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東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 1回戦レポート 2022.3.29

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東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 1回戦レポート 2022.3.29

【スコア】
巨  人 000 104 000 5
ヤクルト 100 000 110 3
勝利投手 戸郷 (1勝0敗0S)
敗戦投手 坂本 (0勝1敗0S)
セーブ   大勢 (0勝0敗3S)
本塁打
岡本和 2号(4回表ソロ)

【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 3打数0安打1四球(得点1)
・評価2点
第一打席の初球アウトは、外角低めのボールを合わせに行ってしまった。
決して引っ張れるボールではなかったので、初球から手を出すべきボールには思えなかった。
第三打席の四球は相手の制球難があってのことだが、彼自身もしっかりとボールを見極めていた。
・バッティングの状態は平行線
第四打席は相手の投球が完璧でノーチャンスだったが、前述の第一打席はともかく、第二打席は甘いボールを仕留めきれていなかった。
バットスイング自体には問題点はないが、もう少し打席に立つ前に狙い球を絞ってから打席に立って欲しい。



☆坂本勇人 3打数0安打1四球
・評価3点
打撃で結果は残せなかったが、守備の方で地味ながらも好プレーで貢献していた。
まず5回裏の先頭オスナが右線に落ちたヒットで二塁進塁を狙った際に、絶妙の位置で捕球してオーバーランした打者走者をアウトにした。
そして、同じく5回裏の一死二塁の場面で、代打川端の強烈な遊ゴロを、打球に対して喧嘩せずに完璧な間合いで処理した。
どちらも決して派手なプレーではないが、内野手経験のある筆者にとっては「唸るプレー」だった。
・バッティングの状態は平行線
奥川との二打席は全くタイミングが合っていなかったので、やや調子を狂わされた可能性がある。
明日の第一打席の内容が非常に大事になる。
———————————
☆ポランコ 2打数0安打
・評価0点
二打席とも内容が悪く、第三打席は無死一二塁の状況(送りバントをさせたい)で代打廣岡を送られてしまう。
・バッティングの状態は下降気味
第一打席は内角高めのストレート3球でい込まれてしまい、最後は外角低めのフォークを振らされてしまった。
第二打席は1球内角高めのストレートを見せられた後に、ド真ん中の甘いストレートを完全に打ち損じてしまった。
ちょっと拙い状況になりつつあるので、ここは踏ん張りどころではある。
第二戦は石川が予告先発だが、もしかしたら今は左投手の方が良い結果を生む可能性がある。
石川は必ず内角ショートを見せ球で使ってくるので、それとはケンカせずに外甘のボールを素直に左中間方向に弾き返すイメージで打席に立って欲しい。
逆に緩いボールに過剰に反応して引っ張る意識が強くなると相手の思うつぼになる。



☆岡本和真 4打数1安打1打点(得点1、本塁打1)
・評価3点
同点本塁打は流石の一言。
決して甘いボールとは言えなかったし、奥川から得点を奪えそうな雰囲気が全くしない状況で、それを見事に覆す同点弾だった。
一方で6回の無死満塁の場面での三振は残念だった。
相手の坂本に対して何故がタイミングが合っていなかった。
・バッティングの状態は好調
前述の第三打席の三振は、ちょっと気になる内容だったので、その次の打席に注目したが、第四打席の内容は悪くなかった。
引く続き好調と見ている。
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☆中田翔 3打数1安打1打点1四球(得点1)
・評価4点
バッティングについては第一打席でテキサスヒットを放ったが、他の打席は結果が良くなかった。
一方で守備では大きく勝利に貢献した。
8回一死満塁の状況で、ファースト横の強い打球を見事なダイビングキャッチで1アウトを奪ったプレーは「2打点」と同等の価値がある。
・バッティングの状態は平行線。
第三打席の一死満塁での遊ゴロは最悪のバッティング内容と言っても良い。
結果は相手のミスで勝ち越しに成功したが、バッティングの中身は終始力んでしまって上体でボールを追っかけてしまっていた。
彼も次戦の第一打席の内容次第では下降線にはいるかもしれない。



☆丸佳浩 4打数0安打(得点1)
・評価1点
走者を置いた状況が二打席あったが、いずれも凡退してしまった。
特に第三打席は満塁の場面だっただけに何とかしたかった。
・バッティングの状態は好調。
紙一重と言える内容が多く、凡打の仕方も悪くない。
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☆松原聖弥 4打数1安打3打点
・評価4点
二死満塁での走者一掃の三塁打はこれ以上ない大殊勲打ではあるが、5点満点を逃した理由は他の打席にあり。
凡打の内容があまりにも悪い。
優勝の鍵を握る選手だからこそ、厳しいジャッジをした。
・バッティングの状態は平行線
三塁打は外に目付を置いていたところに外甘の絶好球が来たので体が上手く反応してくれたが、二つの三振の内容を見ても分かるように、右肩の壁が壊れるのが早く、逆に左肩が早く出てしまっている。
つまり俗に言う体の開きが早い状態なので、ボールの見極めもかなり悪い状態。
但し、この殊勲打で明日からバッティングの状態がガラっと変わる可能性も十分にある。
個人的にはそこに期待したい。



