読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 2回戦レポート 2022.3.26
【スコア】
中日 010 020 020 5
巨人 010 100 05X 7
勝利投手 畠 (1勝0敗0S)
敗戦投手 福 (0勝1敗0S)
セーブ 大勢 (0勝0敗2S)
本塁打 勝野 1号(5回表2ラン)
【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 4打数0安打
・評価1点
第一打席の粘り以外は評価すべきポイントは皆無だった、
一番打者として出塁ゼロは拙い。
・バッティングの状態は平行線
第二打席以外は安易に合わせに行くようなバッティングが多かった。
コースに逆らわないバッティングなら問題ないが、引っ張るべきボールまでも逆方向に流してしまっている。
こういうバッティングが多くなると彼の場合は不調の入り口と言えるので心配だ。
早急の修正が必要だと思う。
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☆廣岡大志 5打数0安打
・評価1点
二番打者として全く仕事が出来ていなかった。
併殺打は結果論なので仕方がないが、二度の三振はいただけない。
・バッティングの状態は平行線
左肩で壁を作れず、体が早く開いてしまっていた。
こちらも早急な修正が必要だと思う。
☆ポランコ 3打数0安打1四球(得点1)
・評価2点
第四打席の四球は相手から貰ったとはいえ、これが大逆転劇に繋がった。
他の打席は甘いボールをミスショットしてしまっていた。
・バッティングの状態は平行線
第四打席以外、相手バッテリーは彼の懐を積極的に突いてきていた。
手を出したボールはそれほど厳しいコースではなかったが、捉えきれていなかった。
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☆岡本和真 4打数2安打(得点1、失策1)
・評価3点
第四打席のヒットは大逆転の導火線となった。
一方で守備では二回に送球ミスを犯し、それが失点に絡んでしまった。
・バッティングの状態は好調
相変わらず上半身に力みを感じず、コースに逆らわずに自然とバットが出ている。
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☆中田翔 3打数2安打1四球1打点(得点2)
・評価4点
二本の二塁打はいずれも得点に絡み、特に第四打席のそれは味方の士気を爆上げした貴重な一打だった。
・バッティングの状態は好調
中日バッテリーは彼の内角を突いていたが、そのボールをキッチリと跳ね返していた。
バットの体に牧るくようなスイングで非常に良い状態。
次戦での「今季第一号HR」が期待出来る。
☆丸佳浩 4打数2安打1打点
・評価4点
地味ではあるが打線の繋ぎ役として大活躍だった。
第一、第二打席のヒットはいずれもその後の得点に絡み、何よりも第四打席の一ゴロはチームにとって非常に大きな仕事だった。
この場面は無死二三塁という状況で、相手の守備陣形は「1点はOK」だったので、巨人ベンチとしては何とか1点取って一死三塁という形にしたかったと思う。
中日ベンチもそれを阻止しようと変則左腕の福を投入して「三振」を奪いにきていた。
そして相手の思惑通り、丸はスライダーに全くタイミングが合わずに簡単に追い込まれてしまうが、最後は何とかバットの先の当てて一ゴロを放ち「難しいミッション」をやり遂げた。
この一ゴロで巨人ベンチは少なくとも同点までの道筋はハッキリと見えたと思う。
・バッティングの状態は好調
不調時のバッティングだったら、第四打席は三振で終わっていた。
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☆ウィーラー 2打数1安打1四球
・評価3点
チャンスの場面で迎えた第二打席は最低限でも走者を進めようとするバッティングアプローチだったが、それが裏目に出てしまっていた。
それでも他の打席を見ても分かるように、何とかしようとする姿勢は常に感じる。
・バッティングの状態は平行線
やや体が前に出されて手打ち状態になっている。
第二打席の二飛は決して難しいボールではなかったが、体が少し前に出ていた分だけバットの先で捉えてしまった。
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☆大城卓三 3打数1安打1犠打1打点(失策1)
・評価3点
全体的に消極的なバッティングが多かったが、二度目のチャンス(第二打席)では何とかタイムリーを放った。
第四打席の犠打もそれが若林の決勝打に繋がったので良い仕事をした。
一方で捕手としては八回に打撃妨害を犯し、無失点で終わっていた筈のイニングを「悪夢のイニング」に変えてしまった。
・バッティングの状態は不調
なかなかバットが出てこない現状は決して良いとは言えない。
オープン戦終盤はやや調子を落としていた状態で、そこから開幕までの最終調整期間でどこまで調子を上げてくれるか期待したが、ここまでは良くなる兆候は感じない。
☆中島宏之 1打数1安打1打点
・評価3点
一死三塁、相手の内野守備陣形が前進守備という状況で、積極的にスイングを仕掛けていった。
この場面、ややもすれば「押っ付けようとするバッティング」をしがちだが、ベテランらしく相手の狙いを的確に読み切り、最後まで入ってくる内角ストレート系に狙いを絞ってコンパクトに振る抜いた。
・バッティングの状態は上昇中
オープン戦終盤から明らかにバッティングの状態が上がっていた。
それまではなかなか速いストレートに対応出来ず、上体が力んで右肩が出てくるのが早く、ドアスイング気味になっていたが、流石ベテランということで開幕に合わせてインサイドアウトのスイングにキッチリと仕上げてきた。
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☆若林晃弘 1打数1安打1打点
・評価4点
大仕事をやってのけた。
個人的に8回は同点で終わると思っていたので、まさかまさかの「右林」だった。
今年はオープン戦でも「右林」は結果を残していたので期待度は上がっている。
・バッティングの状態は??
