙田を中飛⇒海野を二ゴロ。
まだまだ結果オーライの投球。
前回に続いていきなり四球を与えているようでは厳しい。
相手打者に低めのフォークを悠然と見逃されているということは、打者目線では見極めがしやすい落ち方をしているということ。
☆山田龍聖
ストレート系の平均球速は140キ超
変化球はツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブ
<雑感>
五回、先頭の三森を四球⇒佐藤を遊飛(バスターエンドラン)⇒牧原を左飛⇒バッテリーエラーで二進⇒リチャードは四球⇒真砂は四球⇒中谷を遊直。
ストレートはバラついていて、変化球はチェンジアップを2球、ツーシームとスライダーをそれぞれ1球づつ投げたがストライクが取れそうな雰囲気がない。
そうなると打者にストレートを絞られてしまうが、最後までそのストレートをホークス打線に捉えられることはなかった。
まあ、ホークス打線が一線級でなかったので評価が難しいが、ストレートの質は間違いなく高い。
しかし、最低でも変化球がストライクゾーンに入らないと本番では勝負にならないし、次のステップには進めない。
六回、先頭の井上を三ゴロ⇒髙田は右線三⇒海野は左適安(失点1)⇒バッテリーエラーで二進⇒三森を投ゴロ(セーフティーバント)、ここで投手交代。
この回はスライダーでストライクを取れた場面があったが、結局ストレートを狙い打たれてしまっていた。
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☆谷岡竜平
ストレート系の球速は140キロ
変化球はフォーク
<雑感>
六回二死三塁で登場、佐藤を空三振。
ストレートとフォークのコンビネーションで相手打者を手玉に取ることが出来た。
しっかりストレートで押し込めればフォークで空振りを奪える。
☆大江竜聖
ストレート系の平均球速は130キロ台中盤
変化球はスライダー、チェンジアップ
<雑感>
七回、先頭の牧原を二ゴロ⇒リチャードは右中二⇒真砂は四球⇒小林も四球⇒井上は中越適二(失点3)⇒髙田は左邪飛⇒海野を一ゴロ。
課題の右打者に対してのチェンジアップはまずまず良かったが、リチャードにストレートを捉えられて状況が一変してしまう。
ここからは変化球に偏った配球になり、勝負球を決めきれていなかった。
ストレートが走っていなかったので何とか変化球でかわしていたが、この投球では右打者には通用しない。
まあ、個人的には厳しい環境、審判との相性(判定)を含めて、やや気の毒な登板という思いもある。
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☆鍬原拓也
ストレート系の平均球速は140キロ強
変化球はスライダー
<雑感>
八回、先頭の三森を四球⇒佐藤を空三振⇒谷川原を中飛⇒リチャードを空三振。
非常に投げにくそうなマウンドで、先頭の三森を四球で出してしまうが、そこからはしっかりと修正して後続を討ち取った。
ストレートの球威、スライダーのキレ、どちらも十分に一軍レベルでも通用すると思う。
【福岡ソフトバンクホークス先発オーダー】
1番(二)三森
2番(左)佐藤直
3番(中)牧原大
4番(一)リチャード
5番(右)真砂
6番(指)中谷
7番(三)井上
8番(遊)髙田
9番(捕)海野
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【スコア】
巨 人 000 002 000 2
ソフバン 020 001 30X 6
<ソフP>石川(1~4)田浦(5)杉山(6~7)笠谷(8)甲斐野(9)
<巨人P>山口(1~3)堀岡(4)山田(5~6回2/3)谷岡(6回3/3)大江(7)鍬原(8)
【野手総評】
初回、先発石川はやや制球に苦しんでいたが、巨人打線がボール球に手を出して助けてしまった印象が強い(吉川、坂本)
二回、荒れ球の石川に対して巨人打線は狙い球が絞り切れていない。
三回、甘いボールが多い石川に対して巨人打線は相変わらず打ち損じが多い。
四回、二死二三塁のチャンスを作るが、続く松原はバッティングカウントの甘いストレートをファールにした時点で勝負あり。
五回、二番手の左腕田浦に対しては、丸と吉川がそれなりに対応していたがヒットにはならず。
六回、三番手の杉山の制球難でチャンスを作り、中田と松原のタイムリーで同点に追いつく。
七回、再び杉山の制球難でチャンスを作るが、石川・増田陸がストレートに力負け。
八回、四番手の左腕笠原のストレートに力負け。
九回、五番手甲斐野に対して二死一二塁のチャンスを作るが、最後は石川が三振に討ち取られてゲームセット。
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<低評価>
岡田悠希、石川慎吾
岡田はストレート系に差し込まれているので、変化球についていけていない。
石川は同じことを何度も書く事になるので割愛する。
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<高評価>
特になし
【投手総評】
<低評価>
巨人の公式戦が殆ど行われない地方球場の土のグランドで、しかも強風という最悪の条件の中での投球なので、個人的にはここで結果が悪かった投手についてはもう一回チャンスを与えて上げたい。
特に大江は気の毒だった。
山田龍聖に関しては前段で書いたように、ここまでの実戦登板を見ると、殆ど変化球でカウントを稼げていないので課題は明確になった。
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<高評価>
鍬原拓也
先頭打者への四球はマイナスポイントだが、そこもあれだけの悪条件ならと理解出来る範疇。
以前ならこれで一気に崩れていたが、投球を重ねる毎にキッチリと修正され、徐々に制球が良くなり、ボールのキレも増していった。
審判の厳しい判定にも動揺せずにリチャードから三振を奪った投球も高く評価したい。
以上 敬称略
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