読売ジャイアンツ2022開幕直前戦力分析
★投手★
☆開幕直前投手力分析
開幕戦の一軍登録された投手(13名)
【先発】
菅野智之、山崎伊織、赤星優志、戸郷翔征
【リリーフ】
※ロングリリーフ兼任
髙橋優貴、直江大輔、戸田懐生
※ショートリリーフ
右 デラロサ、畠世周、鍬原拓也
左 高梨雄平、今村信貴
※抑え
大勢
開幕時の投手陣序列(故障者は除く、今年のキャンプ・オープン戦を通して一軍メンバー入りしたことがある支配下登録の投手)
※先発候補
菅野智之>メルセデス>戸郷翔征>赤星優志>堀田賢慎>山崎伊織>髙橋優貴>山口俊>直江大輔>今村信貴>戸田懐生>桜井俊貴>山田龍聖
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※中継ぎ候補(右)
デラロサ>畠世周>鍬原拓也>直江大輔>戸田懐生>桜井俊貴>平内龍太
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※中継ぎ候補(左)
高梨雄平>今村信貴>髙橋優貴>高木京介>大江竜聖>山田龍聖>山本一輝
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※抑え候補
大勢>ビエイラ>デラロサ>畠世周
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上記の中で、現在は調子を落としているが、一軍で既に実績を積んでいる山口俊、髙橋優貴、今村信貴、大江竜聖、桜井俊貴、高木京介は状態次第で序列は上がってくる。
特に山口俊と髙橋優貴については状態次第では早々に先発ローテに復帰する可能性が高い。
☆今後の見通し
故障で出遅れていた鍵谷陽平は既に二軍で投げているので復帰時期の見通しは立っているかもしれないが、中川皓太の復帰時期は非常に読みづらい。
仮に長引いてシーズン後半以降なら現有戦力の更なる「踏ん張り」が求められる。
特に同じ左腕の今村信貴が中川が担っていた「終盤の一角」を任せられるようになると大きい。
それが叶わなかった場合は、左打者キラーの高梨の使いどころが難しくなる。
個人的に終盤の1イニングを任せるには球威不足は否めないと思っているので、基本的には左専用での起用を望んでいる。
筆者の構想では先発が6回終了で降板した場合は、7回をデラロサ、8回を鍬原+高梨(大江)、9回を大勢(ビエイラ)
先発が7回終了で降板した場合は、8回をデラロサ、9回を大勢という形が最もしっくりくる(8回の高梨投入は相手打線との兼ね合い次第)
そして色んな場面での経験を積んでいる畠と鍵谷をフリーハンドのカードとして持っておきたい(延長も視野)
新守護神となる大勢は必ずへばる時期が来るので、そこを上手くビエイラがカバー出来るとチーム力は大きく落ちない。
一方で先発については、新外国人のアンドリースとシューメーカーは二軍での登板の内容を見ながら、状態が上がってくれば早い段階で必ず一度は登板させると思う。
ここでどちらかにメドが立てば監督が予告しているように外国人枠を先発2・リリーフ1・野手2という構想がバチっと嵌ってくる(最有力なケースはメルセデス、アンドリース、デラロサ、ウィーラー、ポランコ)
★野手★
☆開幕直前野手分析
開幕時の各ポジションの序列(故障者は除く、今年のキャンプ・オープン戦を通して一軍メンバー入りしたことがある支配下登録の野手)
【捕手】
大城卓三>小林誠司>岸田行倫>山瀬慎之助>喜多隆介
大城を中心に小林を加えた二人体制を軸にして、今年は守備力に定評がある山瀬と打撃が売りの喜多にも第三捕手としての一軍登録が増えそう。
期待されていた岸田に関しては、キャンプ・オープン戦で全く結果を残せなかったので、現状では大城と小林を脅かす立場までには至らず、大城と小林に疲れが出てくる交流戦以降に巻き返しを図りたい。
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【一塁手】
中田翔>ウィーラー>中島宏之>北村拓己>廣岡大志>若林晃弘>増田陸>秋広優人
中田が不動なら間違いなくチーム力は去年よりもアップする。
逆に彼が不調に陥るとウィーラーが左翼で起用される場合は、中島の出番が増えるかもしれない。
【二塁手】
吉川尚輝>廣岡大志>若林晃弘>北村拓己>湯浅大>増田大輝>中山礼都
セカンド守備は球界トップレベルの吉川には打力アップが求められ、彼が順調に結果を残し、このポジションで120試合近くスタメンを張れると攻守両面でチーム力向上が見込める。
一方、強打の廣岡は守備の不安を帳消しにするような打撃を見せることが出来るか?
