今日から読売ジャイアンツのキャンプ地は宮崎から沖縄に移った。
そして今日と明日の通常練習を終えたら、いよいよ対外試合が始まる。
尚、体調不良を訴えていたマイコラスは宮崎に残留して調整することになったので、沖縄キャンプには矢貫が2軍から合流した。
2月16日 巨人沖縄キャンプ 1日目
【気候】 曇り 13℃ 風速5m (正午)
【スケジュール】
【内野シートノック雑感】
✳各選手の守備位置
ファースト ギャレット・中井・和田
セカンド クルーズ・片岡
サード 村田・岡本
ショート 坂本・吉川
✳気になった事
①再び肘を下げてスローイングしていた岡本和真
→近い距離なら問題ないが、特に深い位置からファーストに送球する際は乱れやすくなる。
②ダブルプレーの際にバックハンドトスを多用するようになった片岡治大
→クルーズのプレーに大きな影響を受けている
【フリーバッティング雑感】
★重信慎之介(vs山口鉄也)
岡本よりも山口のボールに負けていなかった。
内角寄りのボールは引っ張り、真ん中から外角寄りのボールはセンター返し、外角のボールはレフト方向へと、コースに逆らわないバッティングを見せていた。
ルーキーでありながら非常に落ち着いたバットスイングで、これまでの実戦練習で残した結果が自信に繋がっているように感じた。
★岡本和真(vs山口鉄也)
山口の切れ味鋭い直球に対して差し込まれるケースが目立っていた。
特に内角のボールに対しては窮屈に見えるスイング多く、この辺りは課題を残している。
現状では彼のヒットゾーンは真ん中から外寄りのボールで、タイミング的にはスライダー系の甘いボールが長打になりやすい。
何度も同じ事を言っているが「もっともっと素振りをして欲しい」
☆山口鉄也
直球を中心にショート・スライダー・チェンジアップを投げていた。
上の写真を見れば分かるが、センター方向からの映像では打者の手元での切れや変化が分かりづらかったが、それでもうっすらと見えてはいるので何とか判断できた。
まず直球については今の時期なら上々のデキで、打者を押し込むような威力と切れを感じたし、コーナーにしっかり制球されていた。
変化球についてはまだまだ調整段階ではあるが、それでも印象的だったのが、大きく外してしまっていたシュートを、少しずつマウンド上で微調整しながら、最後の方ではかなり修正された事。
打者を相手に投げるのは今キャンプでは初めてだったが、そんな段階で微調整出来るのは流石の一言だった。
これを見れば「今年の山口は近年にはない順調な仕上がり」である事を伺わせる。
★阿部慎之助
沖縄キャンプから1軍の全体練習に合流した。
下の写真は今キャンプでは恒例である「落合流正面打法」でのフリーバッティングの様子。
今日のフリーバッティングを見る限り、去年よりもテイクバックが小さく、フォロースルーを大きくしている印象が強い。
【ブルペン雑感】
☆菅野智之
今日の投球映像を見て、彼が好調である事を証明する大きな要因が解った。
まず上の映像写真の矢印を見て頂きたい。
大きく弧を描く矢印は去年のテイクバックをイメージしたモノで、小さい弧の矢印は現在のテイクバックをイメージしたものである。
元々、彼はテイクバックが小さく、打者目線ではボールの出処が見えにくく、タイミングを合わせにくい投球フォームだった。
しかし、去年はテイクバックの時に右肩を大きく捻って、反動をつけるようなフォームになっていた。
つまり、体を捻って横殴りのようなフォームになっていたので、打者目線では以前よりもタイミングが合いやすいフォームに感じたと思う。
これについては肘を痛めた事で直球のスピードが落ち、無意識にテイクバックで力んでいた事が大きな原因だと見ている。
だが、今年は「握力を鍛えた事で指先に力が入るようになり、力まなくてもボールが走るようになった」と本人が語っているように、テイクバックで力んで反動をつけなくてもボールが走るようになった。
これが上記映像写真の小さな弧を描いた矢印で示したように、ルーキー当時に感じたテイクバックの小さい特徴的なフォームが甦った要因だろう。
先日の紅白戦で各打者を詰まらせていたが、打者にとってはスピードガンの表示速度以上にボールの切れとスピードを感じる最大の要因はここにある。
今のフォームを続けていれば、去年多く見られた高めに抜ける直球が減っていくのは間違いないし、スライダーも同様に抜けるケースが減って打者の手元で鋭く変化するだろう。
☆内海哲也
今キャンプ初の対外試合となる18日のLG(韓国)戦に先発する予定。
☆澤村拓一
スロー調整中で、まだまだ力の入った投球は見せていない。
以上 敬称略
