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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 4回戦レポート 2022.4.19

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読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 4回戦レポート 2022.4.19

【スコア】
広島 000 000 010 1
巨人 001 020 00X 3
勝利投手 戸郷 (3勝1敗0S)
敗戦投手 九里 (1勝1敗0S)
セーブ  大勢 (1勝0敗10S)
本塁打  坂本 3号(3回裏ソロ)

2回表 カープ拙攻、走塁ミス、併殺
5回表、カープ走塁ミス
5回裏、カープ守備ミス2つ
6回表からフォークが浮き始めた
8回裏香月送りバント失敗中飛

【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 5打数0安打
・評価3点
本音を言えば「4点」以上でもおかしくないくらい守備での貢献が素晴らしかった。
4回表のジャンピングキャッチ、5回表のポランコの弱肩をカバーした中継プレー(カバーリング)、そして7回表のファースト横の小フライを咄嗟の判断で「ひとり併殺」にしたプレーは、この試合の最大のハイライトだった。
一方で、バッティングは5打数0安打だったので、残念ながらこの部分がマイナス評価となった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↗)
今試合終了時は(➡)
三度のチャンスの場面をいずれも凡打で終わってしまったが、どの打席もバッティングアプローチは間違っていない。
この部分においてはかなり成長している様子が伺える。
但し、この試合の各打席の内容を技術的な観点で振る返ると、やや右肩の壁が壊れるのが早く、上体だけでボールを捉えにいってしまっているケースが多かった。
これは調子を崩す予兆でもあるので、次戦の内容が非常に大事になる。



☆坂本勇人 4打数3安打1打点1四球(得点2、本塁打1)
・評価4点
難敵九里から放った貴重な先制弾と、追加点のキッカケとなったヒットは高評価となる。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(➡)
第一打席の四球が大きかった。
簡単に追い込まれた後に難しいボールをファールで逃れ、最後は粘り勝ちで四球を掴み取った過程で不調脱出のキッカケを掴んだのかもしれない。
前の試合まではタイミングを合わせることに苦労していたが、これを境にそんな姿は無くなっていた。
—————————-
☆ポランコ 4打数1安打(得点1)
・評価2点
第三打席の右安は非常に価値がある。
これで無死一三塁の状況を作り、追加点を奪う可能性が一気に広がった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
良く言えば好不調の波が少ない。
悪く言えば爆発力がない。
技術的なことはこれまで何度も書いたので割愛するが、まだまだ彼本来のバッティングとはいえない。



☆岡本和真 3打数1安打1打点1四球
・評価2点
5回の第三打席で貴重な追加点となるタイムリーを放った。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
復帰後のバッティングを見てると、やや体の開きが早くなっているので、ボールの見極めが悪くなり、ミスショットも多めになっている。
特に彼の大好物である「外甘ストレート」を簡単に見逃したり、打ち損じたりする点が気になる。
——————————–
☆丸佳浩 2打数0安打2四球
・評価1点
5回裏のチャンスの場面での左飛は残念だった。
ここのところチャンスの場面での打ち損じが目立っている。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(↘)
現状の状態では打てるポイントは限られている。
彼自身も体が早く開いてしまうことで、引っかけゴロが多くなっている現状を理解しているので、意識的に右肩で壁を作ってセンターからレフト方向への打球を意識したバッティングを試みている。
しかし、まだ調子が上がる予兆は感じない。



