読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 6回戦レポート 2022.4.21
【スコア】
広島 020 200 000 4
巨人 030 302 00X 8
勝利投手 平内 (1勝0敗0S)
敗戦投手 遠藤 (1勝2敗0S)
セーブ
本塁打 坂倉 1号(2回表2ラン)、岡本和 5号(2回裏ソロ) 、ウォーカー 2号(2回裏2ラン) 、丸 6号(4回裏ソロ)
【ジャイアンツ出場野手評価/状態チェック】5点満点
☆吉川尚輝 4打数2安打2打点1四球(得点1)
・評価5点
三度の出塁で二度得点に絡む大活躍。
特に4回裏の勝ち越しタイムリーは、その前の代打若林が三振に倒れて流れが途切れそうな直後だっただけに非常に価値がある。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
恐らく本人も「調子が絶好調」とは思っていないと思う。
そんな状態であれだけのバッティングが出来るのだから、間違いなくバッティングのレベルがワンランク上がっている。
特に4回裏の決勝タイムリー二塁打のバッティングは素晴らしかった。
真ん中高めのストレートに対して、やや差し込まれ気味だったが、インパクトでの「押し込み」「力強さ」で見事に左中間を破った。
☆坂本勇人 5打数1安打2打点(失策1)
・評価3点
6回裏のレフト線への2点タイムリー二塁打は、この後に登板するリリーフ投手を楽にさせた一打だった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
一時の悪い状態は完全に脱しているが、彼も今の自分のバッティングが絶好調とは決して思っていないだろう。
センターからライト方向への打球がもうひと伸び足りないのは、下半身が十分に使えないままスイングしていることが原因である。。
しかし、それでも大事な場面でキッチリと結果を残せるのは、彼一流の「狙い球を一発で仕留める集中力」の賜物だろう。
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☆ポランコ 4打数0安打
・評価0点
この試合では全く良いところがなかった。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
センターからレフト方向へ打球を飛ばす意識が強くなっているが、まだそれが結果に結びついていない。
まだ若干右肩の壁が壊れるのが早く、手打ち状態になっているので、もう少しそれを我慢出来ればテイクバックで溜めたパワーが活かされるだろう。
☆岡本和真 4打数2安打1打点(得点1、本塁打1)
・評価4点
相手に先制弾を許してやや意気消沈していた矢先に生まれた2回裏の特大ホームランは、味方ベンチを大いに勇気づけた。
守備でも複数の難しい打球を上手く処理して堅守ぶりを見せつけた。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↗)
第一打席の初球の低めに外れた「曲がりの大きいスライダー」の見逃し方が秀逸だった。
このボールを非常に良い形で見送れたので「次も同じスライダーでカウントを取りに来てくれれば一発ある」と思っていたが、その甘くなったスライダーを逃さずに仕留めた。
緩い変化球の見送り方が良くなっているということは、しっかりとタイミングを取れてバッティングに「間」が生まれていることを意味している。
遠藤に対してはタイミングが合いやすいのかもしれないが、これをキッカケに調子は上げ潮に入ったと思う。
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☆丸佳浩 3打数3安打1打点1四球(得点1、本塁打1)
・評価5点
文句のつけようがない結果を残した。
特に4回裏の先頭打者弾は、相手に逆転された直後の一発だっただけに価値は大きい。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↗)
前回のコラムで指摘したように、やはり調子は上がっていた。
同じことの繰り返しになるが、彼の不調の予兆は引っかけ気味のセカンドゴロやファーストゴロが多くなること。
逆に調子が良くなる予兆は、やや詰まり気味でも左中間方向への打球が増えてくるとき。
どちらかというと分かりやすいタイプの打者と言える。
☆ウォーカー 4打数1安打2打点(得点1、本塁打1)
・評価3点
初回の低めのフォークを捉えた逆転弾は、相手先発の遠藤に少なからずショックを与えた。
一方で4回表の遠藤の左安の際に、前進守備だったにも関わらず弱い返球で二塁走者の生還を許した点はマイナスポイント。
勿論、来日当初と比べるとかなり進歩はしているので、その努力は正当に評価したいと思う。
しかし、現状はまだプロの外野手としてはかなりの弱肩であることは否定出来ない。
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(➡)
状態の見極めが難しい打者ではあるが、ストレート系に対して殆ど差し込まれているので、まだまだ良くなる途上と見ている。
