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阪神タイガースvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート 2022.3.13

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阪神タイガースvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート 2022.3.13

【ジャイアンツオーダー/攻撃経過/野手短評】
1番(右)立岡宗一郎
➀カウント1-2から内角低めのカーブを空三振、一死。
➂初球の真ん中低めのカーブを合わせえただけの中飛、チェンジ。
➅カウント0-1から捕犠打、一死二三塁。
➇初球の外角低めのストレートに合わせて左適安(得点1)、一死一二塁。
<短評>
第二打席の凡打は最悪だった。
初球のカーブを狙っていた訳ではないのに、やや甘く入ったから手を出したというバッティングではキツイ。
「二死一塁の状況で、どんなボールを狙い、どういうアプローチで打席に立つか?」
もう彼もベテランの域に入っているので、もっとバッティングアプローチを大事にして欲しい。
一方で、第四打席も同じ初球打ちだったが「こちらはしっかり狙い球を絞って、どういうスイングをしてヒットゾーンに運ぶか?」を頭に入れて打席に立っていた。
こういうバッティングアプローチを続けていけば、彼には技術があるのでもっと良い結果を残せると思う。
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2番(遊)坂本勇人
➀カウント2-1から外角スライダーを捉えるが中飛、二死。
➃カウント1-2から真ん中ストレートを捉えて左安、無死一塁。
➅カウント0-2から真ん中カットボールを捉えて右犠飛(得点1)、二死三塁。
<短評>
日を追う毎に調子を上げている。
第三打席の犠牲フライは中身のある(レベルの高いバッティングアプローチ)バッティングだった。
⇒⇒(遊)中山礼都
➇カウント1-1から外角スライダーにやや泳いで三邪飛、二死一二塁。
<短評>
変則左腕を打ち返すにはもっと経験が必要。
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3番(中)丸佳浩
➀カウント2-2から内角ストレートを上手く捉えるが遊直、チェンジ。
➃カウント2-2から真ん中低めのツーシームを合わせただけの遊ゴロ、6-4-3の併殺。二死
➅カウント1-2から外角低めのツーシームを引っかけて二ゴロ、チェンジ。
➇フルカウントから内角ストレートにやや差し込まれて中飛、チェンジ。
<短評>
ヒットこそ出なかったが、最終打席は非常に中身のあるバッティングだった。
変則左腕に対して右肩の開きをギリギリまで我慢して、レフト方向に強い打球を飛ばす意図を感じた。
最後は相手のストレートがたまたま内角寄りに来て差し込まれたが、少しでも甘くなったら長打必至のスイングをしていた。
⇒⇒(捕)喜多隆介
打席機会無し
<短評>
最後の2イニングを無難にリードする。



4番(三)岡本和真
➁カウント1-1から外角スライダーをバットの先で投ゴロ、一死。
➃初球の外角低めのカーブを引っかけて三ゴロ、チェンジ。
➆カウント1-2からワンバウンドのフォークを空三振、一死。
<短評>
この試合はタイミングが合っていなかったので、打ちそうな雰囲気を感じなかった。
相手投手も彼には失投が殆ど無かったし、彼自身からは「遠征疲れ」を感じた。
⇒⇒(左)若林晃弘
➈フルカウントから内角低めのストレートを見三振、一死。
<短評>
カウント2-1からの低めの落ちるボールを見極められなかった。
これでこの打席の勝負付けが終わった印象。
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5番(指)中田翔
➁フルカウントから内角低めのツーシームを空三振、二死。
➄初球の外角ストレートを引っかけて遊ゴロ、一死。
➆カウント0-1から真ん中ストレートにやや差し込まれて中飛、二死。
➈カウント1-0から外角ストレートを捉えて中安、一死一塁。
<短評>
最終打席で及川のキレのあるストレートを綺麗に弾き返した。
去年の状態のままなら間違いなくファールにしていたボールだったが、それを一発で仕留める辺りに「凄み」を感じる。
⇒⇒代走(指)石川慎吾
打席機会無し
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6番(左)ウィーラー
➁フルカウントから真ん中高めのストレートに差し込まれて一飛、チェンジ。
➄カウント2-1から外角ストレートを引っかけて遊ゴロ、二死。
➆カウント2-2から真ん中ストレートに差し込まれて中飛、チェンジ。
<短評>
スイングに鋭さを感じなかった。
やや疲れがあるのかもしれない。
⇒⇒(三)増田陸
➈カウント2-0から真ん中ストレートを捉えて左飛、二死一塁。
<短評>
バッティングカウントから好球必打で及川のストレートを捉えたが、野手の正面に飛んでしまった。