彼も「動ける選手」なので、彼の活躍はチームの得点力向上に繋がる。
そして彼らが総崩れした場合はユーティリティ性のある若林と北村が出番が増え、そして今年は若い湯浅や中山にもチャンスが巡ってくるだろう。
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【三塁手】
岡本和真>廣岡大志>若林晃弘>北村拓己>増田大輝>ウィーラー>増田陸>秋広優人
ここはチームの大黒柱であり若大将の岡本和真が不動。
こんなことは考えたくないが、仮に故障で不在になった場合は、ウィーラーのサード起用も視野に入るかもしれない。
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【遊撃手】
廣岡大志>若林晃弘>湯浅大>吉川尚輝>増田大輝>中山礼都>増田陸
ここもチームの精神的支柱である坂本勇人が不動だったが、今年は開幕から故障離脱することから、例年以上に中堅若手の台頭が望まれる。
現状では、ある程度の守備ボ不安に目を瞑れば廣岡が一番手となる。
そして、こちらもセカンドと同様に湯浅大、中山礼都にもチャンスが生まれるだろう。
【左翼手】
ウィーラー>松原聖弥>ウォーカー>立岡宗一郎>若林晃弘>石川慎吾>重信慎之介>増田大輝>湯浅大>岡田悠希>秋広優人
対左投手もしくは打撃優先ならウィーラー、対右投手もしくは守備優先なら松原聖弥が有力になるが、総合力を考えるとウィーラーの起用が増えてくるだろう。
本来なら今年のキャンプで松原が一気に伸びて、レフトのポジションをガッチリとキープするようになれば、チームにとっては最高の形だったが、その願いは叶わなかった。
新外国人のウォーカーについては恐らく、最初は複数回のチャンスを与えられると思うが、そこでよほど打撃で結果を残さないと、守備の不安はチームにとって大きなマイナスに働く可能性が高い。
報道では阿部と二岡がウォーカーのスローイングを「突貫工事」しているようだが、個人的には「ダイジョウブ博士が実在すれば魔改造を頼みたいレベル」なので、そう簡単には直らないと思うが。。。
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【中堅手】
丸佳浩>松原聖弥>立岡宗一郎>増田大輝>若林晃弘>重信慎之介>岡田悠希>秋広優人
今年も丸に頼らざるをえないだろう。
若手の岡田、秋広ではまだまだ厳しいので、彼の逆襲に期待したい。
もしくは両翼の外国人が結果を残してポジションを固めれば、松原が丸の調子次第では今年はこのポジションでの出場が増えるかもしれない。
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【右翼手】
ポランコ>松原聖弥>立岡宗一郎>若林晃弘>岡田悠希>石川慎吾>重信慎之介
チームの得点力を上げるにはポランコの活躍が欠かせない。
オープン戦を見る限り、彼は近年の外国人野手の中では盗塁云々は別にして「動ける選手」なので、彼が定着出来ればチーム力は想像以上に底上げされるかもしれない。
しかし、彼が故障その他で「去年の二の舞」になったらかなり拙い。
松原聖弥がこの機に乗じて大ブレイクすれば問題ないが、残念ながらその可能性は限りなく低い。
今キャンプ・オープン戦の中堅若手の伸び悩みを見れば、今年はポランコに頼らざるをえないし、立岡以下がスタメンを張る展開はチームの危機を表すことになる。
☆今後の見通し
故障組の中では坂本勇人の復帰が待ち遠しい。
しかし、左脇腹は過去にも痛めているので、癖になりつつある現状はかなり拙い。
ここは見切り発車ではなく、腰を据えて治療する必要がある。
腰の手術明けの梶谷隆幸は、コロナ感染もあって今後の見通しが立っていない。
恐らく気温が暖かくなってから体が自由に動くと思うので、本格復帰は梅雨明け以降を見込んでいる。
個人的には勝負の8月決戦で彼の力が必要になると考えている。
同じく外野手の八百板も、故障が癒えれば今年は出場機会が増えそう。