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☆大城卓三 4打数0安打
・評価1点
二番手以降の投手を好リード
・バッティングの状態
前試合終了時は(➡)
今試合終了時は(↘)
キャッチャーとして大変なのは分かるが、打席の中で集中力をあまり感じないのが非常に残念(あくまでも筆者の見立て)
もっとワンスイングで仕留める気概で打席に立って欲しい。
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☆香月一也 3打数1安打1四球(得点2)
・評価3点
二度の出塁がいずれも得点に絡む。
守備でも岡本のワンバン送球を無難に処理する。
走塁でも送球間に二進するなど積極性を見せた(この走塁でその後の吉川のタイムリーが1点ではなく2点になった)
・バッティングの状態
前試合終了時は(ー)
今試合終了時は(➡)
数日前の二軍戦のバッティングも見ていたが、その時と同じでスイングが非常にコンパクトで鋭さを感じる。
彼の場合はスイング自体は特に手を付けるポイントは見当たらない。
やはり課題はタイミングの取り方になる。
状態が悪くなるとどうしても始動が遅れて差し込まれ気味になる。
【ジャイアンツ登板投手総評】5点満点
★堀田賢慎 4回、被安打6奪三振4与四球2失点4(自責点4,被本塁打1)
評価1点
ストレートの走りは普通、スライダーの制球はまずまずだったが、空振りを狙えるチェンジアップの精度が良くなかった。
それによって投球の幅が狭くなり、どうしてもストレートとスライダーは際どいコースを狙わざるを得なくなる。
つまり、投球に大胆さが消えるので、カープ打線に狙い球を絞られやすい状況となってしまった。
しかし、それでも逆転を許した後に、西川をしっかり抑えて傷口を最小限に留めた点は評価出来る。
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★平内龍太 2回、被安打0失点0
評価3点
2点リードの中盤を完璧に抑えて相手の攻撃の勢い遮断した。
内容的にはストレートの球威は相変わらず申し分ない。
まあ、比較的ボールが見やすいタイプの投げ方なので、打者目線ではスピードガン(150キロ前後)ほど速さは感じていないと思うが、それでも平均150キロ超のボールをガンガン投げ込める馬力は魅力たっぷりだと思う。
一方で、キャンプの頃と比べて大幅に良くなったのは、制球が良くなって投球が纏まってきた事。
特に変化球でストライクを取れるようになったので、ストライク先行のカウントを作るケースが多くなり、決め球のスプリットを有効に使えるようになった。
勿論、まだまだ粗削りさは否めないし、次回の登板で打ち込まれるかもしれないが、今が進化の過程と考えれば、同じく伸び悩んでいたドラ1鍬原が今年一気に覚醒したように、彼もこれから一気に台頭することも十分にあり得るだろう。
その為の最初の一歩を彼はようやく踏み出した。
初勝利おめでとう!!
★畠世周 2回、被安打0与四球1奪三振1失点0
評価2点
この試合のようにそれほどプレッシャーがかからない状況での登板は安心して見ていられる。
キッチリと2イニングを無安打で抑え、後続のリリーフ陣に負担を与えることなく終えた。
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★鍬原拓也 1回、被安打1失点0
評価1点
久しぶりの登板でややストレートがシュート回転していたが、球威があるので大きな傷口にはならなかった。
ここまで文句の付け所の無い結果を残しているが、あえて今後の課題を指摘するなら、やはり対左打者になる。
スライダー系と比べるとシンカー系の落ちるボールの精度はイマイチなので、相手打者に見切られている場面が比較的多い。
今はストレートの球威とスライダーの出し入れだけで押せているが、今後、登板が重なって疲労が溜まった時に、このボールの精度アップが彼の投球の手助けになると思う。
【監督采配評価/試合総評】5点満点
原辰徳 評価4点
4回表に堀田が捉まって逆転を許し、更に西川を迎えて追加点の与えかねないピンチが続いたが、ここで安易に交代させずにこの回を投げ切らせたことが非常に良かった。
堀田に経験を積ませただけではなく、これによって二番手投手が試合に入りやすい状況になった。
そしてその二番手で平内のを起用した采配も素晴らしかった。
リードしている状況で彼が2イニングをキッチリ抑えたことは、恐らく一軍では初めてだったと思う。
これまで彼はプロとして壁を乗り越えたことは一度も無かったが、この登板でようやく最初の壁を突破したことになり、これをキカッケに彼がこれから大きく成長してくれると巨人のブルペン陣に新たな「大駒」が増える事になる。
一方、攻撃では香月の起用が見事に当たった。
これでこちらにもチームにとっては待望の「左の控え一塁手・左の代打」という駒が増えた。
以上 敬称略
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