7番(捕)大城卓三
➂フルカウントから真ん中低めのストレートを捉えて左安、無死一塁。
➄カウント2-2から外角フォークを空三振、チェンジ。
➇フルカウントから外角高めにストレートが外れて四球、無死一塁。
<短評>
彼もウィーラーと同様にやや疲れを感じるスイングではあったが、それでも1安打1四球という結果を残した点は評価したい。
下半身が使えているからバッティングが淡白にならずに二枚腰で行ける。
一方で、キャッチャーとしてはいくらオープン戦とはいえ、同じ打者に三本のヒットはいただけない。
勿論、投手が失投したことことが大きいが、配球的にはもう少し工夫できた筈である。
⇒⇒代走(中) 増田大輝
➈カウント0-2から内角カットボールに詰まって三ゴロ、チェンジ。
<短評>
打席の機会が少ないので何とかしたかったが。。。。
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8番(二)吉川尚輝
➂カウント2-0から真ん中ストレートにやや差し込まれて左飛、一死一塁。
➅カウント1-2から内角高めのストレートに詰まるが遊安、無死一塁。
➇カウント0-1から外角ストレートを合わせただけの左飛、一死一塁。
<短評>
第一、第三打席は同じような状況での打席だったが、簡単にレフトフライで終わってしまった。
両打席ともにカウントが追い込まれた訳ではないので、この結果ではキツイ。
バッティングアプローチ的には全く評価できない。
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9番(一)秋広優人
➂カウント2-2からから外角低めのツーシームを空三振、二死一塁。
➇カウント0-1から外角ツーシームに逆らわずに遊安、無死一二塁。
<短評>
外角寄りのストレート系には素直にバットが出てくるが、変化球で少しでも抜かれると甘いボールでも簡単に見送ってしまっている。
又、あらかじめ打球方向を決めて打席に立つケースが彼の場合は多いが、今からそういうバッティングを覚えるのは良くない。
もっとセンター方向や右中間方向に強い打球を飛ばす意識で打席に立ち、そういうなかで結果に結びつけるような技術を身に付けないと一軍で活躍することは難しい。
第二打席の内野安打は彼の今後を考えると決してプラスにはならない。
⇒⇒代打(一) 北村拓己
➇カウント0-1から死球、一死一二塁。
<短評>
バッティングでアピールした彼にとってはまさに「痛い死球」だった。



【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆赤星優志
ストレート系の平均球速は150キロ弱
変化球はツーシーム、カットボール、スライダー、カーブ、フォーク
<雑感>
初回、先頭の近本を投ゴロ⇒糸原を二ゴロ⇒マルテを二飛。
糸原にはストレートで押し込んでファールを打たせ、最後は抜いたボールでゴロアウトを奪い、マルテには内角高めにストレートをキッチリ投げ切って詰まらせた。
二回、先頭の佐藤を中飛⇒大山は右線二⇒ロハスを空三振⇒前川を空三振。
大山にはショート回転して甘くなったストレートを打たれたが、左打者の膝元へのスライダー系の出し入れは上々だった。
ここまでは非常に安定感のある内容。
三回、梅野を三ゴロ⇒小幡は中安⇒二盗、近本を見三振⇒糸原を左飛。
一死二塁のピンチを背負っても落ち着いたマウンド捌きで、二廻り目となる上位打線の二人を討ち取った。
特に左打者の外角低めに決まっていた150キロ弱のストレートは抜群だった。
四回、マルテを二直⇒佐藤を一ゴロ⇒大山は中安⇒ロハスを一ゴロ。
ややカーブ・スライダー系が抜けて甘くなっていたが、大怪我には繋がらなかった。
五回、前川を左飛⇒梅野を中飛⇒小幡は遊安⇒近本を一ゴロ。
二死から小幡に内野安打を打たれたが、近本を危なげなく討ち取る。
甲子園のマウンドが合うようで素晴らしい投球で5イニングをしっかり投げ切った。
特にストレートで打者を押し込んでいけたので、少々変化球が甘くなっても打者を討ち取れていた。
それでも本番では抜けたカーブやスライダーはなかなか打ち損じてくれないので、そこは今後精度をあげていきたい。
とりあえずナイスピッチング!!
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☆高梨雄平
ストレート系の平均球速は140キロ強
変化球はスライダー、ツーシーム
<雑感>
六回、熊谷を一ゴロ⇒マルテは二直⇒佐藤を遊ゴロ。
非常に慎重な投球で打者三人を抑える。
ツーシーム(シンカー)のキレはあまり感じないので、対右打者には怖さを残しているものの、ストレートはまずまず威力を感じた。