今キャンプ・オープン戦ではまずまず結果を残していたので、首脳陣の印象もそこまで悪くないと思う。
二軍では無双しているシュアなバッティングと外野ならどこでも平均点以上の守備力があるので、故障その他でポッカリと空いたポジションを穴埋めできる存在と言える。
「2022ペナントレース展望」
既にtwitterで公開してい2022プロ野球の順位予想は以下の通り
セリーグ
1DeNA、2巨人、3阪神、4中日、5ヤクルト、6広島
パリーグ
1ロッテ、2オリックス、3楽天、4ソフトバンク、5西武、6日本ハム
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ここではセリーグに焦点を絞っていく。
まず、上記の予想は3月16日に公開したので、その後に発生した故障者については考慮に入っていない。
しかし、筆者はそれでもこの予想を変えるつもりはない。
まず、1位予想のDeNAは投打で故障者が続出しているが、何とか交流戦前までを片手の借金で凌げれば、そこから一気に巻き返すことは十分に可能と見ている。
まず攻撃面については、以前のラミレス体制の長打頼みの打線からの脱却の見込みが立ち、若くて動ける選手がスタメンや控えに増えてきたので、元々リーグ屈指の破壊力ある打線にプラスアルファの要素が加わり得点力向上が期待出来る。
投手力も年々力をつけて来ており、先発陣は潜在能力の高い投手達が経験を積んで今年は一気に開花する気配を感じるし、リリーフも去年は不調だった山﨑と三嶋が今年は状態が良く、鉄腕エスコバーは今年もそれなりに結果を残しそう。
確かにエースの今永、主軸のオースティンとソト、ブレイクを期待された若手の森などの離脱は痛いが、今年も抜きんでているチームはないので、去年のヤクルトのように前半戦を我慢出来ればチャンスは十分にある。
2位予想の巨人は、今年はどう考えても投打で新外国人頼みのチーム編成を強いられている。
それでも投手陣は若手の台頭が著しく確実に底上げされているが、エースの菅野とイニングイーター役を期待されていた山口に年齢的な陰りを感じるので、以前のような投球は期待出来ない。
去年ブレイクしたビエイラがイマイチで中川も故障で出遅れているので、ドラ1ルーキー大勢の加入もそこまで明確なプラス要素にはなっていない。
新戦力のプラス分で優勝ラインに届くかどうかは微妙な情勢。
打撃の方は新戦力による底上げは皆無で、中田の復調気配は明るい材料だが、中堅若手の伸び悩みは解消されないまま本番を迎える事になる。
やはり、こちらも新外国人の打棒に頼らざるをえない現状では厳しい評価をせざるをえない。
筆者の予想ポリシーとして、新外国人に頼るチームを優勝予想しないので、忖度せずに考えれば2位という結論に至った。
3位予想の阪神は、どう考えてもスアレスの穴は大きく、こちらも新外国人のケラーに見込みが立たないと投手陣全体にしわ寄せがくる。
それを打線で補いたいところだが、顔ぶれを見る限り、成績を大きく伸ばす可能性を感じるのは佐藤だけで、筆者の見立てでは去年以上の得点力向上は望めないだろう。
4位予想の中日は強力投手陣を打線がどこまで援護できるのか?
本当に強くなるのは石川、鵜飼、ブライトの若い長距離砲が台頭した時だろう。
5位予想のヤクルトは去年の疲れが心配される。
オープン戦を見ると満身創痍の山田の体調が特に心配される。
青木の年齢的な衰えもかなり感じるようになってきたので、彼に変わる新戦力もそろそろ台頭して欲しい。
勿論、村上がこのチームの中心打者だが、彼ら二人の活躍無くしては村上の打棒から生まれる得点は半減することになる。
投手陣も優勝チーム特有の「翌年の疲れ」が心配される。
最下位予想の広島は、やはり鈴木誠也の穴がどう考えても大きい。
そして去年大車輪だった栗林の「二年目のジンクス」がどうしても気になる。
この場合のジンクスは実力のことを指しているのではなく、蓄積疲労を心配してのこと。
以上 敬称略
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