☆ウォーカー 4打数0安打
・評価0点
攻守で良いところがなかった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
九里の落ちるボールに翻弄されていたが、内角のストレート系の対応は少しずつ良くなっている印象がある。
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☆大城卓三 4打数1安打
・評価2点
5回裏、第三打席のボテボテゴロをファーストがジャッジミスしてタイムリーエラーとなった。
キャッチャーとしてはしっかりと最後までマスクを被り、戸郷と大勢を好リードで引っ張っていた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
この試合のように若いカウントでは積極的にフルスイングして欲しい。
——————————–
☆中田翔 3打数1安打1死球
・評価2点
twitterで予告していた「7回表の吉川尚輝ひとり併殺の検証」を行った結果、VTRを見る限り、中田翔はこのプレーを狙っていたと思う。
あの場面で中田は十分に小フライを捕れる態勢ではあったが、あえて落下点を偽装して吉川にワンバン捕球をさせていた。
つまり、彼が思い描いていたプレーを吉川がミスなく行った上での併殺なので、彼の判断が素晴らしかったことになる。
瞬時でこのプレーが頭に描かれた彼の「創造性」には脱帽するほかない。
・バッティングの状態
前試合終了時は(↘)
今試合終了時は(➡)
まだまだ本調子には程遠いが、それでも少しずつではあるがバッティングに「間」を感じるようになってきた。
但し、次戦の床田にはまた厳しい内角攻めをされると思うので、ここをいか我慢しながら打席に立ち続けられるか?
前回対戦時のようにこのボールに対して喧嘩してしまうと、折角良くなりつつある形が再び元の木阿弥になってしまうだろう。
今は8番打者という立場なので、見逃し三振してもある程度は許される。
「狙っていたボールが最後まで来ませんでしたゴメンナサイ」で見逃し三振するくらいの割り切りが必要である。
つまり、内角の厳しいボールには目もくれずに甘いコースに目付して、そのボールを一発で仕留めるつもりで打席に立った方が良いだろう。
—————————–
☆増田大輝 盗塁1
評価1点
代走で出場し、初球に二盗を決めた。
残念ながらこの二盗は得点に繋がらなかったが、ここ最近評価を著しく落としていた代走のスぺシャリストの地位を再び確立するキッカケにしたい、



【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★戸郷翔征 8回、被安打7奪三振5与四球3失点1(自責点1)
評価6点(投球4点、打撃2点)
立ち上がりからストレートが走っていたので、フォークも効果的に使えていた。
序盤は2回表に無死一二塁のピンチを招く場面があったが、これ以外は相手の拙攻に助けられたことも重なり、ほぼ完璧に近い内容で試合中盤まで進んでいた。
但し、やはりと言うべきか、スタミナに大きな課題を残しているので、試合後半の6回以降はピンチの連続となってしまう。
この試合では何とか最少失点で凌ぎことが出来たが、これはぶっちゃけ相手の拙攻と「かなりの幸運」に助けられたことが大きかった。
まあ、そんなことを抜きにしても、この試合の投球自体は高評価を与えられるが、菅野が往年の神通力を無くしている現状の先発陣の中で、相手チームのエース級と五分以上に戦える投手は皆無に等しいので、そろそろ彼がそんな立場(エース)になって貰わないと、これからもっと厳しい戦いを勝ち抜けない。
勿論、ルーキーの赤星も頑張ってくれているが、まだまだ長いペナントレースを戦い抜く体力と気力は未知数であり、彼にこれを期待するのは酷である。
やはり、ここは既に酸いも甘いも経験している戸郷翔征が、相手のエース級との投手戦を制するようにならないとペナント制覇、そして日本一は実現しないだろう。
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★大勢 1回、被安打0失点0
評価2点
ストレートの走りは特段良いとは思えなかったが、それでも三者凡退でゲームを締める辺りに彼のメンタルの強さを感じる。
一方で、やや危惧しているのは、フォークの抜けが悪くなっている事。
今はストレートだけで相手打線を封じることは出来ているが、これから対戦を重ねていけば相手は必ず対応してくる。
やはり、フォークやスライダーの精度をもっと上げていかないと必ず大きな壁に直面することになる。
非常に難しいミッションではあるが、これから登板を重ねる中で少しでも精度を上げていく必要はあるだろう。



【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価4点
6回以降、幾度もピンチを招いていた戸郷を我慢して8回まで投げさせた。
本音を言えば、やや結果オーライ感(相手の拙攻と、この上ない幸運)は否めないが、長いペナントレースを考えれば、このような我慢も時には必要な措置(リリーフ陣の登板過多を避けられる)ではある。
この辺りは恐らく桑田コーチのマネジメントによるものだと思うが、去年辺りまでには見られなかった「我慢」だった。
又、戸郷の場合は毎度100球前後が一つの「壁」になっていたので、ここを強引ながらも突破させた意味は決して小さくないと思う。
但し、これを「意味あること」にするには戸郷のこれからにかかっている。
彼が現状に満足することなく、更なる高みを目指す姿勢で臨んでいかないと、同じことを繰り返すだろう。
さて、この勝利は前段でも指摘したように相手の拙攻と拙守、そして幸運に助けられた側面が非常に大きかった。
又、試合内容を精査すれば、まだまだ巨人側にもミスがあり、決して胸を張れる内容とは言えない。
つまり、この試合を含めて、これまで紙一重の戦いの中で何とか勝ちを拾っている状況である。
これでチームは再び首位に立ったが「まだまだ不安は大きい」というのが、多くの巨人ファンが抱える偽らざる心境だろう。

以上 敬称略
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