☆戸田懐生
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はカットボール、フォーク
<雑感>
七回、先頭の大山を遊飛⇒ロハスは四球⇒前川は右安⇒梅野を左飛⇒小幡は左中適二(失点2)⇒近本は二直。
全体的に制球がイマイチで、特に変化球の精度が悪い。
150キロを超えるストレートをバンバン投げる投手ではないので、もっと切れある変化球を低めに集められないと通用しない。
特に勝負球で使いたいフォークは空振りを奪える質ではない。
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☆畠世周
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はカットボール、フォーク、スライダー
<雑感>
八回、島田を三飛⇒小野寺を中飛⇒佐藤を二ゴロ。
キレのあるストレートとスライダー系は良かった。
一方で、相変わらずフォークを投げる時に腕の振りが「ヌルくなる」ので、ここは本番に向けて修正して欲しい。
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☆直江大輔
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はカットボール、フォーク
<雑感>
九回、大山を中飛⇒糸井を空三振⇒前川は中安⇒長坂を遊ゴロ。
いきなり大山には3ボールになってしまうが、相手の打ち損じに助けられる。
相変わらず「立ち上がり」というか先頭打者への入り方に課題があるが、今日のように低めにフォークを集められるとそう簡単には打たれない。



【阪神タイガース先発オーダー】
1番(中)近本
2番(二)糸原
3番(一)マルテ
4番(右)佐藤
5番(三)大山
6番(指)ロハス
7番(左)前川
8番(捕)梅野
9番(遊)小幡
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【スコア】
巨人 000 001 010 2
阪神 000 000 200 2
<阪神P>小川(1~4)石井(5)ガンケル(6)湯浅(7)岩田(8)及川(9)
<巨人P>赤星(1~5)高梨(6)戸田(7)畠(8)直江(9)



【野手総評】
初回、先発小川の緩急を使った投球に対して、坂本と丸はそれなりに対応していた。
二回、狙い球を絞り切れずに三者凡退。
三回、先頭の大城がヒットを放つが後続でチャンスを拡げられず無得点。
四回、先頭の坂本がヒットで出塁するが、丸の併殺打でチャンスを潰してしまう。
五回、二番手石井のストレートを捉えきれずに三者凡退。
六回、三番手のガンケルに対して2本のヒットと犠打で一死二三塁のチャンスを作り、坂本がキッチリと犠牲フライを放つ。
更に丸にもタイムリーを期待したが凡打で終わる。
七回、四番手の湯浅のストレートに各打者が差し込まれていた。
八回、五番手の変則左腕・岩田の制球難でチャンスを貰い、立岡がタイムリーを放って同点に追いつく。
更なるチャンスはモノに出来ずに同点止まり。
九回、六番手の及川に対してチャンスを作れず三者凡退。
——————————
<低評価>
吉川尚輝
一塁に走者を置いた状況で、アッサリとレフト方向に打ち上げてしまうとなかなか評価は上がらない。
一方で、スタメンで出場した選手に共通している点は、ストレートに球威があり、緩急を上手く使うタイプの投手に上手く対応出来ていないこと。
ここはチームとして何とかして欲しい。
——————————
<高評価>
特になし
バッティングが上昇傾向にあるのは坂本勇人。



【投手総評】
<低評価>
戸田懐生
スライダー系の曲がりが早く、フォークもまだまだキレが無いので、今のままでは一軍では厳しい。
それでも梅野に対して内角高めのストレートを投げ切って討ち取ったように、メンタルの強さは十分にあるので、前述の課題をクリアすれば一気に化ける可能性は感じる。
——————————
<高評価>
赤星優志
前段で指摘した通り、スライダー系とストレートの抜け球が結構あるので、今日の内容のまま本番で再戦したらやられる可能性は高い。
それでも常時150キロ弱のストレートで打者を押し込む投球が出来ていたのは自信に繋がったと思う。
今後、抜け球を減らしてフォークの精度がもっと上がってくれば、先発ローテに入って二桁勝利も視野に入るだけの可能性を感じる投球だった。
筆者の現段階での評価は赤星>山崎である。

以上 敬称略
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