この打席だけでは判断できない。
やや泳がされて体が前に出されたが、バットのヘッドが残っていたので、打球が思いのほか伸びた。
極端な前進守備だったので野手の頭を越えたが、定位置ならギリギリ捕球されていた可能性が高い。
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☆ウォーカー 1打数1安打1打点
・評価3点
試合終盤は荒れた展開になっていたので、こういう時は1点でも多くリードしておきたかった。
そういう意味では彼のタイムリーは大勢にとっては非常に大きな1点だった。
・バッティングの状態は??
この打席だけでは判断できない。
ボールの待ち方を見ていると、スライダー系に大ヤマを張っていた可能性がある。
【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★山崎伊織 6回、被安打4奪三振2与四死球2失点3(自責点2、被本塁打1)
評価3点
オープン戦の最終登板と比べるとストレートに勢いを感じた。
そのボールがあるからこそ、変化球が活きてくるし、打ち損じも多くなる。
一方で、相変わらず全体的にボールが浮き気味で、常に長打を浴びそうな気配を感じてしまう。
勝野に浴びた逆転弾はその典型的な例となってしまった。
まあ、それでもプロ初登板で6回を投げ切ったことは今後に向けて自信に繋がったと思う。
彼に対しては応援する側も「配慮」が必要なのかもしれない。
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★鍬原拓也 1回、被安打1失点0
評価3点
久しぶりの一軍公式戦マウンドで相当力んでいた。
全体的にボールが抜け気味ではあったが、何とか勢いで抑えきった印象。
個人的には彼は今季の巨人リリーフ陣の鍵を握っていると見ている。
これで次回からは平常心でマウンドに立てる筈なので、安定感のある投球を期待したい。
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★髙橋優貴 2/3回、被安打0与四球2失点2(自責点2)
評価0点
恐らく、トミージョン明けの山崎に配慮して、次週は彼を先発させる思惑が有っての起用だったと思うが、それを白紙にせざるをえない内容となってしまった。
大城の打撃妨害が無ければ無失点で終えた事にはなるが、あれだけボール先行で、簡単に四球を与えてしまうようではチームの士気にかかわってくる。
残念ながら厳しい評価をせざるを得ない。
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★畠世周 1/3回、被安打0与四球2
評価0点
二死満塁、しかも打撃妨害直後で試合の流れ的にも難しい局面での登板は、非常に気の毒ではあったが、連続押し出しは髙橋と同様に味方の士気を大きく下げてしまった。
大城のストレート要求に対して首を振って自らカットボールを選択し、それが悉くボールになってカウントを悪くしてしまっていた。
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★大勢 1回、被安打0奪三振2失点0
評価4点
プロ初登板は力みまくっていたが、今回は抑え気味の投球だった。
いつもならストレートは150キロ中盤を連発するが、この試合では最速153キロ。
それでもキレと球威は十分に感じるストレートだった。
今回もスライダーは投じなかったが、フォークは打者が手を出しそうなところから落ちていたので有効に機能していた。
この投球が続けられれば当分の間は守護神の座は不動となる。
【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価3点
前段で触れたように、荒れた展開のゲームでは、チャンスの場面では1点でも多く奪うことが鉄則。
そういう観点では吉川の代打ウォーカーのダメ押し点は非常に大きかった。
あの場面、監督によっては守備力が高い吉川をそのまま打席に立たせ、9回表の守備に備えるという選択を取ることも十分にあり得たが、原辰徳は「もう1点貪欲に奪う}ことを選択し、しかもNPB初打席となったウォーカーの初ヒットは、次戦以降に向けても明るい材料となった。
賛否両論ある采配だが、原辰徳の勝負勘が冴えた場面だった。
以上 敬称略
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