☆大城卓三 3打数0安打1死球
・評価2点
バッティングでの評価点はあげられないが、キャッチャーとしては戸郷を上手くリードしていたと思う。
去年までは簡単に追い込んでも、無駄に感じるボールを要求するケースが少なくなかったが、この次第では相手に考えさせる時間を与えずに追い込んだら即勝負していた。
そしてピンチの場面になるとじっくりと相手の様子を見ながら配球していたので、上手く臨機応変に対応していた。
・バッティングの状態は下降線
まだまだ良くなる兆しを感じない。
相変わらず下半身が使えずにバットコントロールに頼ってしまっている。
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☆廣岡大志 1犠打
・評価1点
野選を誘った犠打を決めて、チームの勝利に貢献する。
・バッティングの状態は?
犠打だったのでスイングしていない。



【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★戸郷翔征 7回、被安打6奪三振10与四球2失点2(自責点2)
評価4点
初回、7回の失点はいずれも先頭打者に四球を与えたことが原因。
そこについては反省すべきだが、この日の投球は久しぶりに称賛に値する内容だった。
去年までは序盤からフォークに頼りまくる投球が見立っていたが、今回はなるべくストレートで押しつつ要所で上手くフォークを使っていたように感じた。
そういう投球だからこそ、7回を投げ切ることが出来たと思う。
リリーフ陣が苦しんでいる中で、彼が7回を投げ切ったことは非常に大きかった。
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★畠世周 2/3回、被安打2奪三振1与四球1失点1(自責点1
評価1点
先頭の青木を三振に討ち取って「これならいける」と誰もが思ったはずだが、続く山田にストレートを完璧に捉えられて一気に「弱気な畠」になってしまった。
この場面、まだ3点のリードがあったので、続く村上には絶対に「勝負」すべき状況だった筈だが、畠は完全に逃げてしまっていた。
本人からすれば勝負したつもりでも、第三者から見ればそうは感じなかった。
この後サンタナのヒットで満塁、長岡の一ゴロの間に1点を返された(中田の好守に助けられた)ところで交代を告げられてしまった。



★鍬原拓也 1/3回、被安打0失点0
評価3点
畠とは真逆の「強気」に感じる投球を見せてくれた。
今年のキャンプ中から、彼の投球の中で最も成長を感じた点は「右打者外角低めのストレートの制球力」で、良い時はまるで糸を引いたような球道でミットに収まる。
以前はこのボールがシュート回転気味の抜け球になり、痛打を浴びるケースが多々あったが完全に修正されている。
右打者からすれば150キロ弱のストレートを外角低めに決められたらファールにするのが精一杯。
この試合の最大の山場であったオスナとの対戦でも、外角低めを狙ったストレートを4球投げたが、ほぼ大城の要求通りに投げ切っていた。
あとは対左打者次第でセットアッパー役を担えるとは思うが、これについてはシンカーがスライダー系と比べてまだまだ精度が高くない(落ちるボールの精度が低い)ので、対右打者と同様の優位性はまだ感じない。
今後の課題になるだろう。
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★大勢 1回、被安打1奪三振2失点0
評価3点
ルーキーとはとても思えない堂々としたマウンド捌きはまさに鋼鉄のメンタル。
実際はかなり緊張しているだろうし、ヒヤヒヤしながら投球している部分もあるとは思うが、それを全く感じさせない。
投球については、とにかくストレートが強い!!
単純なスピードやキレ云々ではなく、打者のバットを押し込むような圧力を感じるストレートを投げるので相手にとっては厄介でしかない。
しかもストライクを取ることに窮しないので、歴代の巨人守護神の多くに見られた「四球癖」もここまではない。
今後更にステップアップする為には、スライダーとフォークの精度アップが必要だが、それも彼ならいずれ成し遂げると感じるのは私だけだろうか?
まあ、いずれ必ず疲れが出てくるので、そこでプロの壁にぶち当たることになるとは思うが、それまでは自分の投球を信じて突っ走って欲しい。



【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価4点
ポランコを二打席でベンチに退けた采配については賛否が分かれると思う(個人的には長期的な視点で見れば諸手をあげて賛成とは思っていない)
しかし、結果的に代打廣岡の犠牲バントが相手の野選を呼んで、それがビッグイニングに繋がったので、監督の勝負勘が冴えたとも言える。
ウィーラーを今季初めてベンチに置いて松原を起用したが、これも結果的に的中したことになる。
一方で投手継投についてはイマイチ感は否めない。
8回表を畠に任せたが、結果的にはこれが裏目に出て逆転のピンチを招いてしまった。
最後はオスナに対して同じ右投手の鍬原を投入したが、ここで彼を使うなら頭から投入しても良かった。
勿論、球種が豊富な畠の方が左打者を討ち取りやすいことは承知しているが。。。。
まあ、いずれも結果論ではあるが、この結果を受け今後は畠と鍬原の立ち位置は逆転するかもしれない。

以上 敬称略
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